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『エクソダス:神と王』十戒の新たな解釈!それは実話か伝説かカナンの地は遠かった:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-03-09

映画『エクソダス:神と王』はモーゼの十戒を現代風の新たな解釈で映画化!リドリー・スコットが主役モーゼにクリスチャン・ベールを迎えメガホンを取った叙事詩・スペクタル映画として圧倒的なスケールで描く

『エイリアン』的なSFの金字塔から『グラディエーター』のようなスペクタル映画と幅の広いリドリー・スコットが手掛けるのは、ヘブライの民を率いて、エジプトから脱出したモーゼとヘブライ人達の物語

主演には、出演作品どれでも怪演を果たす
クリスチャン・ベール

こういう宗教的な映画には、ある一定の批判や反証が渦巻くのも、なんのその
映画そのものは、かなりクオリティは高い

細部の解釈には色々ありそうですけど、

”ほげる”的には、

間違いなくおすすめの作品です

4のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

紀元前エジプト
ヘブライ人がエジプト人に奴隷として従事し、僅かな糧の為に巨大な建築物や宮殿を作っていた。生活環境は劣悪で、エジプト人からは長く400年にわたり奴隷として扱われていた。
モーゼは偉大な王セティからは寵愛されて育ったエジプトの王子で、兄のラムセスよりも優秀さを褒めほめたたえられることが多かった。
そんなある時、自身で作業現場の監督するためピトムの街を訪れた時、ヘブライ人のヌンとヨシュアにモーゼは実はヘブライ人であることを告げられる。
セティが病に伏しラムセスがファラオになったとき、モーゼの秘密を知りモーゼをエジプト追放処分(イグザイル)の罰を受け、一人シナイ山の麓へ生き延びていく。
ある時シナイ山で神の気をまとった少年に出会う、「同胞を救え!」
少年に命令されたモーゼは一人エジプトに戻り、ラムセスにヘブライ人たちを解放するように迫るも、全く聞く耳を持ってもらえなかった。時を同じくして、神によりエジプトを10の災いが襲い、ラムセスも一人息子を失いヘブライ人に『エジプトを出ていけ』と糾弾する。
40万人にも上る流浪の民が、カナンの地を目指し歩き続けるが、ラムセスは奴隷たちの後追いかけ始めるのだった。
モーゼとヘブライ人達のまえには、広大な海が広がるり道をふさいでいた。そこに突如として潮が引きヘブライ人たちを先の道へといざなうのだった。時はすぎ老齢を迎えているモーゼの前には広大な砂漠が続いていた・・

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映画情報&キャスト

『エクソダス:神と王』 2014年 アメリカ
【監督】:リドリー・スコット
【脚本】:スティーヴン・ザイリアン
【出演者】
モーゼ(クリスチャン・ベール) 吹き替え(宮内敦士)
 :出自がヘブライ人のエジプト王子、ヘブライ人を率いる
ラムセス(ジョエル・エドガートン) 吹き替え(小山力也)
 :ファラオ
セティ(ジョン・タトゥーロ) 吹き替え(山野史人)
 :ラムセスとモーゼの父、元ファラオ
ヨシュア(アーロン・ポール) 吹き替え(石上裕一)
ヘゲップ総督(ベン・メンデルソーン) 吹き替え(石川禅)
ツィポラ(マリア・バルベルデ) 吹き替え(杏)
トゥーヤ(シガニー・ウィーバー) 吹き替え(駒塚由衣)
ヌン(ベン・キングズレ) 吹き替え(川久保潔)

超感想中心の評価考察・レビュー

圧倒的スケールの歴史スペクタル リドリー・スコット魂

歴史スペクタルでザ・エンターテイメントの映画を撮らせたら、
リドリー・スコットがもはや第一人者なのかもしれない。

彼の映画には、SF映画もさることながら、『グラディエーター』『キングダム・オブ・ヘブン』等、アカデミー賞級の映画が続々ラインナップしている。本作もリドリー・スコット的は、そんな仲間に入る予定であったに違いないと思います。

ところが、意外と本作は評価されていない
むしろ、批評のほうが多い、理由はまとめるなら「らしくない」「『十戒』の二番煎じ」となっていますね。

個人的にはめっちゃ良い映画だった
確かに、『十戒』と同じだが、そりゃあモーゼの出エジプト記を題材にしているんだから、当たり前やろ・・

何よりも、その時代のリアル感が凄まじい
むせぶようなエジプトの奴隷街の悪臭や、王族たちの高貴な生活がまじかに見て取れるようです。

まさに、巨匠が現代の技術を適切に使って表現すると、こういう歴史スペクタルになるのでしょうね

まあ、でもギリギリかな
これ以上映像を綺麗に作って生々しさを際立たせると、映画としては逆バイアスで歴史ものとしては質が落ちるのかもしれないですけどね

史実?出エジプト記とエクソダス

一般的には、
エジプト記には、二つ入・出があります。

ヘブライ人の民たちが、飢餓の為豊かなエジプトに入るのが入
その、ヘブライ人たちを疎ましく思った、エジプト人たちが400年にわたり奴隷として扱いました。そして、そのエジプトをモーゼが率いて脱出するのが出になります

いずれにしても40万人とも60万人とも言われていますが、史実では「あったとしても」小規模の集団がエジプトを離れただけだろうと言われている説が多いですね。

宗教家の方には、怒られちゃうかもしれませんけどね。

ただ、いまだに残る、ユダヤ教の「過ぎ越しの日」の意味が、ようやく分かりました。
歴史にも宗教にうとい私が、漢字と違和感が、ようやく解消。ヤギの血がポイントだったんですねー

映画『十戒』との違い

『十戒』との違いは、随所にみられます。
一番目につくのは、海が割れませんがな
それが、モーゼの一番の有名どころのはずなのに、クリスチャン・ベールのモーゼは割ってくれません

神様は少年、ってのも表現としては、モーゼにしか見えない少年なので、独り言を言っている怪しい人に成り下がっちゃってますね。

セティの死ぬタイミングや、ヨシュアとの関係性も微妙に違っています

気になる方は、もう一度チャールストン・ヘストンの『十戒』をご覧ください

クリスチャン・ベールのヤサグレ感漂う、ちょい悪王子

クリスチャン・ベールの切れた演技

といっても優等生からヤサグレるまでの感じがこの映画でも、際立っていますね

『ダークナイト』、『フォード&フェラーリ』『アメリカン・サイコ』などどれもはまり役でした。王子として出てくる序盤戦では、少々かっこよすぎな正義感あふれるモーゼ、後半は神との意見のぶつかり合いや、葛藤した姿にヤサグレたちょい悪な親父の姿が写りました。

兄弟のように育ったラムセスを助けたい、されど神は暴走をとめず、10の災厄をふり被らせる
自分にはどうしようもない事に憤りを感じる姿、逃亡生活で日に日に憔悴していく姿も役にハマっていますね。

しっかし、モーゼもすごい
内なる心との会話で、よくもここまで確信的に動けるものだと思いますね。仮に現代で宗教的な指導者モーゼが現れても何人付いていくか・・そういう意味では、『十戒』のモーゼよりも、クリスチャン・ベールのモーゼは現代のビジョナリーリーダーとして、奴隷の現実世界を抜け出す手段を導いてくれた英雄的に描いている要素の邦画強いですね

豪華な出演陣がスクリーンを飾る

叙事詩的映画には、よくありますが出演者が無駄に豪華になる事。

本作は、おさえるべきところを抑えた
ぽいんお高い、キャスティングですね

『ガンジー』のベン・キングスレイ
『エイリアン』リドリー・スコット俳優のシガニー・ウィーバー
『アニマル・キングダム』のベン・メンデルソーン
『ゼロ・ダークサーティ』のジョエル・エドガートン

と渋い
どの俳優も一癖ありそうな主役級

まあ、極めつけが、クリスチャン・ベールですけどね

しっかし、ジョエル・エドガートンは、最初『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメントに似てましたね、私だけかな・・・

映画の感想まとめ

正直、海は割れずに拍子抜けするし
現代風な解釈によりすぎた、出エジプト記ですが現代の技術をふんだんに使っての10の災厄は圧巻です。

建築中のエジプトの巨大建築物を上から見下ろすシーンがリアリティあり
圧巻でしたね。

宗教に忠実でありたいひとは、ひょっとしたら苦手かもしれません
でも、ラストシーンのモーゼはしっかり歳をとって老人になっていたので、40年砂漠をさまよったってことで、こういうところは神がかった演出ですね。
だって、エジプトからイスラエルまでは300kmくらいですからね~

普通に、40年は長すぎです。神様物凄い罰をイスラエルの人々に与えたなぁ・・・

ほげる的には
おすすめの作品です。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       5
 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎 4

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います