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ドラマ『ノンレムの窓 2022・秋』バカリズムの原案の不思議世界:動画配信・ドラマ感想あらすじ考察

ドラマ『ノンレムの窓 2022・秋』は、2022年10月9日放送された作品。バカリズムの原案・脚本による、少し不思議な「超現実の世界」を描いた新感覚ショートショートドラマ「ノンレムの窓」の第二弾!主演は、第一話:窪田正孝、第二話:木村文乃、第三話:木村多江

1話が凄く短いドラマですが、現実でありうる話を、あり得ない話に面白おかしく作られているドラマです。

演じている俳優さん女優さんも演技が上手い方たちばかりなので、短いドラマでしたが、満足しました。

そんな作品で、おススメ度は

☆3のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

『第1話 未来から来た男』
とある企業の会社員である主人公:菅沼浩二(窪田正孝)はいつも同じ日常を過ごしていた。
ある日の朝。
目が覚めると、自分が3年前にタイムリープしていた事に気が付く。
しかし「特にやり直したい」ということはない。
 
いつものように会社に出社したが、「3年前の仕事」を思い出すことに苦労しただけだった。
昼休みになり、一人の同僚に「実は3年後からきた」と打ち明ける。
しかし自分は特に変わらない日常を送っていたため、証明することができなかった。
管沼は、ふと「上司が不祥事を起こしたため(不倫)移動になる」ということを思い出したことを伝える。
同僚は「まさか」と信じてはいなかったが、数か月後にその上司は不倫を理由に移動となった
そこからは会社で「3年後からきた人物」と噂になり、テレビ局まで押しかけてくるが…
 
『第2話 放送禁止用語』
世の中では「言ってはいけない言葉」つまり「放送禁止用語」が増加傾向にあった。
ニュースで取り扱う言葉も、放送禁止用語が増加し
・事件→「よからぬこと」
・アナウンサー→「ただ情報を言う人」
・タレント→「目立ちたがり屋」
など、ほとんどの言葉が放送禁止用語となってしまっていた。
宮川志帆(木村文乃)は、報道番組を担当するアナウンサー。
放送禁止用語が急増する世界で「正しい言葉遣い」を極めようとしてた。
毎月配られる「放送禁止用語大全」を完璧に頭に入れ「適切な放送」をすることに力を注ぐ日々。
しかし放送禁止用語はどんどん増える一方だった。
 
『第3話 パスワードが知りたい』
野村由紀子(木村多江)の夫:泰紀はダイエットのため、毎日ウォーキングへ行くのが日課。
ある日、夫にPCやスマホのパスワードを尋ねるが、はぐらかされてしまう。
 
由紀子は「夫は何かを隠している」
事を察するが
泰紀も「妻は何かを疑っている」と察する。
 
由紀子は夫がウォーキングしている間に、PCのパスワードをあの手この手で解析し、夫の隠し事を突き止めようとする。
一方、その妻の解析を阻止しようとする泰紀。
パスワードをめぐる、夫婦の異常なまでの攻防の戦いの末に…?

ドラマ情報&キャスト

ノンレムの窓 2022・秋』/2022年10月9日放送。
※日本テレビ系列の深夜番組枠「プラチナイト」
 
【キャスト】
『第1話 未来から来た男』
・菅沼浩二(窪田正孝)
 サラリーマン。
 ある日、目が覚めると3年前にタイムリープしていた。
・中澤(柄本時生)
 
『第2話 放送禁止用語』
・宮川志帆(木村文乃)
 アナウンサー。
 日々増え続ける「放送禁止用語」の対応を完璧にこなす。
・堀野美奈(大原優乃)
・船瀬(福山翔大)
・新谷昭二(菅谷大介/日テレアナウンサー)
・西田(相島一之)
 
 
『第3話 パスワードが知りたい』
・野村由紀子(木村多江)
 夫の秘密を探ろうと、PCのパスワード解析に挑む。
・野村泰紀(鈴木浩介)
 
【原案】バカリズム
【脚本】バカリズム(1話:未来から来た男)、伊達さん/大人のカフェ(2話:放送禁止用語)、安部裕之
(3話:パスワードが知りたい)
【監督】中山佳香、青木達也
【総合演出】内田秀実
【プロデューサー】小田玲奈、福井雄太、榊原真由子
【統括プロデューサー】吉無田剛、櫻井雄一(ソケット)
【チーフプロデューサー】三上絵里子

超感想中心の評価考察・レビュー

『第1話 未来から来た男』

「バックトゥザフューチャー」や「時をかける少女」など「何かの理由」でタイムワープやタイムリープした主人公と違い、「目的もない」のにわざわざ、タイムリープさせられたらどうなるか?

を語っています。

「過去をやり直したい」わけでもないので、主人公はいつも通り出社して仕事をするしかなかった。

3年前の仕事を思い出しながらと思うとデメリットしかないかもしれない。

しかし3年前から来たので、自分が過去3年なにが起こったかを思い出して語ると、テレビで取り上げられることになる。

「3年前から来た未来人」として「一躍有名人」になれた。

その途中で、またタイムリープするのかなと思いましたが、何も変わらず3年間が過ぎていきました。

3年間経てば、元の自分と同じになるので、その後の未来はなにも分からない平凡な人間。

一躍有名になった主人公は「時の人」になってしまい、いつもどおり普通の会社員に戻ってしまう。

なぜ主人公がタイムリープしたかが分からないが、タイムリープは目的がないと意味がないという話。

意味がないような、納得するような物語でした。

『第2話 放送禁止用語』

この話を見た瞬間、「これは、ニュースといえないのでは?笑」と思ってしまいます。

アナウンサーが報道で「良からぬ人が、良からぬことを起しました。」と伝えている。

これって、ほとんどの事件が「良からぬ人が、良からぬことを起しました。」になるんじゃないか?

そうなると、全て同じ報道になり、何の事件を説明しているか分からなくなる。

ニュースをする意味があるんだろうか。

そんな報道を、真面目な顔で一生懸命説明する主人公を演じた木村文乃さんが面白い。

ニュースの最後で、アナウンサーが「いい一日を!」と言うセリフがあるけれど

「そう感じるのかは、本人の自由なので強制してはいけない」と、放送禁止用語になっている。

コメンテーターは絶対いらない世界になってるよね。

これでは、思った言葉を全て話せなくなるのでは?

ニュース番組自体、無くした方がいいのでは?

思ってしまった。

それでも、まだ放送禁止用語は増えていく一方で、禁止用語集は分厚い本になっている。。

逆に禁止用語ではなく、使える言葉を覚えた方が早いんじゃないかな。

それでもこの仕事に誇りを持っている主人公が凄すぎてシュールでした。

『第3話 パスワードが知りたい』

このドラマの中で一番好きだったお話。

秘密にしていることがあるのでは?と、お互いを疑っている夫婦。

昼ドラばりのドロドロしたストーリーになるのかもと思いましたが、想像を超えてぶっ飛んでいました。

なぜか、主婦がハッカーばりにパスワードを解除していくストーリーになっていきます。

意外過ぎて面白い。

さらに面白いのが、夫も妻のパスワードを破る対策を、ハッカーばりにしていること。

「妻が自分のウォーキング中にパソコンを調べるだろう」と見越し

なんとパソコンがある部屋にカメラを仕掛けていた。

「やっぱり電源をいれたか…」

そこからバトルが始まっていく。

妻は毎回パスワードを解除するが、ロックが何重にもかけられている。

しかし、妻の方もパスワードを解除する強力なアプリを入れて対抗。

この人達は何者?笑

普通の夫婦ではないのか?

と、不思議に思うほどバトルが展開して進んでいきます。

結局、夫は何故、パソコンにパスワードをかけて隠しているか?は、最後にわかります。

その時はホッコリしましたが。

夫婦のハッカー対決が凄く意外だったので、ドロドロ昼ドラストーリーじゃなくて良かったです。

バカリズムさん、出演者の皆さんのコメント。

バカリズムさんが原案を務めていますが、出演者についてこう語っていました。

「今回も豪華ですね!キャスティング会議が一番楽しいです(笑)。『引き受けてくれるかなぁ』という思いで、バカなふりして聞いてみたら引き受けて下さって本当に有難いです!! 」

「今回もとても良い仕上がりになっていると思います!是非、みんなで見て下さい!そして、次もやらせて下さい!! 」とコメントしていました。

また、今回主演を演じた、窪田正孝さん、木村文乃さん、木村多江さんが、今作品についてこう語っていました。

窪田正孝さん「何気ない日常の笑いや喜びをどう感じるかは人それぞれですが、今作は皆さんの心を少し明るく照らしきっと笑わせてくれると思います」

木村文乃さん「私自身もとても楽しく撮影させていただきました。楽しく、そしてシュールでちょっと背中がヒヤッとするような不思議な世界に皆さんをご案内できるように精一杯頑張りましたので、是非、楽しみにしてください」

木村多江さん「バカリズムさんならではの、レム睡眠からノンレム睡眠になるような……日常の中でもちょっと変化していく現実とそうではない世界の中間ような、不思議な世界を楽しんでいただきたいと思います」

と視聴者にコメントを残しています。

ドラマの感想まとめ

何話にも構成しているところから「世にも奇妙な物語」に少し似ている気がしますが、バッドエンドにならないので後味が悪くなることがないドラマでした。

さらに豪華なキャスティングがとても良かったと思います。

現実の中で、あり得る話を、あり得ない内容で面白くそしてシュールに盛り込んだお話。

今回は初めて見ましたが、おもったより面白かったので、前回2022年4月に放送された「ノンレムの窓」

も観てみたかったと思いました。

再放送してほしい。