U-NEXT

『デイ・アフター・トゥモロー』SDGsで温暖化防ぐ的トンデモ設定ながら説得力有り!今だから見るべき映画:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-30

映画『デイ・アフター・トゥモロー』ジェイク・ギレンホールとデニス・クエイド主演の何気に豪華な2004年アメリカ製作のディズアスター映画!環境変化により北極の氷が評価し地球規模の環境変化が起こる・・・

[showTable]

映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

2004年に作成された地球温暖化について描かれた映画である。

本映画では、実際に起こった崩壊したラーセン棚氷に亀裂が入ったことも取り入れられている。そしてなんと言っても、最新のVFXによって作られた竜巻や津波、台風などリアルな映像が素晴らしい。

素晴らしすぎるが故に、私たちを恐怖に陥れるものとなっている。地球温暖化がもたらす私たちへの影響を考えながら見ることで、より一層の危機感を感じてもらいたい。

よく、テレビ等でドキュメンタリー番組で地球温暖化がどうとか、水温がー、海水温がー、とか聞いたことがあるだろう。この映画を見ると、こんなことが起こる未来があるかもしれないと思える想像力を試される

気象学者のジャックは、南極の氷が溶けだしていることに危機感を感じていた。いつか海水の塩分濃度が変わった時、海流の急変が起こり氷河期を引き起こすと訴えたが相手にされなかった。

しかし、その数日後から世界各地で異常気象が多発するようになる。東京ではゴルフボールからソフトボールサイズの雹、ロサンゼルスは巨大な竜巻が襲い、イギリスでは燃料が凍りつくスーパーフリーズ現象が起こっていた・・

ゴルフボールからソフトボールサイズの雹…空から降ってきた雹は時速100キロ近くあり、それが頭に当たったら即死レベル

下手したら雨避け程度の建物なら穴が空いてしまったり壊れたりするかもしれない。

そしてなんと言っても怖いのがスーパーフリーズ現象だろう。確か、燃料が凍りつく温度はマイナス120度くらいだったと思う。空を飛んでいたヘリや飛行機も一瞬で操縦不能にしてしまう。その温度は人間を凍らせるのに充分

そしてジャックの息子であるサムは、ニューヨークで大雨と高潮に襲われていた。図書館へ避難したが、大雪に襲われる。避難していた人々は南へ向かうと無謀な移動をするが、サムはジャックから暖を絶やさずに過ぎるのを待つように言われた言葉を信じ図書館に残る、実際はなかなか移動しないってのもリスクだから踏み切れないよなーと思いつつ

その後、ジャックの恐れていた事がおきる、氷河期が訪れる

各地で起きているハリケーンだが暴風雨を起こしている雲の下ではなく、中心部である目の部分に入ったら氷河期がやってくるのだ。一瞬で凍死するほどの氷河期だ

氷河期とは、一体いつに起こったものかご存知だろうか?氷河期は、約260万年の更新世に起きていたのだ。みんなピンと来ないだろう。なんせ、マンモスやホモ・サピエンス、ネアンデルタール人などがいた時代なのだから仕方がない。

シベリアで氷漬けのマンモスが発見されたことがあったのをご存知だろうか。皆さんのイメージでは、マンモスは寒いところで生きられるでしょ?と思っているだろう。しかし、研究でマンモスは温暖な地で生息していたことが明らかになっている。

冷凍マンモスの胃や腸から未消化の植物などが発見されたが、それらは温帯な地域で生えている植物だった

つまり、シベリアなどの冷感な地にはいないはずの生き物なのだ。逆に考えると、シベリアが昔暖かかったことも考えられる。暖かい地で生活していたマンモスが、一瞬で凍りついてしまった気候変動があったことを示唆しているのが冷凍マンモスと言えるのだ。

このような氷河期が訪れたとすれば、間違いなく人間も建物も、一瞬で氷のオブジェの如く凍りついてしまう

ジャックはサムに、南に向かわずにそこで暖を取り続けろ、「必ず助けに行く」と伝える。

熱いねー父ちゃん!

そして、サムもその父ちゃんの子!、図書館に留まるも、友人と共に怪我をしたローラのために船に薬を取りに行くことに。船で、動物園から脱走した狼に襲撃されるが間一髪で脱出する。しかし、時は迫っておりハリケーンの目がニューヨークの上にさしかかろうとしていた。瞬く間にニューヨークに氷河期が訪れ、建物を次々と凍らせていく。サムは何とか間に合い、図書館の本を燃やし暖を取り続けた。

ジャックはサムに会うためにニューヨークをめざしていた。必ず行くと約束した、サムに明日は無いかもしれないと。このシーンは親子の愛を感じたシーンだ。正直なところ、感動系にはめっぽう弱い方なのだ。直ぐに感動するとうるうるしてしまうのだが、このシーンももちろんうるうるしてしまった。息子を愛している父親の気持ちになってしまって…(笑)

親子の絆があったからこそ助かった命だと思うのだ。父親を信頼している息子と、愛する息子を助けたい父親。
地球温暖化などの環境問題と親子の絆について考えられる映画になっているだろう。

ちなみに、サムの言うことを聞かずに南に向かった連中は、みんな凍ってしまったのだ。

結果なってしまったことは仕方ないが、選択を間違えることで失うものもあるということだろう。今回、映画ではあるがなくなってしまったもの、失ってしまったものはたくさんの命だった。

遠い未来、ここまでは行かないにしても環境問題は深刻化していくだろう。今取り組まれているビニール袋の有料化やプラスチックストローから紙ストローへの移行など、環境汚染を深刻化させないように、私たちは取り組む努力を惜しんではならないのだ。私たちや、私たちの子供たち、いつか生まれる孫たちの代まで綺麗な地球を残しておくために。

― hogeru -

あわせて読みたい