『ドリーム・ハウス』愛する家族の待つ家は本物ですか?:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ドリーム・ハウス』はホラー仕立てのサスペンス・スリラー映画!ウイル(ダニエル・クレイグ)は愛する家族と過ごす時を大切にし共にいるために一流企業を辞め郊外の家に引っ越すが、その引っ越し先の家では不可解な出来事ばかりが起こり始め、ウイルは家族を守るためにいろいろと調べ始めるが予想だにしない現実を突きつけられる・・・
本映画は、ダニエル・クレイグの主演にナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズを相手役に迎えたサスペンス・スリラーです
全体的なトーンがホラー色はありますが、しっかりとした脚本で少しひねりのきいた
おすすめの映画です
感想中心で
それでは見ていきましょう!
あらすじ ネタバレなし
出版社のウィル・エイテンテンは、ニューヨークの雑誌編集の仕事を辞め、妻のリビーと娘たちとニューイングランドの趣のある町に引っ越しをした。
その引っ越し先の家では不可解なことばかりがおこる。娘が幽霊を見たり、変な男が家をのぞき込んだり、地下で若者たちが議事季をしていたりと家族も不安が募ってきた。
ウイルは、その家にまつわることをいろいろ調査し始めると、かつてその家では犯人の夫を残し、妻と子供たちが殺されるという陰惨な事件が起きていた。驚いたことに、その容疑者である夫は精神病院を退院して、いまだに街のどこかにいるという。
殺害された家族の友人であったという、近くの隣人の助けを借りて、ウィルは恐ろしい出来事の連鎖をつなぎ合わせていく・・・
映画情報&キャスト
ドリームハウス 2011年 アメリカ
【原題】Dream House
【監督】ジム・シェリダン
【脚本】デビッド・ルーカ
【製作】デビッド・C・ロビンソン
アーレン・クルーガー
ダニエル・ボブカー
ジェームズ・G・ロビンソン
ジム・シェリダン
【出演者】
ウィル・エイテンテン/ピーター・ウォード(ダニエル・クレイグ)
リビー・エイテンテン/エリザベス・ウォード 妻(レイチェル・ワイズ)
アン・パターソン 近所の女性(ナオミ・ワッツ)
超感想中心の評価考察・レビュー
何かの映画に似ていないか?
あれ、この映画何かに似ていないですか?
”ほげる”が、見終わったときに思ったのは、
『シックス・センス』+『ゴースト』
厳密にはかなーり違いますが、
だいぶ合わせ技な感じがします。
良い意味で、掛け合わせに成功しています。
監督はジム・シェリダン
ジム・シェリダン監督は、監督デビュー作『マイ・レフトフット』でアカデミー賞ノミネートされ、ダニエル・デイ=ルイスに主演男優賞をもたらした、天才肌の監督です
監督の作風は事実を基にした映画で発揮される、情報を幾重にも重ねて重厚な作りとしていきます。本作でもそういうところが随所に見られます。
監督は、同じくダニエル・デイ=ルイスで『父の祈りを』で再びアカデミー賞ノミネートを果たすのです。
切れのあるストーリー
『ドリーム・ハウス』は、切れあるストーリーで
幸せな家族が陥っていく奇々怪々な事件を
単なる心霊物の枠を超えて、サスペンスとして魅せてくれます
主人公のウイル(ダニエル・クレイグ)の記憶を掘り起こしていく、自己再生の物語です
展開としては、
サスペンス的に、期待を裏切る展開が胸躍ります。
そういう意味で、かなり秀逸なサスペンス映画です
主演ダニエル・クレイグ
主演のダニエル・クレイグはさすがです。
アカデミーノミネート俳優だけありそつが無い演技です
007シリーズでもそうなんですが、彼の良いところとして「パーフェクトでは無い」傷を持った男感が、もの凄くいいです。
陰があると言えばそれまでのなのですが、その雰囲気が半端ないですね
肉体派ですが、少しメンタル的な弱さも彼の最大の魅力です。
『ドラゴンタトゥーの女』でも、そうでした、ルーニー・マーラと良いコンビでしたね。
ヒロイン ナオミ・ワッツとレイチェル・ワイズ
エンドクレジットによると、ナオミ・ワッツのほうがレイチェル・ワイズより上に位置しています
ちょっと不思議な気もしますが、
アカデミーノミネート女優同士なので、微妙な位置関係ですね。
ナオミ・ワッツは日本でもかなり知られた女優で、アカデミー賞ノミネートされた『21グラム』 や、なんといっても日本では松嶋菜々子が演じた、『リング』のリメイクで主演しています。意外と年齢は若くなく、ニコール・キッドマンと同級生だったりもします。
レイチェル・ワイズ も言わずとしれたイギリス女優で、彼女も『ナイロビの蜂』でアカデミーノミネートされた女優です。
ストレートな美人ではないのですが、コメディタッチから純恋愛までこなせます。
日本では『ハムナプトラ』シリーズが有名ですね
まあいずれにしても、『ドリーム・ハウス 』は、アカデミーノミネート俳優だらけ
めえちゃ、たかがホラーと侮れない映画です
ストーリー展開 ネタバレあり
ストーリー展開としては、バランスがよく
なかなか練られています
主人公のウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)が、遭遇するのは『さまよう魂たち 』的な出来事です。
おっと。いきなりネタバレ的になっちゃいましたが、といっても霊媒師としてだれかれ幽霊とお話すをするわけではなりません。
引っ越し先の不可思議な出来事
ウイルが長年勤めた会社を辞めて、小説の執筆活動に専念しようと郊外に購入したマイホームに家族で引っ越します。
妻と小さな娘二人からはウイルが家で仕事をすることでめっちゃ喜ばれています
せっかく引っ越しした、マイホームでは日に日におかしな出来事が発生していきます。
- いぶかしげにこちらを見る隣人
- 地下で黒ミサをする少年たち
- 家をのぞき込む怪しい男
- 古い家のあちこち残る、落書き
- 家の外に残される足跡
- 車で家に突っ込んでくる怪しい人物
ウィルはマイホームで惨殺事件が過去にあってことを突き止めます。
混濁する記憶と別人格
ウイルは過去に起こった事件を調べていくと、
わかったこのは以前この家に住んでいた、頭のおかしくなった亭主が妻と子供二人を殺したということ
そして、その亭主は精神病院に収監されてしまったこと!
そして、精神病院に収監されていた殺人容疑者の夫ピーター・ウォードが病院を退院して街を闊歩しているという噂がある
ウイルは精神病院に行き、ピーター・ウォードの居場所を調べに行くと、
どことなく職員たちの態度がおかしい。
警察に相談するも塩対応。精神病院所長に相談したウイルはピーターの衝撃のビデオの数々を見せられる。
そこにいたのは自分の映像だった
ピーター=ウイルだったのだ。
「Will-8-10-10」ウイル・エイテンテン、
精神病院の収監ナンバーを自分の別人格の名前にしていたのだ。
その後、家に帰ると、ウイルは家も妻も子供たちも全てが自分の幻覚であったことに気がついていく・・・
あっと驚く展開
ウイルは、易しく声をかけてくれる隣人のアン・パターソン(ナオミ・ワッツ)から
当時の事件の話を聞いた。
彼女が妻リビー・エイテンテン/エリザベス・ウォード(レイチェル・ワイズ)の親友であったこと
さらに記憶を辿りながら、幻覚の妻と会話をしながら
事件の真相に迫っていく
真相は、 隣人のアンの分かれた元旦那が
アンを殺し保険金詐欺をはたこうとして、人殺しの依頼をしたことだった!
人殺しを依頼された暴漢が、勘違いしてウイルの家族を襲ったのだ!
そして家族を襲われたウイルが、
暴漢と乱闘しているときに、リビーがウイルを間違って撃ってしまったい、その為頭部を傷つけ記憶障害を負い
自分が家族を襲ったと思い込まされ追い込まれたのだった
ウイルは、アンの元亭主から再度殺されそうになるが・・・
映画としての感想
個人的には、無理目のストーリーではあるとおもいつつ
かなーり好きな部類です。
伏線も、その回収もきっちりされいますし
随所で話の展開で期待を裏切られるのがいい。
これで、サスペンスの醍醐味
ネタは予想できないほうが良い!
ダニエル・クレイグの精神的におかしいところから、芯のぶれない家族愛あふれる男っぷりが好感を持てます
容易に、ナオミ・ワッツと恋愛に落ちないところなんかも気骨あり
映画全体の時間配分、コマ割もよく、
ウイルが実はピーターとわかってからのストーリーも急展開せずにじっくり作られています
欲を言えば、犯人が想像できてしまうところがちょい残念
隣人のナオミ・ワッツの旦那が犯人でした
毎回思いますが、キャストが一番の安定したネタバレ製造マシンですよね。
画面に登場してきた瞬間に、もう犯人像が出来上がり、あとはどう彼まで帰着するのか考えてしまいますからね
それ以外は、好きなサスペンス要素もスリラー要素も、ホラー要素も好きな映画でした
海外の評価 2020/04時点
評価は、両評価サイトでめっちゃ悪いです
なんでだ?
内容的には、俳優の無駄遣い的な、スリラーともサスペンスともホラーとも取れないどっちつかずが評価を落としていますね。
やっぱ、外人さんの評価と合わない事多いけど、本作はそれだけアカデミー俳優の無駄使いと言われても仕方ないくらいの豪華俳優人であることはまちがいないですからね。
Metascore (批評家) | 35 |
User rating | 6.5/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 6 |
Audience | 36 |
映画の感想まとめ
海外評価サイトからは、
くそみそながらも
”ほげる”的には、おすすめ、見た方がいい映画の一つ!
あきずに最後まで、もりあがります
中だるみしそうになると、するっと仕掛けが出てきて恐怖が浮かび上がってくるとこも好感が持てます
この映画が好きなら、『ゲット・アウト』なんかも好きになれると思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 4
いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、最高に面白い作品と思います。
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