感想考察『フェノミナン』SF仕立ての泣けるヒューマンドラマ

2019-12-23

街の車工場で働く平凡な男ジョージがある日不思議な光を見てから、不思議な超能力を手に入れて、街の人々を救ったり問題解決していく力を発揮する度に敬遠されながら大事な物を見つけていくファンタジー色の強いヒューマン映画

あらすじ

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アメリカのある田舎町、ジョージ・マレーはどこにでもいる平凡な男で自動車修理工場で働いていた。
いつも仲間とパブでお酒を飲み、馬鹿な話をして街のお医者の先生や、古い友人達と時を過ごしていた。ジョージが37歳の誕生日に家の外で不思議な隕石のような光を夜空に見た。
不思議な光でそれはジョージだけに向かって降りてきてジョージは気を失った。

光を見たジョージは次の日、目が覚めると何かが違っていた。急に読書をしたり、知る必要の無かったことを知りたくなり徹夜で本を読んだりした。
急に色々な事を認識できるようになり、本は一度読むと忘れない。短時間でポルトガル語をしゃべるようになったり、環境問題に目が向くようなったり。

そんな、ジョージは芸術家兼、家具職人のレイスに出会う。彼女は子供二人を育てるシングルマザーで強い意志を持った彼女にジョージは惹かれていく。
ジョージの行きすぎた能力は国のある機関の目にとまり監禁され利用されるようなレベルにまで達していた。その時、ジョージは初めて自分の身に何が起こっているのかを知ることになる。。。。

映画情報&キャスト

『フェノミナン』 1996年 アメリカ
Phenomenon
監督    ジョン・タートルトーブ
脚本    ジェラルド・ディペゴ
製作    バーバラ・ボイル
      マイケル・テイラー
製作総指揮 チャールズ・ニューワース
      ジョナサン・クレイン
出演者
ジョージ  ジョン・トラボルタ
レイス   キーラ・セジウィック
ネイト   フォレスト・ウィテカー
先生    ロバート・デュヴァル

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ジョン・トラボルタは、本当にいい演技をするようになった。『サタデー・ナイト・フィーバー』の頃からは考えられないくらい、落ち着いた演技をするようになりました。

キーラ・セジウィックは、『クローザー』海外ドラマでキリッとした切れ者とは少し違った雰囲気を醸し出しています。どことなく彼女の排他的な女性の役どころが、本映画の中でもジョージを引き立たせています。

合わせて読みたいトラボルタ出世作

平凡から大天才へ

ジョン・トラボルタの非凡な演技が光る

田舎町のさえない男。

ジョージはそんな設定です。ジョン・トラボルタならもっと他にいい役があるだろうと思うところですが、『グリース』以降、良い作品に恵まれず、『パルプ・フィクション』で再度ジョン・トラボルタの彼らしいエッジの効いたトークに着目され、スマートな悪役路線を歩み始めました。

今回の作品は、それを大きくイメージ転換して「普通の男」を演じています。これがまたいいです。少しおバカと思われているジョージを あの甘いマスクの下の舌ったらずの早口で、いけていない男ぶりがちゃんと出来ています。

難しいのは、超能力を身につけたけど、奢らずに皆のための”いいやつ”で、最後まで居続けるんですね。個人的にはこの映画でジョン・トラボルタのイメージが完全に名優に置き換わりました。

映画そのものの評価も低いし、興行成績的にもぱっとしたものは無いのは事実ですが、キライでは無いです。むしろ大好きの部類。

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『アルジャーノンに花束 』 をとの類似性

日本人だとどうしても、ドラマにまでなった『アルジャーノンに花束を』との類似性を考えてしまいますね。

アルジャーノンでは、主人公は知的障害を患った患者が大天才になり、その後、少し嫌なやつになっていきます。そして、自分の能力維持のために最後まで抵抗するんですね。

『フェノミナン』のジョージは、起点はあくまで自分の暮らす街であり、その住人であり続け、住人皆のために自分が何を出来るかを中心に行動して行くのが最大の違いだとおもいます。

ジョージは、脳腫瘍発見後に死を悟った後にも、膨大な天才的頭脳を持ってすれば問題の解決にまで辿り着く可能性もあっただろうに、彼は愛する女性レイスと最後まで一緒にいることを選んでいます。

動より、”静”これがこの映画がハートを暖める原因でしょう。

アルジャーノンでは、主人公は元の知識レベルまで、退化(進化)していくのに対して、静かに息を引き取り、ジョージ・マレーは街中から花束をもらい、愛すべき存在であり続けました。どちらが良いのかと言えばジョージ的な美談のほうが泣けますね。

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主題歌の易しいメロディ「チェンジ・ザ・ワールド」(Change the world)

エリック・クラプトン(Eric Patrick Clapton)、世界の5代ギタリストが歌う、
「Change the world」

渋い曲で、エッジの効いたクラプトンぽさが最初はないと思いましたが、何度も聞いているうちに映画の一部となり、クライマックスのシーンで流れると、自然と号泣してしまうほど映画と一体化していますね。

聞くと胸が熱ーくなり、映画のシーンが次々とよみがえってきます。映画単品での評価は、おいておいて、””ほげる”としては、映画+主題歌の組み合わせで、是非覚えていただきたい映画です。

まとめ感想

”ほげる”的には、最高におすすめの一つ!

ジョージは何を望んだのか?
ただ、幸せな街の住人でいたかった。
それだけなのに、それを町の皆が国が許してくれなかった。ジョージが心を許せたのはレースだけ!

デモ町に住人や友達だれもジョージの事を忘れていなかった、ほらジョージのいなくなった後もジョージの誕生日には花束があふれています。

見終わったときには、感動で心があふれまくっています。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    3
 初見で読み取れない謎 4

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、最高に面白い作品と思います。