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『キャビン』B級ながらシナリオのアイデア勝ち!クリヘム出演:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-04-18

映画『キャビン』(CABIN)は2013年ホラー映画!山奥の人知れぬ小屋、夏休みを利用した男女がバカンスに出かけてお決まりのバカ騒ぎの中でのホラースプラッターが始まるかと思いきや・・・奇想天外見どころ満載のシナリオの仕立てが優秀なホラー作品

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

ホラー映画は大好きだ

ただ、ホラー映画を見ていて思ったことはないだろうか?主人公達がバカなんじゃないかと・・・あきらかに入ってはいけないところに入って行ったり、逃げるという選択肢ではなく戦うという選択肢を選んだりといった具合の理解不能な行動だ。

また、ストーリー展開についても、異性交遊したやつは死亡フラグとか、俺が様子を見に行くぜ!とかいったやつは間違いなく死ぬとか、倒された怪物やらがなんか実は生きているっぽいエンディングという定番のストーリー展開もホラー映画を見ていて気になるところではある。

スプラッター映画の「スクリーム」シリーズなんかでも、あれこれホラーやスプラッター映画の分析・解析をしながらも次々人が死んでいく・・・サブカル的なうんちくはおもしろかったが、やっぱりバカだろお前たちと言いたかった。

ところが!そんなホラー映画にありがちなパターンがなぜ起こるのかということを暴露した衝撃的な作品があった!それが今回紹介したい映画『キャビン』【CABIN】である。

ではさっそくストーリー展開を説明していこう。

女子大生のデイナが友人に誘われて夏休みのバカンスを利用して、山奥にある別荘へでかけるところから物語はスタートする。そこに突如現れたモンスターに襲撃をされるデイナ達だったが、実はその様子はすべてある組織によって監視されていた・・・組織の真の目的とは?またデイナ達は無事に生き残ることはできるのか・・・?

結論からいってしまうと、とある秘密組織が地球を滅亡させることのできる邪神を制御するために、定期的に人間を怪物達に生贄としてささげており、その様子をモニタリングしているために襲われるパターンなどが固定されている(モニタリングしやすくするために)というホラー映画の裏側を実は人間が制御していましたという話なのだ。

なあああーんと、冒頭を見ている時はありきたりなパターンかなぁと思っていたが、後半はホラー映画ファンであれば思わずにやりとするパロディの連発であり、B級映画にカテゴライズされてはいるもののかなり面白い映画だと思う。

モニタリングしている秘密組織の人間達も、どこかサラリーマン的な感じが漂っており、バイオハザードのアンブレラの社員みたいな普通な人たちがモニタリングをしていて、「何人生贄として死にました!」みたいなノルマを持っているという設定も斬新だ。

モンスターは『キューブ』(CUBE)という映画を彷彿とさせる檻の中で管理されており、デイナ達は逃げている間に偶然そのモニタリング施設に入り込んで真相を知ってしまうという流れなのだが、後半戦はもはやナビゲーターくらいの立ち位置でしかない。

なぜかというと、後半は施設内でモンスター達が檻から出てしまい、みんな殺されちゃうみたいな流れになるのだが、モンスター達がまぁ面白い。お!なんかこいつ見たことあるぞ!みたいなやつらがまぁ出てくるわけですよ。定番のゾンビから、ピンヘッドみたいなやつから、漢江の怪物にでてきていたやつらまでオールスター勢ぞろい&大暴れ。しかもなんか似てるんだけど絶妙に違うという徹底ぶり。

しかもエンディングにはミスエイリアンクイーンであるシガニーウィーバーがでてくるなど、うわー!もっかい他の映画見直してみたい!と思わせる演出が満載なのだ。 最終絶叫計画みたいなギャグ要素ではなく、あくまでホラー路線を貫いている一方で、ホラー映画の中にホラー映画の要素を取り込んでおり、映画が好きであればあるほど面白いと思わせる作品だと思う。

総じて言えば、

ホラー映画ファンは必ず見たほうがいい映画。純粋にストーリーを楽しむ一方で、この怪物はこの映画のやつだ!みたいな探し方をしても楽しめるという一度で二度おいしい作品だと思う。個人的にはエンディングにでてくるキャストにシガニーウィーバーを選んだ時点で爆笑してしまったのだが、ホラーでありながら本当に面白い作品だと思う。

余談だが、怪物達の管理を行っているモニターに日本エリアのモニタリング映像も映し出されており、日本はジェイソンみたいな怪物ではなく、ワンピースみたいなのを着た女の子の幽霊が出ており、うわー!ジャパニーズホラーも一応カテゴライズされてるんだ!とうれしい一方で、細かい設定まで凝っているなと感心してしまった今日この頃・・・

なお、地球の絶滅やその後のモンスターたちを知りたく、続編を期待しているが、「キャビン・フィーバー」は続編かと思いきや、まったくの別物あのイーライ・ロスの作品

まあ、またちなみに本作の監督ドリュー・ゴダードは、あの伝説の海外テレビドラマ「LOST」の脚本を担当していた人だ。どおりで、シナリオが秀逸なことだ。

― hogeru -

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