映画感想『十二人の死にたい子どもたち』ちょっと残念な密室サスペンス 評価ネタバレ

2020-01-12

廃病院に集まった12人の自殺願望の子供達、それぞれが自殺の理由を胸に集団自殺の為に集まる。全員計画通り集まり実行するだけなのに、「病院には13人目の死体がいる」集団自殺との関係はあるのか?殺人の謎を解くことができるのか!

タイトルは勇ましいが正直映画としては、好みは分かれると思うがおすすめ度合いが低い作品でした。

以下見て行きましょう

あらすじ 見どころ

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ただ廃病院に集まって、知らない物同士の12人で集まって自殺をするだけのはずだった自殺志願の子供達。
集団で安楽死をする計画だった。病院に集まっているとそこには見知らぬ13人目の死体が既に横たわっていた。
直前に何者かに運び込まれた形跡がある。犯罪なのか自殺志願者なのか、そもそも誰なのか。色々な想いと自分たちの自殺理由の間で揺れ動く子供達の心境が犯人捜しへと向かう!
数々見つかる証拠や不自然な出来事に、疑いの目は12人の子供達の中に犯人がいる!
13人目の死の謎と犯人、集団自殺の動機をめぐって確実に死ぬための謎解きが始まる・・・

映画情報&キャスト

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『十二人の死にたい子どもたち』 2019年 日本
監督     幸彦
脚本     倉持裕
原作     冲方丁
       『十二人の死にたい子どもたち』
製作     飯沼伸之
       小林美穂
製作総指揮  伊藤響
出演者
  杉咲花
  新田真剣佑
  北村匠海
  高杉真宙
  黒島結菜
  橋本環奈
  吉川愛
  萩原利久
  渕野右登
  坂東龍汰
  古川琴音
  竹内愛紗

映画としての評価感想

終末指向かと思いきやカタルシスへ  <ネタバレあり>

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集まった12人が全員それぞれの自殺の事情を抱えて集まってきています。

『12人の死にたい子供たち』の中では、それらの12人の感情と事情が複雑に絡み合い、12人の過去の本人達も知らない関係も複雑に絡み合い、最後には一気に謎解きがあることを期待していました。

最後まで期待に満ち満ちて見ましたが、そんなものはありませんでした。かなり残念です。

個々の自殺したい理由が、理路整然とあり、それが1本立ちしすぎているので”絡み”の要素があまりないのです。

終盤に行くに従って、ほつれていた糸が一気に解き明かされていくのを期待しますが、糸は最初から絡まってはいませんでした。

実は、この12人は本当に何も関係ない人達を集めて”集団自殺”を計画的に実行しようとしながら、
ファシリテーター=>”No1のさとし君"が、それとなくそれぞれの持つカタルシスを丁寧に解放していくことによって、今までも上手く自殺が実行されたことがないのです。

これが最大の謎解きでありネタバレなのですが、映画の冒頭から最後まで肩すかしが多く、ロジックとして全体的に腑に落ちない事が実に多いです。

映画の中の仕掛け伏線のことではなく情緒・感情的なものも含めて、映画の中のストーリーが突然すぎたり、意味不明なことが多く、頭で理解できず消化しきれません。

自分たちのレゾンデートルが脅かされているとアピールするが

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原作では、そう言う意味ではもう少し世界観に入り込めましたが、映画では12人の必死のアピールにもかかわらずまったく感情移入できないというか、映画に没頭できませんでした。

当たり前と言えば当たり前ですが、集まった12人は他人です。
それぞれの自殺の理由があり、集団自殺への参加に至っているわけです。
映画の展開からはミステリーなのか人間ドラマなのかどっちつかずの展開が続いていきます。

この辺を明確に表現して欲しかったですね。

個人個人は、否定され続けてきた自信のレゾンデートルを語り、集団自殺のモチベーションへとつなげていくのか、集団自殺を取りやめるお涙頂戴にするのか、どちらにしても方向性が定まらずに子供達がただ一気に身の上話を語っていく様が滑稽に見えてしまいました。

所詮最初から他人なのに、「自殺を中止しないために!」謎解きをしようと言うのが、サスペンス風に仕立てられた理由のメインとなっていますが、建て付けが弱すぎて映画の世界観に入り込めないうちに終わってしまいました。

豪華日本若手の俳優陣

アイドルから演技派まで幅広くおさえている

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出演者をもう一度、見てみましょう。
男性・女性共に、全方向で色々な出演者をそろえている感じだです。美男子、美女はもとより杉咲花、ここ最近で頭角を現してきている黒島結菜など演技派もそろえています。

  • 杉咲花
  • 新田真剣佑
  • 北村匠海
  • 高杉真宙
  • 黒島結菜
  • 橋本環奈
  • 吉川愛
  • 萩原利久
  • 渕野右登
  • 坂東龍汰
  • 古川琴音
  • 竹内愛紗

12人のそれぞれの背景まとめ

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以下のような役割となっています。

  1. サトシ(1番):高杉真宙(22)
    高校生:安楽死の集いの主催者であり病院オーナーの息子 兄がいた
  2. ケンイチ(2番):渕野右登(23)
    高校生:空気の読めない、 無視される系のいじめられっ子
  3. ミツエ(3番):古川琴音(22)
    高校生:ロリータ、大ファンであった芸能人が死んだらしい いわゆるゴスロリ
  4. リョウコ(4番):橋本環奈(19)
    高校生: 秋川莉胡で人気のスター 自分自身の存在を消したがっている
  5. シンジロウ(5番):新田真剣佑(22)
    高校生:身体が弱く余命幾ばくも無いが、頭脳明晰・推理好き、病院に詳しい
  6. メイコ(6番):黒島結菜(21)
    高校生:ファザコンだけど、父親をどことなく憎んでいる、言っていること意味不明が多い
  7. アンリ(7番):杉咲花(21)
    高校生:高校生に見えない、 火傷のあとがあり、大人へのアピールのために自殺へ参画
  8. タカヒロ(8番):萩原利久(19)
    高校生:吃音で、原因は母親からの虐待、本人は意識せず
  9. ノブオ(9番):北村匠海(21)
    高校生:人を殺したことがある、爽やかな青年
  10. セイゴ(10番):坂東龍汰(21)
    高校生:不良だが、母親に弱い!困らせたい、保険金を渡したくないため自殺願望
  11. マイ(11番):吉川愛(19)
    高校生:コギャル、 ヘルペスが嫌で自殺したい
    『他人から見たらそんなことくらいと思うかもしれないけど、私には重大なこと』
     =>実は、この台詞が一番真理をついていた。

       自殺の理由ってのは案外こういうことかもしれないと妙に思いました
  12. ユキ(12番):竹内愛紗(17)
    高校生:超怪しい度ナンバー1 おとなしい
  13. ゼロバン(0番、13番):とまん(25) 超怪しい度ナンバー2

まとめ

”ほげる”的には、正直いまいち過ぎる映画でした。かなり期待しただけに期待を裏切られた感じです。
映画は大好きです、こういう映画が好きな人もいるとはおもいますが、名前負けしていますね。

一方で、原作は本という媒体で読むとキチンと伝わってくるので映画化するに当たって脚本なのかかっこつけすぎなのか、俳優陣の問題なのかどれも絡んでいるとお思います。

映画を見た後に、原作を見ることをおすすめします。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      3
 キャスト       3

 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎 

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、面白い作品と思います。