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『クライモリ デッド・リターン』新感覚の知る人ぞ知るB級映画のクライモリシリーズ第三弾!:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-23

映画『クライモリ』(Wrong Turn)は2003年のアメリカ映画、名前はクライが何か得体の知れないちょっと人間と違うゴブリン的な食人族が人を襲うシリーズ!本作『クライモリ デッド・リターン』はその中でもちょっと違うモードなスプラッター映画

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

ホラーでおなかが一杯になるのか

そこが問題だ。

定期的にラーメン二郎とか、マシマシを食べたくなる。食べるとお腹がパンパンになってしばらくラーメンってか脂っこいメニューはいらないな〜なんて思うのだが、1週間もするとまた二郎系を食べたくなっている。

ラーメン二郎はラーメンではなく二郎という食べ物だという格言があるが、ラーメン二郎のようなB級グルメ(ジロリアンの皆様怒らないで・・・!)はやはり人の心を掴んで離さず、コアなファンを掴むものだと思う。

なーんて食べ物の話から始めてしまったが、B級グルメならぬB級映画というものは確かに存在する。何を持ってしてB級映画とするかだが、元々の意味は「低予算で短い期間に一部の映画館でだけ上映される」という映画を指していたらしい。加えて、メインとなる映画の前座となる映画をB級映画ということもあったようだ。昔のポケモン映画とかの間にあった「ピカチュウの夏休み」みたいなもんか・・・と勝手に納得していたりする。

ただ、今回紹介したい映画の『クライモリ デッド・リターン』は少し異なる意味のB級映画と言える作品かもしれない。ありきたり、スターキャラ不在、とりあえずちょいエロとスプラッターという要素が溢れた映画だからだ。

それでは早速あらすじを紹介したい。・・・と言いたいが、ストーリーや登場キャラクターの名前を覚える必要はない。

森に入る大学生達→謎のゴブリン襲来!→スプラッター満載の殺され方!

ほら、史上最速の映画紹介で終わってしまう

まさに、こういうテンプレ通りのストーリーに加えて、登場する女子大生達も他のB級映画と大差ないからだ。そう考えたらこういうB級ホラー映画に出演する人たちって入れ替わってもわかんないよね。だからこそのB級なのかもしれないが・・・

えー!じゃあ観る気しねーよ!というそこのあなた!安心して欲しい。私がなぜこの数あるクライモリシリーズで『クライモリ デッド・リターン』を選んだかを説明しよう。

あらすじの説明には加えなかったが、この映画はテンプレのようなストーリーにスパイスを加えているのだ。不思議に思ったことはないだろうか?なぜB級ホラー映画のモンスター達はバカンスにきた頭の悪そうな大学生が毎回ターゲットにするのか?という点をだ。まぁそれがテンプレだよねといえばそれまでだが、この作品はそんなマンネリ化した現状に一石投じている映画のである!

な、なんと今回ゴブリンがターゲットにしたのは成り行きでゴブリンがいる森に逃げてきた重犯罪人達!いやーワクワクします!最初こそゴブリンのゲリラ戦法に攻められるものの、冷静になった囚人達は逆にゴブリンの子供達を捕獲!ゴブリンもびっくりの方法で子供を殺した上に、俺たちに逆らったらこうなるんだぜと言わんばかりにゴブリンの子供の遺体を弄ぶ始末!今まで非力な大学生を相手に平和ボケしていたゴブリンはびっくりです。なぜなら囚人達は逃げ惑ったりしない!ゴーイングマイウェイと言わんばかりに好き勝手行動するのです!
 
ただしかし!囚人達には弱点があった!チームプレーができない。挙句にゴブリンそっちのけでお金を奪い合ってお互い殺し合いを始める始末!ゴブリン不要論が出たね。エンドはまぁゴブリン勝っちゃうから一応体裁は保たれた感じかな。

なんかこの感じ、『ゾンビ』でも暴走族達がデパートに押し寄せてゾンビをばったばったなぎ倒していったけど、最後はゾンビと主人公達にやられる感覚に似てるな

まあ、ゴブリンが主人公ってもおかしくて逆だけどね

そう考えると、系統的にはジェイソン系かね

総じて言えばめっちゃ面白い映画。逃げ惑う大学生ではなく、逆に向かってくる囚人達がゴブリンを追い詰めていく謎設定!普通のホラーに飽きちゃったという方は、是非とも観て欲しい作品だ。

余談だが、クライモリはこの後のシリーズは普通のテンプレストーリーに戻ってしまう。ちょい興ざめで新しさが本作以後になくなっていってしまいますね。

多分ゴブリン達から直訴されたんだろうね。あんな変な連中を森に放つんじゃない!みたいな。でもやっぱり一番怖いのはクリーチャーじゃなくて人間なんだと思う今日この頃・・・

― hogeru -

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