映画感想『ヘレディタリー/継承』この恐怖についてこれるか!胸糞の悪くなるおぞましい展開に引き込まれる

2020-01-21

映画『ヘレディタリー/継承』は心の底から湧き上がってくる得体のしれない恐怖を描いたホラー映画!亡くなった祖母が残した、”何か”。残された娘とその子供たちは何か得体のし得ない不思議な出来事に巻き込まれていくが、まだ家族のだれも気がつかない、その先の本当の”おぞましさ”に家族は打ち勝つことが出来るか・・・

めっちゃ、色々なサイトで高評価で

批評家もかなり今世紀サイコーとか言うほど持ち上げられている本作品ですが、

果して本当のところはどうでしょうか?

正直なところは、恐怖はある

がしかし

でも内容が難しくてついていけない感じです

もちろん見に行く人によって違うと思いますが、”ほげる”はそうでした。

一つ一つのシーンの描写は長ーいわりに、そこまで伏線回収はぱぱぱぱ

って早いのもあると思います。

そういうわけで、

☆4つのおすすめです

感想中心ですが、

映画情報と感想中心で若干のネタバレあります

それでは見ていきましょう!

あらすじ

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この家族の物語は、あなたの永遠のトラウマになる。
グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に家族を亡くした哀しみを乗り越えようとする。自分たちがエレンから忌まわしい“何か”を受け継いでいたことに気づかぬまま・・・。

やがて奇妙な出来事がグラハム家に頻発。不思議な光が部屋を走る、誰かの話し声がする、暗闇に誰かの気配がする・・・。
祖母に溺愛されていたチャーリーは、彼女が遺した“何か”を感じているのか、不気味な表情で虚空を見つめ、次第に異常な行動を取り始める。まるで狂ったかのように・・・。

そして最悪な出来事が起こり、一家は修復不能なまでに崩壊。そして想像を絶する恐怖が一家を襲う。
“受け継いだら死ぬ” 祖母が家族に遺したものは一体何なのか?
・・・


公式HP http://hereditary-movie.jp/ より

映画情報&キャスト

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『ヘレディタリー/継承』 2018年 アメリカ
【原題】Hereditary
【監督】アリ・アスター
【脚本】アリ・アスター
【製作】ケヴィン・フレイクス
    ラース・クヌードセン
    バディ・パトリック
【製作総指揮】
    ライアン・クレストン
    ジョナサン・ガードナー
    トニ・コレット
    ガブリエル・バーン
【音楽】コリン・ステットソン
【撮影】パヴェウ・ポゴジェルスキ
【出演者】
アニー・グラハム(トニ・コレット)
ピーター・グラハム(アレックス・ウルフ)
チャーリー・グラハム(ミリー・シャピロ)
ジョーン(アン・ダウド)
スティーブ・グラハム (ガブリエル・バーン )

超感想中心の評価考察

サンダンス映画祭長編デビューのアリー・アスター監督・脚本

アリー・アスター監督/脚本の本作品は、サンダンス映画祭のプレミアで公開されて、絶大な高評価を得たとされています。

21世紀最高のホラー映画になるとまで、高い評価を得ており

アリー・アスター監督のホラーへの思いが詰まりまくった、こんてこ盛りでゴシックホラー風でありながらも新しい要素をふんだんに銛入れた作品となっています。

製作総指揮には、主演のトニ・コレットとガブリエル・バーンも入り、新鋭の監督をネームバリューの点からも盛り上げる力の入れようです。

なんとなく、ストーリーとして『オーメン』的なもの感じますよね、

そう私も最初はそう思いましたダミアンか、チャーリーダミアンなのか?

その期待が、いい意味で裏切られていきます。

主演のトニ・コレット 顔が怖いですから

主演のトニ・コレットは、『シックス・センス』からハリウッドメジャーデビューして、いきなりアカデミー助演女優賞にノミネートされる超演技派の女優です。

『イン・ハー・シューズ』『リトル・ミス・サンシャイン』など話題作に次々出演して、ハリウッドの中でも助演的なものや陰から映画を支える名女優としてキャリアを重ねてきています。

そんな彼女が主演で迎えた本作は、まずはトレラーの彼女の顔が怖すぎですから

いえ、彼女が怖がっている何かが、怖いってのは分かっていますが、それでも怖すぎる顔ですから。キャリア変わっちゃいそうなぐらい、表現豊かな顔ですね

『シックス・センス』では、すげー変わった子供ハーレイ・ジョエル・オスメントの母親役ですが、

本作でもすげー変わった子供チャーリーの母親で溺愛しています。その分息子のピーターを毛嫌いして差し引き0ですが・・

彼女の恐怖の顔なかったら、本作は2割引きになるので、やっぱり演技がうまいんでしょうね。

合わせて読みたいトニ・コレット作品『ベルベット・バズソー』

顔が離せないミリー・シャピロ、 ジャングルには行くなよアレックス・ウルフ

子役のミリー・シャピロから、ある意味目が離せません

舞台やテレビで順調にキャリアを積んできたミリー・シャピロですが、本作では魅力ある・・・いえ恐怖のチャーリーを演じます

彼女自身は、13歳の役を16歳の時に演じているので、もともと身長が小さい子なんでしょうね

鬱蒼とした顔と、何かを秘めた無口さが、かえって存在感を増して恐怖を駆り立てられます

これからのキャリアが楽しみですが、こういう映画でのイメージがついてしまうと中々他のジャンルの作品は限られてしまうかもですね。

チャーリーの兄ピーター役を演じたのがアレックス・ウルフです

アレックス・ウルフは、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の主役の高校生スペンサーを演じています。『パトリオット・デイ』ではテロリストの爆弾魔で弟役で、見事な小物っぷりを演じています。

演技も自然ですし、顔も中東風のイケメンですので、オタクから危ない奴系まで幅広い活躍が期待できますね。

本作では、母親と確執を深めていく兄のピーターですが、ラストシーンではとんでもないことが・・・

こんな嫁とさっさと別れたほうが良いよガブリエル・バーン

アニーの夫のグラハムを演じるのが、ガブリエル・バーン

息子を殺そうとする母親、

チャーリーを溺愛しすぎたり産んだ子供たちが皆精神疾患を抱える祖母のエレンと、仲が悪いと言ってもちょっとおかしいアニー、こんなへんてこな祖母と嫁がいたら、そっこ別れたくなるけど我慢強いなー

その昔は悪魔を演じたりしたこともあり、さえない学者や物書き神父となんでもOK、一番の有名どころは『ユージュアル・サスペクツ』でしょうね。

さすが、ガブリエル・バーンの演技には円熟した安定感があります!

個人的には、悪魔だった経験を活かしてもっと戦ってほしかったなぁあ、悪魔VS悪魔で

恐怖のオンパレード

『ヘレディタリー/継承』は、恐怖に満ちています。

とにかく映画全体にわたって、鬱蒼とした空気感を漂わせて、グラハム一家の胡散臭さというか、異常性を際立たせようという演出と展開です。

日常に潜む恐怖とか、非日常の出来事の中でのホラーではなく

家族の中に横たわった、言葉にできないおぞまし恐怖です

訳のわからない恐怖が最初からそこにあり、その恐怖の根源が無くなったあと

さらなる本当の恐怖が始まっていく仕立てになっています。

一粒で2度、3度おいしい

いえ怖さです

そして、その恐怖に関わる家族は不幸のオンパレードに包まれていくのです

グラハム一家の異常性

物語のグラハム一家は、かなりへんてこで異常な家族です。

映画の中で次々明かされていきますが、母親のアニーの異常性とその家系の系譜に隠された恐怖が見ている物を釘付けにするでしょう。

  • アニーは夢遊病
  • 祖母は解離性同一性障害
  • 祖父は精神分裂病
  • アニーの兄は被害妄想で自殺
  • チャーリーの死後、アニーは死亡現場のジオラマ作成
  • アニーはこっくりさん大好き

アニーを中心として、祖母の死後にアニーがさらなら異常行動が目立つようになります。

子供達もドン引きのあ母さんですが、娘のチャーリーもかなーりおかしい子供です。

どことなく自閉症っぽく、幽霊かなにかを見ているかのようにブツブツしています

さらに、劇中に明らかになっていきますが、祖母がカルト教団の教祖的な狂信者でした。

しかも、そこで進行しているのは悪魔信仰

悪魔ペイモンを祭って

復活を願っているのです。

その事実が、ストーリー後半から効いてきて怖すぎる展開に繋がります

ラスト考察(悪魔ペイモン) ストーリー ネタバレあり

エレンが死んだあと、アニーを中心として、恐怖が蔓延していきます

結果的には、全ては祖母が仕組んだことであり、アニーが狂うであろう事、チャーリーが死ぬであろう事。ピーターをチャーリーの依り代に使うこと

どんどんエスカレートしていき、最後には

悪魔ペイモンの生まれ変わりといわれているチャーリーの”中身”を

ピーターへ移す(継承)するのです

悪魔ペイモンの復活!となるはずです。

がしっくりこない謎が色々残ります。

  • 悪魔はいたのか・いるのか?
  • 暖炉の炎は自由にできたが・・
  • チャーリーの存在は不要でピーターに最初から悪魔を継承すればよかったのでわ?

ちゃんと映画の中で解説してくれればいいのに、この辺が残念ですが、

悪魔ペイモンは、グリモワールという魔導書の種類の中に

「ゴエティア」の中で、200の軍団を率いる王として書かれおり爵位は王ですから、ぶっちぎりの王として格上で他の王を従えて、ベイルとかアスタロトと同じように称されていたとされています。

呼び名は、パイモンであったりアザゼルと言われることもあったようです

デビルマンのアモンよりも各上です

宗教意識の薄い我々日本人でも、偉大な悪魔の王であることが垣間見えると思います。

そして、このペイモンですが

ポイントは、

使い魔をよく使った
王冠をかぶり、頭が女で体が若い青年の体だった
召喚されるまでは誰もペイモンの言葉を理解できない

となっています。

ここで、この映画の中で語られたラストシーンがつながります。

チャーリーを依り代(よりしろ)にして、ピーターに継承しなければいけなかったのです

そして、使い魔はエレン!

とっておきですね、そしてペイモンを召喚しつつペイモンの言葉が理解できないエレンの家族達は精神病を病んでいくということでしょう。

ペイモンの言葉を理解できるチャーリーの生誕で、生まれ変わりのストーリーが完成したのです。

ただ、この映画の恐ろしい恐怖のポイントは

オカルトなのか、精神病なのかが最後まで微妙にわからないところにあります

実際祖母のヘレンは、どこからどこまで計画していたのか、手を尽くしたのは他の信者なのか

それとも悪魔なのかまでは映画ではわからないです。

暖炉が燃え盛ったり、アニーの取りつかれた後の行動を見ると単なる精神疾患ではなくて何らかの悪魔的なオカルトがあるのだと思いますが、だとすれば信者なんかいらないじゃん、もっとスッキリ乗り移ろうよ

って感じちゃいますね。

海外の評価 2020/04時点

評価は、批評家・視聴者ともにかなり評価されてます。

ほぼ、予想通りですが、私とは会いませんが、21世紀最高ホラーであるなら、ここからもう一段高くても良いような気もしますね。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
87
User rating7.3/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
89
Audience 66

映画の感想まとめ

”ほげる”的には、正直各批評家が騒ぐほど、そこまで面白くなかったのが、正直なところですね。

確かに恐怖としては、映画のそこかしこにあるので、怖いしおぞましいし

そこは理解できるし確かにぶるぶるきちゃいます

特にアニーがミニチュアモデルの制作者をやっていて、彼女の工房では何か映り込んでいるのではないかと恐怖をものすごく駆り立てられますね。んかいない存在がいそうな・・・

そこに、なんとなく家族の中でもコミュ障のチャーリーの鬱蒼とした表情だったり

ピーターが唯一まともな人間だったが、夢遊病のアニーに殺されそうになったり

何よりも、チャーリーの死に方と、その後の説明のなさ。。。

全体的にシーン毎にビクッきて確かに怖かったです

ただ、その恐怖だけでそのあと理解とか考えがついていず、映画の良さを理解できないまま最後まで見終わってしまうんですよね

伏線というか、宗教的な価値観がないとついていけないのかもしれません

理解力の問題かもしれないが、全体の繋がりと仕掛けと種明かしが悪いように感じます

恐怖先行で内容が浸み込んでこないので、最後が腹落ちしてきません

最後までカルト信者と祖母のヘレン、悪魔ペイモンとの繋がりがいまいちわからなかったのもあります
(スジというか、必然的に)

そして見終わったとには、考える恐怖とかではなく、なんか映像が怖かったよねという記憶で残ってしまう。

あくまでも好みのレベルかもしれないですけど

✔悪魔映画は好き
✔おぞましい系が好き
✔理屈抜きの恐怖が好き

”ほげる”的には、恐怖を感じたいのであれば、おすすめ!
あきずに最後まで、怖い、叫びっぱなしは間違いなし。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       4
 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎 3

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います。