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『サタデー・ナイト・フィーバー』ダンスブーム・ダンス映画のきっかけ :動画配信・映画感想あらすじ考察

2020-02-07

映画 『サタデー・ナイト・フィーバー』がきっかけとなり世界的なディスコブームに火が付いたと言っても過言では無い。ブロンクスで生まれ育ったトニーが、週末の夜だけ帝王になれるディスコ!そこで踊ることだけが生きがいのトニーが人との出会い仲間との別れから本格的なダンスに目覚め、ダンサーとしての一歩を踏み出す。

ビージーズの「ステイン・アライブ」に♪のってジョン・トラボルタの決めポーズがカッコイイ

あらすじ ネタバレあり

下町のブルックリンで友達と楽しく暮らしているトニー。トニーの唯一の楽しみは土曜日の夜、ディスコでダンスをして発散することだけだった。
トニーはディスコではキングになれるのだ。
あるとき、いつもの週末と同じディスコでひときわ目立ち上品でレベルの違う踊りをするステファニーにであう。
ステファニーに興味を持ち焦がれるトニーにステファニーは連れない態度。

ステファニ-とのダンスパートナーをなんとか承諾を貰ったもののトニーは仲間との生活や付き合いが依存とあり、ステファニーのようなスマートな生活にはなれなかった。

ダンスコンテストに出場したトニーとステファニーは見事に優勝するも
自分のダンスとライバルのダンスで、自分達に”ひいき”されたと思ったトニーは不機嫌に、ステファニーにダンスパートナー以上をせまるも拒否される。
変わらないバカ騒ぎする仲間の一人が、高架の橋から落下し死んでしまう。

トニーは自分一人で新しい生活をしていくことを心に決めたのだった

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映画情報&キャスト

『サタデー・ナイト・フィーバー』 1977年 アメリカ
Saturday Night Fever
監督     ジョン・バダム
脚本     ノーマン・ウェクスラー
製作     ロバート・スティグウッド
音楽     ビー・ジーズ
       デヴィッド・シャイア
撮影     ラルフ・D・ボード
編集     デイヴィッド・ローリンズ
出演者
トニー(ジョン・トラボルタ)
 :土曜日の夜だけ
  ディスコでヒーローになれる
  踊りが上手な青年
  今の生活で満足していない   
ステファニー(カレン・リン・ゴーニイ)
 :ブルックリン生まれながら
  将来を考え、
  上昇志向の自立した女性
  ダンスで生計を立てることを真剣に考えている

ディスコブームの火付け役

ジョン・トラボルタの出世作

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なっといっても、割れたアゴでイケメン、オールバックで決めポーズをつけたジョン・トラボルタ

『サタデーナイトフィーバー』はビージーズのステインアライブの軽快で、恋心をくすぐるサウンドにのせて、ジョン・トラボルタが踊りまくる。

かっこいいんですねー。今見るとダサい・いけていない感じもするのですが。クラブやブラックコンテンポラリーのディスコなんて無い時代です。ディスコホールです。

そこで、週末だけが生きがいのホールのキング、トニー(ジョン・トラボルタ)が踊りまくるのです。

踊りには、当時のアメリカの若者達の抑え込まれたエネルギーの象徴であるかのようです。長らく続くベトナム戦争が終わったものの経済の低迷で格差社会から、アメリカンドリームに前のめりにも慣れない若者達。

ブルックリンの下町の若者達は、マンハッタンに憧れね目線を送るのです。決してたどり着けない近くて遠い場所として。

トニーとステファニーの関係がそれを象徴しています。トニーの憧れそのものですね。

ジョン・トラボルタの内に貯めたエネルギーをどう発散していいかわからない若さの演技が全てをダンスを通じて語ってくれました。

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ディスコブーム

映画としては、ロードムービーでいいのですが、この映画は=ビージーズのヒット無しでは語れません。

1977年ビージーズ 『ステインアライブ』を皮切りに、アバ『ダンシングクイーン』、ロッドスチュアート、ローリングストーンズと、次々ロダンスホールで使われる曲が大ヒットしていきます。

時代は、ロックンロールから踊れるディスコソングへと変わっていきました。このあとですね、部アックコンテンポラリーが台頭してきて、アースウインド&ファイヤ、クール&ギャンス、ウエザーガールなどなどディスコに無くてはならない、ブラックミュージックが混じって、80年代後半にユーロビートへなっていったのです。

映画の感想まとめ

『サタデーナイト・フィーバー』は、単なるディスコブームの火付け役としての映画ってだけではなく、ロードムービーのはしりとして定義していいと思います。

ただ成功=>挫折=>成功との黄金のサイクルではなく、最後の”成功”の定義が、ダンスコンテストの優勝じゃあないんですよね、今の生活から脱却・脱出。

そう、この映画は格差社会で上流の生活に憧れる若者達へのメッセージが込められていると感じました。

また、時代背景もありプエルトリカンがアメリカ社会の中で台頭してきているのを2軸から表現しています。

  1. 若者同士の敵対組織
  2. ダンスコンテストでトニーが負けたと思ったカップル(プエルトリカン)

敵愾心と差別をぶつけて表現して、アメリカの置かれている切実な社会背景を反映したのがアメリカ内でも受けた要因なんでしょうね。

そういう意味で、「若者よ新しい環境で生き抜け」と語りかけているようです。

ディスコミュージックとしても、軽快な音楽でホール中で同じ振り付けで踊るところがとっても好きです。当時は新しい踊りだったんでしょう。

踊りとしても、この映画の後、

  • フラッシュダンス 1983年
  • フットルース 1984年
  • ダーティーダンシング 1987年

ダンス映画といての基準を作った重要な映画です。とっても、おすすめの作品になります!

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 5

いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います。