映画感想『リーサル・ウェポン』哀愁漂う刑事は自殺願望のトンデモない元特殊部隊員

映画感想『リーサル・ウェポン』はシリーズ4作目まで大ヒットした1980年代を代表するバディ刑事物のお手本のようなアクション映画!麻薬捜査課から異動になりLAPDの刑事課へ異動になったリッグス刑事は自殺願望を持った元特殊部隊員。老刑事マータフとコンビを組み、マータフの友人の娘が自殺したことから始まった麻薬事件の黒幕を追う・・・

説明の必要もないくらいの大ヒットをした本映画は、

バディ刑事物の陰と陽全てをうまく脚本に織り込んで、良いリズム・スピード感で物語が進む良作です

今のド派手なアクション刑事映画のはしりとも定義できるでしょう

製作されたのは1987年の映画です

この時代に、これだけの火薬・爆発、アクション等を市中でふんだんに盛り込んだ映画はそうありません

見どころが沢山あり、

今見ても色あせない楽しみ方が出来ます。

間違いなくおすすめの映画です

ということで、感想中心で!

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

ロスアンゼルスのビルの屋上から一人の若い女性が、酩酊状態のまま飛び降り自殺をした。LAPDの刑事課のマータフ刑事が事件を担当することになる。自殺した女性はマータフの旧友の娘だった、麻薬で酩酊状態となり飛び降りたのだ。

麻薬捜査課からリッグス刑事が、刑事課に異動になりマータフ刑事とコンビを組むことになる。お互い気に入らないことだらけだが、妥協しながら捜査を進める。マータフはリッグスの無謀な自殺行為ともとれる突出した捜査方法に危機感を想える。

リッグスは数年間に愛妻をなくして、生きる希望をなくし自暴自棄な捜査から狂犬と揶揄され署内の精神科医にもかかっていた。

マータフの旧友が実は麻薬ビジネスに足を踏み入れていたことを知り、尋問に赴くが何者かに暗殺されてしまう。マータフとリッグスはベトナム戦争の特殊部隊が、将軍と呼ばれる人物を中心に麻薬ビジネスに手を染めていることまでを突き止める。

将軍一味からマータフの娘が人質にとられるが、リッグスが敵につかまりながらもなんとか窮地を脱して将軍を殺害する。将軍の第1の部下、ジョシュアが逃げ出しマータフの家を襲撃する。リッグスとジョシュアは特殊部隊員同士、素手での格闘戦となりなんとかリッグスが勝利する。

マータフとリッグスはクリスマスに家に招待するまで打ち解けていた。

映画情報&キャスト

『リーサル・ウェポン』 1987年 アメリカ
【原題】Lethal Weapon
【監督】リチャード・ドナー
【脚本】シェーン・ブラック
【製作】リチャード・ドナー
    ジョエル・シルバー
【製作総指揮】
    ヴィッキー・ディー・ロック
【音楽】マイケル・ケイメン
    エリック・クラプトン
【撮影】スティーヴン・ゴールドブラッド
【出演者】
マーティン・リッグス(メル・ギブソン)
ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)

超感想中心の評価考察

youtube.comより

監督は名匠リチャード・ドナー

『グーニーズ』『スーパーマン』などで名をはせ、本『リーサル・ウェポン』シリーズでアクション映画の礎を築きました。ホラーでは『オーメン』、ハートフルコメディでは『3人のゴースト』等までも手掛ける非常に幅の広い監督で、特定ジャンルとは言わず長い期間ハリウッドで活躍した名匠です。

そんな監督が、本作品でメガホンを取り大ヒットしたことから、シリーズ4まで続く一代映画バディーシリーズとなりました。

どの映画も時代背景に合わせ、一般視聴者に受けのいい方向で作られています。

主演のメル・ギブソンも本作を皮切りに、リチャード・ドナー監督作品に多く出演するようになっていきます。
本シリーズ以外では、『マーヴェリック』『陰謀のセオリー』などです。

個人的には『マーヴェリック』で、主演のメル・ギブソンとカメオ出演のダニー・グローヴァーが強盗役で鉢合わせしたところで、リーサル・ウェポンの音楽が流れる所がめっちゃ気に入っています。二人は顔を合わせて、既視感に襲われるような演技をします。

こんなお茶目なコメディー要素を映画に盛り込んでくれる、リチャード・ドナーはやはり名匠でしょう。

アクション映画に軍出身の元特殊部隊員刑事 VS 元特殊部隊 犯罪軍団の要素

アクション映画、バディ映画はこの時代でも数多くあれど、二つを掛け合わせてシリーズでこれほど成功したものはないでしょう。

1980年代の特撮技術を加味すると、まだCGや合成技術などまだ全然ない時代です。そこで、ここまでの爆発シーンやアクションシーンをたくさん使った映画はそうありません。

爆発シーンも実際の火薬を使用しており、ハリウッドの当時の技術の粋を集めてスタントと演技のギリギリのところでの爆発など、攻めてる感じがビシビシ伝わってきます。

リチャード・ドナー監督の思いで、本映画には過去のヒットしたアクション映画の要素的なオマージュが詰まっています。結果的にヒットの要因になったかは不明ですが。

『ダーティーハリー』自殺者を引き留めるシーン
『大いなる西部』ジョシュアとの格闘
『ビバリーヒルズコップ』最後にジョシュアを撃ち殺すシーン

格闘技的な要素においても、これほど泥臭い格闘戦はあまり見たことがありません。カンフー映画のような軽快な感じの格闘技ではなく、より実践的なガチ組み合い、決して映画映像的な見栄えのするものではありませんでした。

ただ逆にこういう要素が新鮮味があって、良かったですけどね。

そして、この映画で有名になったのはリッグスが使うベレッタ92FSです。同銃を有名にしたのは、もう一つ『ダイ・ハード』シリーズでジョン・マクレーン刑事が使用して一般にも一躍有名にしています。

LAPD(ロサンゼルス市警察)でも、正式に採用されています。(ベレッタM92)

以下サイトでも詳しく乗っていました。

バディ刑事の原点的作品

『リーサル・ウェポン2』以降では、この辺の泥臭いアクションに変わりコメディ要素と見た目のアクションに転換されていきます。

主人公のリッグスだけで言えば、シリーズ1が一番特殊部隊っぽく強いですね。

逆にシリーズの中で一番自殺願望が強く前面に出ています。

仕立てとしては、以後自殺願望に変わりマータフとそのファミリーに触れてどんどん家族要素が強くなっていきます。

この辺の要素、バディものと家族って構成は『バッド・ボーイズ』等でも同じなのである程度のフレームワークがあります。

自殺願望の白人リッグスと定年間近の老刑事で黒人のマータフ、そして軍人上がりであり、良識ある刑事上がりとバディもののお手本のようにすべてが逆の設定の二人です。

この二人の凸凹コンビが織りなす、無茶な捜査やセリフの掛け合いなどが、いいタイミングで進められて映画全体に動きを与えて、生々しさを与えてくれます。

いろいろな状況や背景説明なども、自然に説明という名前のセリフで差し込めるがいいですよね。

本作でも、全然違うタイプの二人が捜査する段階でポンポン頓珍漢な会話で物語を進めます。

現実世界ではここまでタイプ違うと、

「絶対話さないし会話ないよね!」

って思いますが、そこは映画、そうりゃあもうお互いからからかい合ったりして、どんどん仲良くなっていきます。

お互いの琴線にふれない、ギリギリを綱わたって会話したりしていくのも特徴です。相手が受け入れてくれるまでは、相手のスペースには飛びこみません。

リッグスは自殺願望ですが、その理由は奥さんがなくなったためです。この理由はシリーズ1では明確になりませんがシリーズ2で理由が判明し、それが物語の根幹にも触れる重要な事柄になっていきます。(ご都合の脚本設定ですけどね)

メル・ギブソン(リッグス)は、しっかしどの映画でも奥さんを亡くしたところからスタートするのはお約束なのか、マッドマックスシリーズでも最愛の妻子を亡くしています、そうりゃあもう可哀そうすぎますね。

キャスティング メル・ギブソンの地位を確固たるものに

本シリーズまでのメル・ギブソンまでのイメージですが、やはり『マッド・マックス』シリーズのイメージが強かったです。どことなくクール・ハードボイルド感を漂わせて、アウトローのイメージが強かった俳優の役柄のイメージとしてのメル・ギブソン。

そんな、メル・ギブソンが本作から一気に方向転換をしていくことになります

本作で、自殺願望の元特殊部隊員が刑事の相棒を通じて、徐々に心通わしていく姿、マシンガンのように喋りまくる姿がリッグスのイメージとしてメル・ギブソンのイメージを画一なものから変えました。

それ以後は、コメディ・恋愛映画、サスペンスと出演するようになりました。

メル・ギブソンは熱心なカソリック教徒であることも知られています。そんな彼が徐々に監督業に軸足を移していき、世界全体に物議を醸しだしたのがイエス・キリストの最後の12時間を描いた『パッション』です。

いい意味でも悪い意味でも、話題になり興行的に大成功となっています。

監督業では。『ブレイブハート』でアカデミー監督賞を獲得しています(俳優業では現在まで未受賞)

一方でダニー・グローヴァーは地道にキャリアを積み上げてきています。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』『シルバラード』などです、『リーサル・ウェポン』シリーズへの出演ですっかり老齢の刑事のイメージが身に付きました。

彼が本作品出演時の年齢は40歳ですが、映画の設定では50歳でしたから、黒人の年齢のわからなさ具合が怖いです。サミュエル・L・ジャクソンとかモーガン・フリーマンもそうですが、年齢不詳が多い。。。。

ダニー・グローヴァーは、この後は『プレデター2』など主演もいくつか務めたりしますが、助演的な役柄で活躍しています。『シューター 極大射程』では悪の親玉ジョンソン大佐を演じたりもしています

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海外の評価 2020/04時点

評価は、批評家・視聴者ともに、まあかなり良い感じの数値ですね。

双方とも視聴者からはもの凄い高い数値です。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
68
User rating7.6/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
82
Audience 86

映画の感想まとめ

十分満足のいく映画でした。

久々に、見ましたがやはり全体的に面白いアクション

バディ特有の、意見の異なる人との交友を通じて

友人関係になっていくのもいいですし、

メル・ギブソンがなんと言ってもかっこいい!

道路を走ったりするのも、いい味出しています。

泥臭い、アクションバディ映画!

✔メル・ギブソンが大好き!
✔自殺願望は持っていないけどね、そういうサイコっぽいキャラクターは好き!
✔刑事ものは好き

こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       5

 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 5