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『子宮に沈める』心底胸糞悪く見るべき価値ある事実ベースの衝撃そしてラストシーン:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-04-05

映画『子宮に沈める』は2013年公開の日本映画、事実ベースだと知ると養鶏に胸糞悪くなる!正直進められないが大阪2児餓死事件を基にした、ストーリー展開のリアリティはある意味本当の衝撃を受ける・・・あなたはこの母親をどう思いますか?許せますか?

『子宮に沈める』は2013年公開の日本のドラマ映画ですが、内容が衝撃的すぎます。

シングルマザーの由希子は二人の子供を育てていたが
孤独に苛まれ、二人の子供を置いて家を出てしまう!

なんて、簡単な事なのですが・・この話、実は

実話を元にした衝撃的な作品!見た方の中でも賛否があります。
確かに見ているのがかなり辛いシーンもあります。

どうしてこんなことになってしまったのか?
凄く見てるだけで悲しい映画です。

それでは、見ていきましょう!

評価は本当に難しいですが、、、

3のおすすめ(5点満点)

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

由希子は、夫との幸せな日々を送っていた。

突然の夫からの別れの言葉は、彼女の世界を暗く塗り替えた。彼女は、二人の子供と共に狭いアパートで新生活を始めるが、学歴も職歴もないシングルマザーとしての現実は、想像以上に厳しいものだった。

長時間労働に追われ、資格試験の勉強、家事と子育ての両立は、由希子にとって圧倒的な重圧となる。毎日の疲労は積み重なり、孤独感は深まるばかり。彼女は、「良き母」であり続けようと必死に努力するが、次第にその努力は虚しさに変わっていく。

経済的困窮は由希子を追い詰め、周囲との繋がりを失っていく。

子供たちもまた、母親の苦悩を感じ取りつつあった。だが、言葉にできず、ただ彼女を静かに見守るのみ。由希子の心は徐々に疲弊し、次第に現実から逃避するようになる。

この閉ざされた「部屋」の中で、子供たちは静かに日々を過ごす。外の世界と隔絶されたこの空間で、彼らは母親の愛を求め続ける。

しかし、由希子の心はもはや彼らに届かない。孤独と絶望の中、由希子は取り返しのつかない選択をしてしまう。由希子はホストにハマり、自らも夜の仕事を始めてしまう。

そして、ついに彼女は二人の子供を置いて家に帰らなくなり

二人の子供はどう生きていたのか・・・

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映画情報&キャスト

『子宮に沈める』2013年 日本

【監督】緒方貴臣
【脚本】緒方貴臣
【音楽】田中マコト
【撮影】堀之内崇
【出演者】
由希子(伊澤恵美子)
:シングルマザーで二人の子供を育てる。
幸(土屋希乃)
:由希子の娘。
蒼空(土屋瑛輝)
:由希子の息子。

超感想中心の評価考察・レビュー

元ネタになった事件 大阪2児餓死事件

本作は「大阪2児餓死事件」という事件が元に作られています。

これは2010年に起こった二人の幼い子供を放置し、餓死させた事件で当時かなりの報道がありました。
なので、記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

実際は最初からあまり良い母親ではなかったようです。離婚の原因も母親の浮気によるもので、子供達を置いていった時も映画よりひどい状態だったというのが真実のようです。

ですが、本作の由希子は最初はちゃんとした母親として子供たちを育ていましたが、寂しくなり、途中から女を諦めきれずに家を出て行ってしまったように見えました。

ネグレクトを描こうというよりか、由希子の母親ではなく、女であったということを描きたかったのでしょうか?

まさに、リアル「愚行録」。。。この手のブログネタが最近多いのが悲しいですがね

「楽園」でもそうですが、児童虐待とか世の中の不条理が実に多い

格差社会って一言でかたずけられるものなのかどうか、社会性のある映画も多くなってきているということは皆がそういう意識はあるということ。

社会的なある風刺をもくろんだ映画、『万引き家族』とか『パラサイト 半地下の家族』とかでは、同じような境遇の人達がたくましく、家族と繋がった状態で生きていく姿が描かれています。

なんですが、本作では、その家族がみんな逃げてしまっているので、始末に負えません・・

本作に感銘を受けている人は、きっと韓国映画の『幼い依頼人』なんかもドはまりするでしょう

カメラの視点

本作ではほとんど由希子の顔は映りません。どちらかというと子供達の顔がよく映っています

普通の映画では、基本的に顔は写すように撮るはずですが、このアングルでの描写はある意味衝撃的です

演出的な、何故このように撮るのかと、いうことです

ほぼ定点カメラワークを取り入れているのが、よりドキュメンタリータッチなリアリズムを醸し出しています。

これは、より振ったイメージをつけたいからだと考察します

おそらく、第三者の関係のない人物から見た彼らを撮りたかったのかもしれません。窓から覗いているようなそんな雰囲気さえ感じさせる、社会の表から裏を覗くような。。

あくまでも、この家族をどう思うか、どう見えるか、を感じとって欲しかったための演出は、芯に来ます・・

かなり独特な手法の撮り方ですし、あまり由希子の顔を写さないことによって、お母さんの顔をはっきり覚えていないくらい帰ってこなかった、と暗に示唆しているとも言えます

音声に関しても、よーく聞くとテレビのノイズや虫の羽音のようなものを背景に取り入れて、悲惨な環境を際立たせる演出が際立っています。

本当に悲しいの一言です

ラストシーンの意味と考察

由希子が赤い糸が通った針で膣の中を刺すというシーンがあります。

「あれはどういう意味?」

という方もいらっしゃったと思います。

さすがに強烈すぎて・・・記憶に残りまくりです

このシーンは非常に衝撃的で、多くの観点から解釈考察することが出来ると思うんですよね。

まず、この行為は由希子の内面的な苦痛と絶望の極致を象徴しています。彼女の人生における苦悩、孤独、経済的困窮、社会からの孤立、そして最終的な育児放棄という行動は、彼女を精神的に追い詰め、極限の精神状態に陥らせています。

このシーンは、その絶望感を視覚的に表現しているのです。彼女の行為は、自らの身体、特に女性性の象徴である部分への自己破壊行為として描かれており、彼女自身のアイデンティティへの拒絶と自我の崩壊を示しています。

次に、赤い糸と針を使用することには深い象徴性があります。

赤い糸は一般的に運命的な絆や繋がりを意味することが多く、特にアジアの文化においては「運命の人」と結ばれる糸として捉えられています。

この映画において、赤い糸は由希子と彼女の子供たち、または彼女が失った夫との断ち切られた絆を象徴しているとも考えられます。

この絆の断絶は、彼女自身の生活の崩壊と深い孤独感を反映しています。

さらに、この行為は、由希子が自らの母性を否定し、その役割からの逃避を図っているようにも見えます。

彼女は、社会の圧力と自らの限界により、母としての役割を果たすことができなくなったと感じており、この行為はその絶望と自己嫌悪の表れと言えます。

総じて、このラストシーンは由希子の心理状態、彼女の経験した悲劇、そして社会的な孤立を象徴する強力なメタファーとなって映るんです。

これはただの事象物理的な行為ではなく、彼女の内面的な苦悩と社会との関係性を深く表現していると言えるでしょう。

ショッキングなシーンは、観る者に由希子の心の内を深く感じさせ、その痛みを共有させる力を持っています。また、社会が直面している問題、特にシングルマザーが抱える困難や孤独感に対する深い理解を求めるメッセージともなっています。

ただね、表現が深すぎる。。。

流石に、このラストシーンが事実である

ってことは、わかりませんでした。(インターネットの検索の範囲でしかないですが。。)

映画の感想まとめ

本作は見るに耐えない映画と言っても過言ではありません。

特に、お子さんをお持ちの方はあまりいい気分はしないだろうと思ってしまうような映画なのは、間違いないです。

正直あまりおすすめはしません・・・無理に見るような映画ではないからです。

ただ、この事実ベースの衝撃は味わったほうが良い、ちゃんとこういうことが世の中にはあるのだと知りたい人やネグレクトに関心がある人にはいいかもしれません。

見るときは覚悟をしてみてください。