『スペンサー・コンフィデンシャル』Netflix配信 ダサかっこいい!刑務所帰りの5分な漢:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『スペンサー・コンフィデンシャル』はマーク・ウォールバーグ主演の2020/3/6配信開始のNetflixオリジナル映画、不道徳な警察官をボスを暴行した罪で服役し、刑務所から帰ってきた元ボストン警察の警察官スペンサーが腐敗した警察の関わる殺人事件を痛快に解決していく
何かと、話題作の多いNetflix配給配信のアクション・コメディ作品。
即結論からになりますが、面白いです。
正義感溢れる主人公が、刑務所に収監され、その後警察の腐敗を暴いていく痛快アクションです。
アカデミーとかではないにいても、娯楽作としては2020/上半期での代表作になるのではないかと、勝手に予想しています。
おすすめの作品です。
それでは、以下見ていきましょう
あらすじ 超ネタバレ
ボストン警察の警察官スペンサーはある殺人事件を隠蔽したボイラン警部と口論になり、加重暴行で刑務所に収監されてしまう。
5年後、元警察官の厳しい刑期をたくましく終えてスペンサーは出所となる。スペンサーの出所後の夢はトラックの長距離運転手になりボストンを出て暮らすことだ。
出所後、スペンサーが世話になっている格闘技のトレイナーのヘンリーが迎えに来てくれていた。当面の住居もヘンリーの自宅だ。そこでは身体の大きな格闘家の卵ホークがルームメイトとして一緒に住むことになる。
出所翌日に、事件が起こるスペンサーが刑務所に行くことになったきっかけのボイラン警部が惨殺死体で見つかったのだ、犯人は早々に見つかり、同じ警察の悪徳警官のグレアムがボイラン警部を殺したと言うのだ。そしてグレアムは自殺し死体で見つかる。
スペンサーはグレアムの死を不審に思い、独自に調査を行い始める。警官のたまり場のバーや、周辺の監視カメラの映像から全てがグレアムが犯人である証拠は出てこない。スペンサーは殺害現場を調査するとそこには元相棒のドリスコルがくわえている爪楊枝が落ちていた。
事件の調査を続けると、アイリッシュマフィアのチャーリーが関わっていた。チャーリーはボイラン警部に暴行を加えるきっかけとなった、ある女性の殺人事件にも関与していた。チャーリーを尾行するもう一台の車、スペンサーだけでなくFBIも大きな犯罪の一角として極秘裏に調査を進めていた。
犯罪組織の名前はロス・オスキュロス、ドッグレース場をカジノにする利権で犯罪組織と警察、ストリートギャングが手を組んでいた。スペンサーの周辺も徐々にきな臭くなり、ホークとヘンリーとともに元彼女のシシーの家に避難した。グレアムから妻に届いたボイラン警部との盗聴機の情報を入手したスペンサーは事件の全容を知ることになる。
ボイラン警部に自首を勧め黒幕のドリスコルの動かぬ証拠を集めていたグレアムが、ロス・オスキュロスと手を組んでいるドリスコルにボイラン警部とグレアムが消されたのだ。
元相棒のドリスコルに自首をするように伝えたがかえって火を付ける結果となる。
スペンサーとホークは、チャーリーから入手した情報で警察とストリーギャングの麻薬取引を妨害した。そのタイミングでドリスコルからヘンリーを預かったと脅迫電話が入り、二人はドッグレース場”ワンダーランド”で最終決着を付けるべく向かうのだった。
スペンサーとホークは、シシーの陽動作戦に助けられながらワンダーランドで、ドリスコル一味と対決しなんとか撃退して大量の麻薬と共に新聞・メディアへリークし組織を壊滅させる事に成功した。
映画情報&キャスト
『スペンサー・コンフィデンシャル』 2020年 アメリカ
【原題】Spenser Confidential
【監督】ピーター・バーグ
【脚本】ショーン・オキーフ
ブライアン・ヘルゲランド
【原作】エース・アトキンス
ロバート・B・パーカー
【配給配信】Netflix
【出演者】
スペンサー(マーク・ウォールバーグ)
:元ボストン警察警察官、悪い上司を暴行して
刑務所に収監された熱血漢
出所後はヘンリーの家に住む
ホーク(ウィンストン・デューク)
:スペンサーのルームメイト
格闘家の卵で、スペンサーの弟子
ヘンリー(アラン・アーキン)
:スペンサーの後見人、家主
シシー(イライザ・シュレシンガー)
:スペンサーの元彼女
超感想中心の解説考察
映画の感想中心に、考察と解説をしていきます
映画タイトル『スペンサー』と映画構成
タイトルの『スペンサー・コンフィデンシャル』ってまるで、『LAコンフィデンシャル』をもじったかのようなパロったかのようなタイトルですよね。
映画のプロットとしてはLA程複雑ではなく、とても面白く見られます。
アクション・コメディとしていますが、アクション・サスペンスといったところです。
伏線が絡み合い、じっくり片時も目が離せないと言う難しい映画では全くありません。
全てスペンサー視点で優しく映画のストーリー構成が追いやすいように、登場人物の描写や顔の映ったシーンが繰り返されるので非常に見やすい構成だと思います。
映画としては、権威ある警察とか検事が巨悪を追っかけるんじゃあ無いんですよ!
刑務所帰りの元警官が、庶民(グレアムの妻)を救う為だけに、一生懸命動いているという義侠心的なものすね。鼠小僧のように働くんですよ。
警察が悪なんですから、警察以外が頑張らないと!
監督のピーター・バーグは、ボストンが好きなのか、『パトリオット・ディ』に続き主演のマーク・ウォールバーグとボストンでの撮影となります。
マーク・ウォールバーグもボストン出身
まさにボストンコンビです
原作の小説のキャラクターがベースとなっているので、是非シリーズ化してほしいところですね。
合わせて読みたい、光るNetflix作品『月影の下で』
ダサかっこいい ”スペンサー”
ダサくて、かこいい、新キャラクター”スペンサー”は、映画の種類として配給Netflixからは、アクション・コメディと称されている本作です。
やっぱり、コメディか(笑)
なんといっても、主人公のスペンサーがかっこいい。もの凄く人間味のあるダサさが本当にいいです。
スペンサーってこんな人です
- 格闘技強い
- 元警察官
- 元警官暴行で刑務所帰り
- 彼女にはテンで弱い
- 義理人情に弱い、困っている人を放っておけない
- 犯罪者を見過ごせない
- 犬を飼っている(パール)
ウォールバーグの他の作品は、シリアスでとっつきにくいキャラか、特殊部隊にいたとかそんな人物像が多いと思います。今回のような少しダサい、抜けたところのあるキャラ設定でも以外と違和感なく楽しめます。
スペンサー裏情報
- パール(犬)に一晩中なめ回してもらいたい
- シシーが”先に”じゃないと許してもらえない
- シシーとHのあと”平和の5分”は大事
マーク・ウォールバーグの新キャラクター シリーズ化なるか?
マーク・ウォールバーグの他の作品で言うと、『ディパーテッド』、『シューター 極大射程』どれとも違う雰囲気のちょっと、昔警察官だった、やさぐれ市民と言った感じです。
あ、そういえば『ディパーテッド』でもボストンのアイリッシュマフィアの物語でした。彼はこの時に、アカデミー助演男優賞にノミネートされています。ほとほとにボストン大好きで、ボストンでしか活躍できないのかもしれませんね。
本映画でのスペンサーって、マーク・ウォールバーグ自身の鏡のようなキャリアじゃあないでしょうか。
そしてラストシーンの、私人逮捕も痛快です。FBIも出来なかった事を一人でやってしまいます
セリフが、警官だったときと同じ、"you’re under arrest"って、逮捕した瞬間に言うんですよね。いいですね~
是非シリーズ化お願いしたい作品です。
注目ウィンストン・デュークの優しき怪力相棒
ウィンストン・デュークは何かと注目されてきています。本作では、統合格闘技をスペンサーに習いながら、一緒に探偵っぽいことを一緒に手伝うホーク役です。
ホークは、原作では相棒せっていなのですが、映画では手伝っている同居人って設定ですね。
ただ、スペンサーほどおバカでなく、車のナンバーを瞬時に覚えるなどめっちゃ頭のいいキャラです。
ウィンストン・デュークは、『ブラック・パンサー』のエムバク役で一気に注目されています。今後に期待です。
地で演じるイライザ・シュレシンガー
彼女役のシシーを演じた、コメディアンのイライザ・シュレシンガーが、もの凄く目立って良い味出しています。
何回、映画の中で”ファック”って言葉を吐くのかわからないくらい、汚い言葉でスペンサーをサポートします。
あれ?まったく、スペンサーをサポートしてないですね。(笑)
けなしまくっています
なのですが、要所要所でメリハリのきいた、シリアスとコメディ部分のスイッチ役になっています。
彼女を通じてスペンサーのシリアス以外の役柄も見事に引き出せていますので、こういう役どころって大事なんだなって思いますね。
しかも、かなりの美人。本業は、コメディアンとのこです。
アラン・アーキンの癖のある重鎮役
ヘンリー役のアラン・アーキンも良い役でした。
シシーと違いヘンリーは物語の方向性をピピッと整列させるかのように映画を締めますね。
なんか、こんな生意気な人質見たことないぞ。しゃべりまくるし、癖ありますね。さすがに、だてに『リトル・ミス・サンシャイン』、『アルゴ』とアカデミー助演男優賞を取っていないですね。
囚人姿のポスト・マローン(Post Malone)
俳優だけが話題で無い本作では、冒頭の刑務所のシーンで顔中に入れ墨をいれているポスト・マローンがラッパーでなく、囚人として登場します。
顔中入れ墨の彼です。
歌はもの凄く幻想的で良い曲ばかりで、おすすめです!
映画の中でも重要な情報は、何故か囚人のポスト・マローンから入手するので、役どころでも重要です
芸人起用が多くなってきましたねー。
ただし、この起用には裏があって、マーク・ウオルバーグとかねてから親交のあったポスト・マローンがウオルバーグの奥さんの誕生日パーティで映画に出てみたいとウオルバーグへ言ったのがきっかけだったそうです。
有名人同士の友情と、映画への出演なんてのは、こういうきっかけが以外の多いのかもしれません。
登場する車が渋いビュイックのリビエラ
映画の中で登場する、車がどれもかっこいいのですが、ビュイックのリビエラが特に渋い!
なんとなくですが、タイトルフォント色に合わせてなのか、全体的に黄色っぽい配色でバランスを取っている気がしますね。
そして、スペンサーが乗っている、車がGMのビュイックのリビエラです。ギャングが乗る車の代名詞です
アイリッシュギャングが乗っているのはド派手な黄色いコルベット
なんだか対照的ですよね。
原作では、スペンサーは私立探偵なので、探偵と言えば、イメージとしてビュイックリビエラ乗って、貧乏探偵で柔らかいサスペンションでガッシャンガッシャンいいながら乗るのはイメージあいますね。
原作のスペンサーシリーズ登場人物と続編の可能性は?
原作の人気ハードボイルド小説では、スペンサーは私立探偵となっています。
もちろん、ボストン活躍の私立探偵で、スペンサー、はたまた監督やマーク・ウォルバーグと一緒ですね
本当にボストンを好きなんだな
そして下は警察官ではなくて、検察でした。同じく上司に逆らって私立探偵になっています。収監されるところとかはオリジナルストーリーです。
小説で書かれる体格は、身長185センチ91キロなのでかなりいい身体つきです。
そして、インテリで本をよく読む読書家となっています、最初のシーンでポスト・マローンとの絡みでも、本いっぱい積み上げて読んでいましたものね。
相棒のホークも小説では登場して、冷静沈着な黒人の相棒です。このへんも車のナンバーを瞬時に覚えたことなどからも、原作をなぞらえていますね。
結論から言うと、続編製作はまだ決まっていませんが、原作シリーズを基にした映画ですので評判次第で十二分可能性はあると思います。”ほげる”的にはぜひ作ってほしいものです。
海外の評価 2020/03時点
評価は、やはり娯楽映画としてはいいですね。
批評家から、辛口多いですが一般視聴者からはそこそこ良いです。
もちろん、”ほげる”的には、一般人ですから、めっちゃ面白かったです。
Metascore (批評家) | 49 |
User rating | 6.4/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 41 |
Audience | 60 |
映画の感想まとめ
Netflixはお金があるから、どんな映画でもこれでもかってくらい、空撮や移動撮影などあらゆる手法で映画を盛り立てようとしてくれています。
ただの刑事物なのに、素晴らしくできの良い映画で表現力も抜群になってしまいます。
『スペンサー・コンフィデンシャル』も、ふんだんに盛り込まれた撮影技法と、ポップな音楽と、次々に浴びせられるようなストーリー展開でノリノリ本当に最後まで飽きが来ないで見られます。
ストーリーは単調なんですけどね。最初の段階で全てわかっちゃうタイプで、
伏線とかも無いので(笑)!
批評かサイトはわかりませんが、”ほげる”は面白かったです
なので、全然おすすめです!
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 5
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