『Ready or Not』結婚するときはご用心 おすすめ・評価とネタバレあり:動画配信・映画感想あらすじ考察
超金持ちの名家の御曹司と結婚することになったグレース、その家には家族を迎え入れるときにやらねばならないゲームがあった。「もーいーかい」「待てないよ(ready or not)」のかけ声と共に始まる殺人かくれんぼグレースは逃げ切ることが出来るか。『Ready or Not』映画感想とネタバレです
本作品は、日本未公開とのこと(2020/1)おすすめの、ゴシックホラー・少しコメディです
なかなか、このかくれんぼが面白い
途中からこうなるのかぁってストーリーがわかり始めるけど楽しめます。
かなりおすすめの作品です
それでは、見ていきましょう!
あらすじ
超金持ちの名家の御曹司アレックスと結婚することになったグレース、どことなく古い家訓やしきたりがありそうなルドマス家。ルドマス家の面々に皮肉な嫌みたっぷりに迎えられるグレース。アレックスは元々、家が嫌になり一度は家を出てグレースと同棲生活を送っていたが、孤児であったグレースはどうしても”家族”を持ちたくアレックスとの結婚を望んだのだ。
アレックス一緒にルドマス家に戻り結婚するが結婚式直後の深夜1時ゲームをやらねば、ルドマス家の一員にはなれないという”おかしな”習わしがある。渋々ながらグレースもゲームに参加することになり、そのゲームを選択するため怪しい箱からカードを引いたら「Hide and seek」”かくれんぼ”を当ててしまった。
ルドマス家の繁栄には秘密があり、悪魔崇拝を先祖代々繰り返していて家族に招き入れる人々を必ずゲームに誘い、「Hide and seek」が出た場合、ゲームのルールで夜明けまでに、その人を殺し四肢を切断し首を切断しなければいけないのだ。そうしないと一家に不幸なことが起こる。
グレースが引いたカードから、ゲームがスタートした。グレースは無事夜明けまで隠れ通すことが出来るか、生き延びることが出来るか。。。。
映画情報&キャスト
『レディ・オア・ノット(邦題未定)』 2019年 アメリカ
Ready or Not
監督 マット・ベティネッリ=オルピン
タイラー・ジレット
脚本 ガイ・ブシック
R・クリストファー・マーフィー
製作 ブラッドリー・J・フィッシャー
ウィリアム・シェラック
ジェームズ・ヴァンダービルト
トリップ・ヴィンソン
製作総指揮 ダニエル・ベーカーマン
チャド・ヴィレラ
出演者
グレース サマラ・ウィーヴィング
ダニエル アダム・ブロディ
アレックス マーク・オブライエン
トニー(父) ヘンリー・ツェーニー
ベッキー(母)アンディ・マクダウェル
ホラー映画としての評価 映画感想
ゴシック調あふれる雰囲気
『Ready or Not』では、グレースは「秘密のかくれんぼ」を行うことになります。
そのかくれんぼに実際の悪魔が出てきて恐ろしい、あんな事やこんな事をするとかでは無く、ルールを守らないと先祖様からの言い伝え通り”たたり”が待っているぞ的な状況説明と描写で進められていきます。
一家に不幸なことが起こるという先祖からの伝承と金持ちのステータスを維持するための儀式として、
「秘密のかくれんぼ」が代々続けられています。
かくれんぼは屋敷から出られないように鍵をかけられた中で進められます。
屋敷内は迷路のようになっており、さらに従業員・召使い用の専用通路まであり、かなりの大金持ちの大邸宅です。その家はアメリカ建国時に建てられた古い屋敷でゴシックホラーの雰囲気を更に醸し出しています。
追っ手は(グレースを嫁に迎えるダンナの実家の面々)、それぞれ古い得物(武器)を手に取って追ってくるのだから、隠れる側としては、たまったものではない。
(いわゆる近代兵器は無くて、旧式のピストルくらいです)
しかも、当初は殺人かくれんぼとグレースは知らず脳天気に笑いながら隠れているとこに、グレースに間違われて使用人が死ぬところから一気に血なまぐさくなります。
美しき花嫁がかくれんぼ
屋敷には秘密の部屋もあり、今回のゲーム部屋(家族を迎え入れるための部屋)は家族しか入れない文字通り、儀式のための部屋です。
かくれんぼのカードさえ引かなければ、殺人ゲームにならなかったのに。。。
グレースくじ運悪すぎです!
そこでグレースを隠れる側、ルドマス家の人々を追う側(鬼)としてゲームスタート。
ルールは
- 夜明けまで隠れ通すこと
- 近代設備は使わない(監視カメラ)
- 家の中
グレースが最初知らないこと
- 捕まったら殺される
- 夜明けまでグレースが見つからないと、ルドマス家が滅亡する
- 今まで何人も死んでいる(叔母のダンナも、冒頭でいきなり殺されます)
かくれんぼ当初は、期待と絶望が交差を繰り返すパターン化のホラーかと思いきやちょっと違います
ストーリーの最初では少しホラー要素の恐怖を感じるものの、
↓
その後は”痛み”(悲鳴が素晴らしい)
↓
そして”爽快感”に変わっていく。
グレース役の主演女優はサマラ・ウィーヴィング!
これだけ美しい彼女が汚れ・破け・傷つき・血を流し、叫び、返り討ちをしていくのだからかなり爽快です
個人的には、『フロム・ダスク・チルドーン』や『フライトナイト』のようなゴシックホラー・コメディの路線が強いと思います
ハリウッドでもホラー再興の兆しが見えてきているので、原点回帰があるのかもしれませんね。
合わせて読みたい『ゲット・アウト』
重要なコメディー要素
得体の知れないお笑い家族
ストーリーの終盤で初めてこの儀式が悪魔崇拝の一種であることはわかります。
(サタン様~ サタン様~ のかけ声から)
がしかし、ルドマス家の人々からはそれほど真剣に崇拝しているわけでは無い事が笑えます。
ルドマス家はどことなく
抜けています!
全体的に真剣味が足りない。
- 酒浸りの長男(アダム・ブロディ これだけで笑っちゃいます)
- 金目当てでその長男と結婚した女
- 一般市民出の母親
- 麻薬中毒の娘
- 娘婿が何も出来ない男
- このゲームで結婚式初夜に旦那を失った叔母(背小さくなりすぎです)
- 皆楽しそうだからと、銃をぶっ放す娘の息子
- 家を裏切りグレースを逃がす旦那 アレックス
(後に裏切るが・・・)
一家がたどたどしくグレースを追い詰めようとするが、まったくバラバラでなかなか追い詰められません。
間違って使用人を殺したり、お気に入りのダンサーを殺してしまったりと、お笑い芸ばかりです。
古いしきたりに縛られて、本質を見失っていたり、
ホラーにコメディ要素が入り、怖さから面白さに変わっていきます
この辺が爽快感に繋がるのでしょう
ドジな使用人達
本作をコメディ化していくのは、使用人達の早々のリタイヤもありますね
間抜けすぎるというか、家族の秘密のしきたりゲームのはずが、いつの間にか使用人たちがバッタバッタと死んでいくんですよ。
ルドマス家の人々が早晩消えるのは映画構成的にも面白くないので、その数あわせで減っていっているのでしょうけどね
ルドマス家の人々は一応最後まで生き残っていきます。
この辺は、うまいバランスで映画の構成されていますね
B級と侮れない
幅の広い出演者達
アダム・ブロディが出ていて、どうしても『O.C.』のセスを思い出してしまいます
そうすると、コメディの要素が強くなり、
「もうしゃべらないで―」しゃべり方を思い出す度に真剣度が。。
主演女優のサマラ・ウィーヴィングは有名な俳優の姪です。
誰かというと、『マトリックス』や『ロード・オブ・ザリング』のヒューゴ・ウィーヴィングの姪です。
あのいかつい顔から、マトリックスの黒服の悪い奴が、エルフの王様が、この美女と同じ系統の血が流れているとわわからないものです。
※余談の個人的なコメントです
エマ・ストーン
アマンダ・サイフリッド
サマラ・ウィーヴィング
この3人がもの凄く似ている気がします
瞬間的な表情かもしれませんが。。。
あくまでも個人的見解として
合わせて読みたい『アノン』
ラストシーン ネタバレあり
ラストシーンで、かくれんぼの終わりでの罰ゲームが、まさかあんな終わり方だなんて。。。
グレースは勝りました!
長男(ダニエル)に助けられ、旦那(アレックス)に裏切られて
家を燃やして逃げ切りました!
最後は、ついに夜明けです
そして
ルドマス家の面々がボン、ボンっと。
このへんが、やっぱB級映画だよねと思う反面、良い終わり方だとも思います。
ボンのタイミングが絶妙すぎて、気味がいいです!
でも、最後警察を待つグレースがタバコを吹かして、被害者風にかっこいい。。。
あれでも、ちょっと待って
ってかグレース、無関係な人を一人殺しているよね。それなのにルドマス家の財産一人占め?
と、そんなことを考えると更に面白いです
まとめ
”ほげる”的には、最高におすすめ、絶対見た方がいい映画の一つ!
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 4
いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、最高に面白い作品と思います。
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