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『静かな雨』新しい記憶が消える!メメント的であれど悲しく切ないラブストーリー:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-03-30

映画『静かな雨』は2020年公開の日本の恋愛映画!生まれつき足の悪い行助はたい焼き屋で働くこよみに出会い仲良くなった矢先に、こよみが交通事故に遭った怪我がもとで新しい記憶をすぐに失ってしまうようになる

今、旬の俳優 仲野太賀が主演!優しく穏やかな青年を熱演しています。

どんな役柄を演じても彼の演技力に魅了されます

また、ダブル主演となる衛藤美彩も可愛らしいたい焼き屋の店員を演じています。

とにかく、たい焼きがおいしそうで、見終わった後食べたくなります!

優しくて暖かい気持ちになりたいときにおすすめです!

かなりおすすめの作品です!

4のおすすめ(5点満点)

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

先天性の足の病を持つ行助はたい焼き屋で働くこよみと出会う

行助と仲良くなった途端、彼女は交通事故に遭い、新しい記憶を覚えておくことができなくなってしまう。そんな彼女を心配し、行助は一緒に暮らすことを提案するが、彼女は毎朝起きるたびに記憶を失っており、行助のことはあまり覚えていなかった・・・

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映画情報&キャスト

『静かな雨』 2020年 日本
【監督】中川龍太郎
【脚本】梅原英司
    中川龍太郎
【原作】宮下奈都「静かな雨」
【音楽】高木正勝
【撮影】塩谷大樹
【出演者】
行助(仲野太賀)
 :先天性の麻痺を足に持ち、大学の研究室で働く。
こよみ(衛藤美彩)
 :たい焼き屋で働いている
  事故により、新しい記憶が留められなくなってしまう

超感想中心の評価考察・レビュー

原作:宮下奈都「静かな雨」について

本作の原作は宮下奈都さんの「静かな雨」という小説です。

文学界新人賞の佳作に入選した作品で、著者のデビュー作、著者の宮下奈都さんは以前、山崎賢人さん主演で映画化された「羊と鋼の森」という作品も書いている作家です

どの作品も優しくて温かい作風ですよね。

この「静かな雨」を著者が書いていた当時は3人目を妊娠中だったそうで、妊娠中に小説を書くなんてすごいですよね。

仲野太賀の魅力が詰まっている

本作で主演の行助を演じている今が旬の俳優、仲野太賀さんについて少し紹介していきたいと思います。

彼の父は俳優の中野英雄さん

俳優を始めたころは親子関係をオープンにせずにいましたが、父の中野さんが監督・演出をした短編ドラマに2007年に参加しています。

主な作品としては、映画ではミュージシャンのせいいちを演じた「南瓜とマヨネーズ」、暴力を受け育った主人公を演じた「母さんがどんなに僕を嫌いでも」。

ドラマではモテない番長を演じた「今日から俺は!!」、そして恋敵役を演じた「この恋あたためますか」などがあります。

どんな役柄でも、素朴で感情豊かに優しい人柄の人物を演じることのできる俳優さんだなと感じます。

本作でも、記憶に障害が出てしまったこよみを優しく包み込む青年が印象的でした。
こよみのことをとても大切に思っていて、新しい記憶を消してしまう彼女に当たってしまうシーンがとても悲しく、切なすぎます。

これからもどんな作品に出演し、どんな役柄を演じてくれるのか、とても期待してしまいますよね。

高次脳機能障害について

本作ではこよみが交通事故に遭い、

高次脳機能障害になってしまいます。

では、高次脳機能障害とは何なのか、少し触れていきたいと思います

高次脳機能障害とは脳の損傷により起こる、様々な神経心理学的障害、本作のこよみのように交通事故などで脳に障害が出てしまい、記憶に問題が起きてしまう人も多いようです

映画メメントや、50回目のプロポーズもこんな感じでしたよね

友達以上恋人未満の関係

こよみが交通事故に遭った時、ふたりは仲良くなったばかりで恋人ではありませんでした。

まさに友達以上恋人未満の関係と言えるでしょう。

そういうこともあり、事故後はお互いに知らないことばかりでした、また、こよみも寝るたびに記憶を失ってしまうので、行助の記憶はあまり覚えていないのです。

昨日のことさえも何も覚えておらず、また最初から一日を始めなくてはいけない

それがあまりに切なくて、胸が苦しくなります。

もし、事故前に二人が恋人になっていたら・・・もし、そもそも事故に遭っていなかったら・・・とさえ考えてしまいます

映画の感想まとめ

本作は、障害を持つ二人が好き同士なのにもかかわらず、なかなかかみ合わず、すれて違っていく様子が切なくて、愛おしく思える作品でした。

雨の日にラブストーリーが見たくなったら、是非おすすめの作品です。