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『ビューティフル・マインド』実話ジョン・ナッシュの半生!精神疾患の幻想と天才と愛の物語!:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-06-19

映画『ビューティフル・マインド』は、ロン・ハワード監督による2001年のアカデミー賞を席巻した天才数学者ジョン・ナッシュの半生を伝記的に描いたヒューマン映画。ラッセル・クロウとジェニファー・コネリー演技派によるおすすめ作品

今気が付いた。

パッケージのタイトルに帯じゃなくて、まんま[4 academy awards 2001 BEST PICTURE]の文字が・・

そう、本作は圧倒的な評価でアカデミー賞を席巻した超優良なお勧め作品です。

『ビューティフル・マインド』は2001年公開のアメリカの伝記映画です。天才数学者のジョンは大学院で教えていたが、ある日極秘任務を任されることに。

しかし、その任務により、徐々に精神がおかしくなっていく。

「グラディエーター」「シンデレラマン」など数々の作品に出演しているラッセル・クロウの主演作!

ノーベル賞を取った天才数学者の実話が元に描かれた作品です。

本作は公開された年のアカデミー賞をいくつも受賞しています。

アカデミーでは、作品、監督、脚色のほかに、助演でジェニファー・コネリーが受賞

熱く、献身的にジョン・ナッシュの精神疾患を支えた、妻のアシリアを演じています。

全体的に時間を感じさせず、最後までのめりこむ映画構成と、感動が必ずあります。

5のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

1947年、ジョン・ナッシュはプリンストン大学院の数学科に入学し、研究に没頭しゲーム理論を発見

そして、彼はその天才ぶりが認められ、CIAの諜報員から極秘任務を任されることになる。
その仕事が板についた頃、恋人だったアリシアと結婚するのだが、その任務の重圧に押し潰され、徐々に彼は精神が病んでしまう

ある時、CIAの任務をこなすうちにロシアスパイから追われ、家族と自分への身の危険を感じ仕事が手につかなくなったナッシュは、いつしか精神病院に収監されてしまう。

病状は、統合失調症による幻覚症状

ナッシュは、大学時代からの友人、CIA職員など自分の中に架空の人物を作り出して、生活していた。そんなナッシュを回復に向かうまで献身的に支えた妻のアリシア

ナッシュが再び教壇に立てるようになるまで、一般人の生活の中で自身の症状と折り合いをつけていった。そして、ナッシュはノーベル経済学賞を受賞する

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映画情報&キャスト

『ビューティフル・マインド』2001年 アメリカ
【監督】ロン・ハワード
【脚本】アキヴァ・ゴールズマン
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【撮影】ロジャー・ディーキンス
【出演】
ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)
:天才数学者。
パーチャー(エド・ハリス)
:CIAの諜報員で、ジョンに極秘任務を依頼する。
アリシア・ナッシュ(ジェニファー・コネリー)
:ジョンの妻。
ローゼン医師(クリストファー・プラマー)
チャールズ(ポール・ベタニー)
:ジョンの親友。

超感想中心の評価考察・レビュー

ロン・ハワードの美しい映像仕立て

映画全体でロン・ハワードらしさが際立つ作品です

映像美はもとより、音楽との一体感

ロン・ハワードらしい雄弁で誇大なカメラワークで描かれています

ロン・ハワードの代表作と言えば、今ではロバート・ラングトン原作の3部作『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『インフェルノ』になっているでしょうが、古くからはミステリー系ではなく

『スプラッシュ』、『コクーン』とSF的な映画で部分部分で特撮が必要な映画でのキャリア形成がはじまりとなります。

その後『アポロ13』で、監督賞は逃したもののアカデミー賞の作品を輩出

そして、本作『ビューティフル・マインド』で監督賞・作品賞を受賞しました。キャリアの中でも、当初の空想作品から、実話や伝記的に作品にシフトし、本作でも時折見せる映像美や雄大さがそれらのキャリアから得た経験となって見事に融合した結果でしょうね

昨今でも、『ヒルビリー・エレジー/―郷愁の哀歌―』で実話ベースの映画化作品でアカデミー賞にノミネートされています

まさに、映画界の優良作品量産機です、個人的にはスティーブン・スピルバーグに並び大好きな監督です。

助演女優賞ジェニファー・コネリー

ジェニファー・コネリーが本作で、アカデミー助演女優賞を見事に受賞しています。

彼女のキャリアを考えると、本当に素晴らしいことかな

個人的には子役からスクリーンに登場し続けたジェニファー・コネリーの転機的な作品などではないかと思っている次第で、これまではどうしても子役、アイドルなんてれってるが絶対あったはず

ジェニファー・コネリーの名前を関した、『ジェニファーの恋愛同盟』なんて映画まであったくらいだ

その、ジェニファー・コネリーがアカデミー受賞できるなんて感動でしかないです

本作以降のキャリアでは、少し落ち着いた役柄が多くなったようなきがします。ティーンが円熟女優に変わった瞬間ですね。

超マメですが、

彼女は、本作で共演したジョン・ナッシュの親友役のチャールズ役を演じたポール・ベタニーと本作での共演をきっかけに結婚しています

と言っても、共演・・・

あれ?一緒にカメラ映像に入っているのは少ないはずなんですけどね

だって、チャールズは・・・

安定の円熟ラッセル・クロウ

円熟ってのは、おかしいですがラッセル・クロウの作品は好きなものが多いのは確か

本作では、ちょっとサイコ風の天才ラッセル・クロウを見ることができます。よく巷で言われるのはロバート・デ・ニーロのカメレオン俳優っぷりが有名です。

そこを否定は全くしませんしその通りだと思いますが、

ラッセル・クロウも類まれなカメレオン俳優だと思いますね、はい。彼の体躯はギリシア彫刻のようにがっしりとしたスタイルなので、ともすればアクション映画俳優

まあ、『グラディエーター』で見事にアカデミー主演男優賞を儒そうしていますからね、確かにその通りなのでしょうが、本作のように微妙な心の動きや表情をこともなげに演じられます。

悪役からヒーロー、天才から精神疾患、頑固おやじから

と本当に幅広い役柄をこなせる稀有な役者でしょう

本作でも、アカデミー主演男優賞にノミネートされています。

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ジョン・ナッシュ天才ゆえの苦しみ

天才だからこそ、追い詰められてしまうジョン

順調に見えた彼の人生は、ある極秘任務から徐々におかしくなっていくのです。

パーチャーというCIAの諜報員に出会い、特殊な任務をするように命じられますが、実は全てがジョンにだけ見えているものでした。

というのは、彼は精神病を患っており、大学院時代の親友チャールズも、チャールズの姪っ子も全てが彼の幻想だったのです。

まさに、天才すぎるがゆえの苦悩ですよね。
考えすぎてだんだんおかしくなっていってしまうのでしょうか。

凡人の私にはまったく、理解できない状態ではあります

その架空の人物たちは、ジョン・ナッシュを猛烈にはやし立て、サポートします

「君にしかできない」「君ならできる」「天才はそんな仕事しない、もっと大きな事やれ」

確かにそんな、サブな声が聞こえたら、やる気満々でいろいろ頑張れるかもしれないなぁと思う今日この頃

アリシア妻の支え 感動の実話と脚色

ジョンには、アリシアという美しい妻がいます。
彼女はとにかく最初からずっと奇人変人であったジョンと恋に落ち、結婚します。

しかし、ジョンが精神病にかかった時も彼が本当に幻覚を見ているのか確かめ、真実を告げます。

そして、ジョンは病院を退院し、家で療養していたにも関わらず、再び幻覚を見てしまいます。

ですが、アリシアは病院に戻らずに自分で病気を治したいというジョンを見捨てず、健気に様子を見るのです。

アリシアがいたから彼はきっと立ち直れたに違いありません。

妻の愛の力は本当に素晴らしいです。

実は、この辺は、本当の実話とは違うようで

彼らは、離婚を経て最後に二人でまた一緒になるなど、変遷があるようです

そして、不幸なことですが、二人は最後に乗っていたタクシーの事故で二人同時に他界しています。愛は本当に二人を強く結ぶつけていたのでしょうね

救ったのはやはり数学

過去の経済学を亡き者にしたナッシュの数学

数学の天才でありながら、人付き合いが苦手な彼は

数々の論文をだし、MITの軍事研究所に一部に就職して、活躍していきます。

そんな中、病気を発症し、

しばらくはゆっくり病と向き合い暮らしていたジョンでしたが、彼は大学教授として復帰することにします。

そして、彼の研究がノーベル賞を受賞することになるのです。

彼を苦しめたのは、数字でもありましたが、彼を救ったのもまた数字でした。

事実だというからまた、とても不思議な話ですよね。

映画的には、ジョンはずっと数学の虫のように描かれています。

映画のセリフの中で、生徒に「退屈な化学」の連中的な発言がありますが、実はナッシュは数学に最初から向き合っていたのではなく、化学を学んでいました。大学で専攻を途中から変えているのですねー、その辺をメタファー的に表現したのでしょう

ロン・ハワードらしくないですが、ちょっと面白い表現だと思います

映画の感想まとめ

本作は天才数学者ゆえに起きてしまった苦しみと家族の支えがあったからこそできた復活をとても繊細に描いた作品だったと感じます

ドラマ映画が好きな方やファミリーものが見たいという方にはオススメです!

最期のシーンでノーベル賞受賞のスピーチ

あれは、感動します

一見に値しますので、本当に見てほしい作品です