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『ジーパーズ・クリーパーズ』知る人ぞ知るちょびカルト映画!23年周期で23日間人を食べ続ける中堅モンスター:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-27

映画『ジーパーズ・クリーパーズ』は2001年に公開されたホラー映画で、都市伝説を元にしたような映画構成、1938年の曲『Jeepers Creepers』に由来したた映画タイトルで”おやおや”的な歌詞だけど中身はとんでもなくスプラッター

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

 日本のホラー映画ばっかりみていると、たまーにどんよりした気分になる。なぜなら日本のホラーはなんかバッドエンドっていうか、え?未解決じゃね?みたいな終わり方が多いから。
ビデオのおばさんも最近は動画配信サイトに移動してゲリラライブをしてるし、引きこもりの奇声おばさんは相変わらず白塗り少年と猫と家に引きこもったままだ。つまり、また犠牲者が出る可能性を残したまま終わるのである。そうした意味ではアメリカのスーパースター怪人(ジェイソンとかダミアン君とか)もそうなのだが、彼らはなんだかんだで攻撃すると止まってくれたりする。(ジェイソンはジェイソンXでターミネーターみたいな奴にフルボッコにされていたし、ダミアン君は教会に入ろうとすると叫ぶしね)今回紹介したいのは、アメリカホラー界で上位には食い込めなかったものの、そこそこの知名度を誇る「ジーパーズクリーパーズ」を紹介したい。

 物語はトリッシュとダニーの姉弟がドライブ中に、いかついトラックに煽り運転されるところから始まる。悪態をつきつつも、トラックから逃げた二人は気を取り直してドライブを続ける。すると進んだ先で、自分達を追いかけてきたトラックを発見する。トラックの横には大柄な男が立っており、何か大きな袋を地下に捨てているのを目撃した。二人は危険を承知の上で、男がいない隙に地下に何を捨てていたのかを確認しに行く。そこで二人が目にしたものは、解体された人間や、つなぎ合わされた人間の死体だった。慌てた二人はその場から逃げ出すが、彼らを更なる恐怖が追いかける・・・

 一応全米ナンバーワンの恐怖という煽り文句付きの今回の作品。

23年に一度、23日間人間を襲い続けるモンスターの映画。(ただ、23という数字にめっちゃ引っかかった。ジーパーズクリーパーズはマイケルジョーダンのファンかなんかなのか・・・?)正直主人公達がトラックから煽り運転を受けても逃げ切ったのだからそのまま行ったらええですやん!とも突っ込みたくなるが、ホラー映画の主人公達はみんな心が冒険家だから、積極的に死亡フラグをたてに行くのである。彼らにグランドラインを行かせたら間違いなくルフィ達を追い越すね。そう思いたくなるくらいの行動力があるのだ。んでまぁ案の定逃げる途中にジーパーズクリーパーズに見つかっちゃうわけなのだが、なんとジーパー君は(名前が長いから以下ジーパー君)犬よりも鼻が聞いて姉弟の服の匂い(今回は弟の匂い)を辿って追いかけてくるのでやんす!すごいぞジーパー!

1938年の曲『Jeepers Creepers』にのって、ジーパー君が頑張ります

ってな感じで追っかけまわされる二人なんですが、その二人の救世主となる人物と組織が現れる。それは猫をたくさん買っている自称霊能力者の猫おばさんと警察だ。猫おばさんは姉弟にジーパー君は匂いを追ってくるから逃げれないよとアドバイスなのか死刑宣告なのかよくわからんことを伝えた人。彼女は飼い猫がジーパー君とキャッツファイトを繰り広げたことに激怒してショットガンを片手にジーパー君に向かっていくが、あっけなくやられてしまう。(高齢者に行かせるなよ・・・とも思ったシーンだった。)そして次に助けてくれたのはなんと警察!ちょっと意外!だってこういう映画の警察は「はっは〜?おばけなんて何を言ってるんだい坊や達〜。」みたいなこと言われて主人公達を追い返すパターンが多いからだ。まぁそういう意味ではこの映画の警官も半信半疑なわけだが、なんとか二人は警察署に避難できる。まぁそんなこと気にするジーパー君ではないので普通に乗り込んできて人を殺しまくるんだけどね。(ちなみにジーパー君はパトカーに乗った警官の首を切り落とし、舌を食いちぎるという鬼畜プレーを見せて周囲を唖然とさせた。)

最後は逃げきれないと悟った姉弟のうち、姉貴の代わりに俺を連れて行けよ!みたいな男気を見せた弟を連れ去ってエンディング。(弟君は皮を剥がれた状態でラスト出てくるのでジーパー君が食べちゃったんだと思う。食いしん坊め!)
 
結果的にジーパー君はなかなかに面白い映画だった。普通に人が集まっていた警察署にも乗り込んでくるし、やっぱり駆け出しのモンスターだけあって気概が違いますな!ホッケーマスクおじさんだったらきっと歩いてるよ。ジーパー君はシリーズ化しているのだが、次作以降はジーパー君名義ではなく、ヒューマンキャッチャーというゲーセンに置いてありそうなタイトルへと変更になっている。自作以降もやはりたくさん人が乗っているスクールバスを襲ったりする若手モンスターの気概を見せてくれるので、興味があれば是非一度ご覧になってはいかがだろうか。

― hogeru -

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