『フロム・ダスク・ティル・ドーン』ロドリゲス監督の元祖カルト吸血鬼ぶっ飛びムービー:動画配信・映画感想あらすじ考察
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』はロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノのコンビで贈る、カルト中のカルトホラー映画!全米を強盗殺人で震わせたゲッコー兄弟(セス、リッチー)がキャンピングカーで移動中の元神父ジェイコブの家族を人質に取り車内に隠れメキシコ国境を越え、逃走仲介人の仲間と待ち合わせの夜明けまで営業している怪しいバーへ向かい、仲間を待つがそこは吸血鬼の巣窟だった、セス達は生き残鵜ことが出来るのか壮絶な戦いが始まる
互いを兄弟(ブラザー)と呼び合うロバート・ロドリゲス監督とクエンティン・タランティーノ脚本により
癖がありまくる、吸血鬼ホラーアクション映画です!
これは、コメディ要素は驚くほどないわりに
随所で笑える要素が盛りだくさんのおかしなおかしな、アクションカルト映画
かなーり古いですが、従来の吸血鬼映画なんて・・・全然違います。
そして映画全体に漂います、下品で下品で仕方ありません。
でもけなしてません、めっちゃ好きです。面白いです!
超おすすめの映画です
それでは超感想中心ですが
それでは見ていきましょう!
あらすじ ネタバレなし
警察官がいつもの巡回に立ち寄るリキュールショップで、店員とたわいのない会話をしている。警察官がトイレに行ったところで、店の奥から全米のニュースを賑わす殺人銀行強盗のゲッコー兄弟がお客を人質にり現れる。
店員が警察官に居場所を教えているといちゃもんをつけ銃撃戦となり、警察官・店員を撃ち殺すが、リッチーも手のひらに穴が開く負傷をする。
セスとリッチーはモーテルで休んでいたキャンピングカーで旅行をしているジェイコブ一家に押し入り、キャンピングカーでメキシコへ何とかわたることが出来た。
メキシコの恥に位置する街で、高飛びするのに友人と待ち合わせするゲッコー兄弟とジェイコブ達一行は、とんでもない酒場での待ち合わせ場所に指定されていた。
その名も「ティッティー・ツイスター」(おっぱいおっぱい)、看板には「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(夕方から夜明けまで)の文字が!
バーに入ると、会員制のバーらしくトラック運転手しかダメと言う中に無理に押し入り、ダンサーの踊りを見ていると、ういたーからダンサーまで全員が次々と吸血鬼に変わってゲッコー兄弟とジェイコブ達を襲ってくるのだった。
一行は無事、明け方まで生き残ることが出来るのか・・・
映画情報&キャスト
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』 1996年 アメリカ
【原題】From Dusk Till Dawn
【監督】ロバート・ロドリゲス
【脚本】クエンティン・タランティーノ
【原案】ロバート・カーツマン
【製作】ジャンニ・ヌナリ
マイアー・テパー
【製作総指揮】
ローレンス・ベンダー
ロバート・ロドリゲス
クエンティン・タランティーノ
【出演者】
ゲッコー兄弟:
セス(ジョージ・クルーニー)
リッチー(クエンティン・タランティーノ)
ジェイコブ(ハーヴェイ・カイテル)
ケイト(ジュリエット・ルイス)
サンタニコ:踊り子(サルマ・ハエック)
バーテンダー:(ダニー・トレホ)
超感想中心評価
ロバート・ロドリゲスの放つカルト吸血鬼ムービー
初めて見た時の衝撃はすごかったのを思い出すフロムダスク~です。
この映画からではないでしょうか、記憶する限りこの映画以後だとおもいます。
吸血鬼=ドラキュラ
ではなくなったのは!
この映画より前は、ドラキュラの名前を冠してなくても、”ドラキュラ”の系譜だったのです。
それが、本映画以後、「何をしてもいいんだ」って風潮の流れは確かに出来上がったと思います。
ドラマ、『バフィー』の流れも大きかったですが、この映画からより鮮明になったのはホラーでスタイリッシュでかっこよくもあり、かっこわるくもありという流れが出来ました。いや映像にしていいんだって感じですね
さらにコメディ要素との相性がいいのがバンパイア(吸血鬼)映画の特徴です。古くは『フライトナイト』などはまじめな設定ながらも随所に旧態依然としたバンパイヤ映画や番組をちゃかしてコメディ化しました。
本ロバート・ロドリゲスの、『フロムダスク~』も同じ匂いを感じます。
すごいのは、吸血鬼+エロ+コメディを見事に融合させて、銃撃のマカロニウエスタン要素まで入れています。ばかばかしいくらいの銃撃&セット、衣装。それでいてタランティーノの脚本でスタイリッシュなカッコよさ!
確かにコメディーなのに、明確な笑いを取るシーンはなし。
ロドリゲス+タランティーノは互いに兄弟と言い合うくらい、リスペクトしあっています。そんな天才二人の相乗効果は、半端ないということですね。
ただ、見る人によってはエロ+コメディ、あとはトラディッショナルな要素のバンパイヤにはとことん反していますので、受け入れられない人がいるのも事実でしょう。
『ドラキュラ』『インタビュー・ウイズ・バンパイヤ』のような昔ながらのドラキュラ・バンパイヤではないです。死に方もおかしいし、化け物っぷりも安定していないし。”ほげる”は、断然好きですがね。
突っ込みどころは、本当に満載です。リアリティーなんてないです。
この突っ込みどころも、映画の主軸はバンパイヤや吸血鬼でないのですから許してあげましょう。これは、もう一つの宗教と言っていいくらいこういうことが好きな映画です。
あえて書く突っ込みどころ
・吸血鬼になると、裸
・そんなに毎晩エサは集まらないでしょ
・リッチー(タランティーノ)早く死にすぎ
・吸血鬼にあんだけ攻められても、死なない人たち
・ジェイコブ牧師の設定がまるで活きてない
(十字架も効いてないし)
・ケイト(ジュリエット・ルイス)
生き残れるの不思議
・吸血鬼が強いのか弱いのかわからない
・ボスらしいのいないし(みんな同格)
軽快な音楽の乗せて、ほんとうにやりたいようにやりたいことやっていくゲッコー兄弟は、ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノ義兄弟の物語であると言わんばかりで、ばかばかしいくらいおすすめです。
合わせてよみたいクエンティン・タランティーノ『イングロリアス・バスターズ』
フロムダスクチルドーンの無駄に豪華な出演陣
フロムダスクチルドーン、シリーズでももっともう豪華な出演陣なのが、シリーズ第1作の本作です。
まずは、主演のジョージ・クルーニーです。まだ、『ER緊急救命室』シリーズで、お茶の間では人気があるけど本格的なハリウッドムービーには出ていなかった時代に、本作で主演を張ったことから脚光を浴びてこの後は、あれよあれよとハリウッドスターの仲間入りをしていきます。
アカデミー俳優が、こんなカルト映画に出ているってのがミソです。
ニコール・キッドマンと共演した『ピース・メーカー』なんかもカッコよかったです
ゲッコー兄弟の兄貴セス(ジョージ・クルーニー)若さほとばしるカッコよさがあります。入れ墨も、下から上まで綺麗に炎のマークで首筋まで入っています。
演技も
小ネタですが、こんだけ若いと、世界グランプリのモータサイクリストで元世界王者のマイケル・ドゥーハン(ミック・ドゥーハン)に似てるなぁと。
タランティーノも若いですよね、眼鏡かけてスタイリッシュに決めたいでたちで、異常者で性倒錯者を体当たりで演じています。体当たり言い過ぎでした、ありのまま、ノリノリで演じてました。
タランティーノは俳優としてもキレのある演技で定評ありますが、本作ではな早やばやと映画序盤で自分のリッチーを死なせています。この辺が遊び心たっぷりですよね。その代わり、前半部分には切れっぷりのサイコ野郎として君臨します。
ヒロインには、ジュリエット・ルイスが出演しています。何とも言えない唇と目の小ささで魅力を振りまきます。
『ギルバート・グレイプ』や、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の歯に衣着せないような演技が好きです。大女優ですよね、こうしてみるt。こんな色物映画に出るなんて。
彼女も、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』はじめタランティーノファミリーの一員なのかもしれません。美人って感じではないのですが、少し変化球の美人をタランティーノは好んで使います。
ジェイコブ役が渋みのある演技で、FBIとか刑事役が本当によく似合う、ハーヴェイ・カイテル!
そして、ロバート・ロドリゲス作品には必ず、つきもののダニー・トレホ!バーテンダーのレザー役で本作品でもいい味出しています。顔は一度見たら忘れようもない。日本でいうところの、嶋田久作の『帝都物語』のような顔立ちです。
『マチェーテ』ではついに主演をはっています。
そして、フロムダスクチルドーン、シリーズで全作品に出ているのは彼だけです!
それもそのはず、ロバート・ロドリゲスの従兄弟なんですよね。出演作が多くなるわけですよ。独特の風貌は制作側にも使い勝手がいいのでしょうね。
海外の評価 2020/04時点
きたー、感覚的に批評家たちの評価とほとんど会いますね。
書いてある内容やコメントもだいたい感想と一致です。
くそみそに悪口書いている一方で、愛があります。それが読み取れます。(笑)
一般視聴者からは、もっと受けてもいいと思うのですが本作品は映画が好きって人が見ればかなり面白いのですが、吸血鬼映画ってところから見始めるといまいちかもしれないですね。意見が分かれます。
Metascore (批評家) | 72 |
User rating | 4.8/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 63% |
Audience | 76% |
映画の感想まとめ
世間の評判にはめげません、
”ほげる”的には、めっちゃ高評価です。
この映画は、万人受けしなくていいんです。
そうタランティーノとロバート・ロドリゲスの作った作品へ少しでも興味が惹かれればいいのです。
わかりやすいのは、タランティーノ、ロバート・ロドリゲスのどっちのさくひんもそんなに好きでないと、本作は厳しいかもしれません。
二人の感性がぶつかり合って、不協和音を奏でながら、楽しいからいいじゃんってノリでフィルムにした感じの映画です。
→タランティーノが好き!
→ロバート・ロドリゲスの作品、銃バンバンは大好き!
→普通のドラキュラは見飽きた人、古くても新しいのがいい人!!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 5
ストーリー構成 3
初見で読み取れない謎 3
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