『ザ・シューター 極大射程』クールに決めるマーク・ウォールバーグの真骨頂!2kmの距離からの凄腕スナイパー:動画配信・映画感想あらすじ考察
『ザ・シューター 極大射程』は小説ボブ・リー・スワガー三部作のエピソードの一つを原作とする、スナイパーアクション映画!海兵特殊部隊出身の凄腕のスナイパーであるスワガーは、政府機関の一部でであるというジョンソン大佐から大統領暗殺計画をシュミレーションして、暗殺防止に役立てると言う話に協力する。暗殺は実行に移されスワガーが犯人として容疑者にされてしまい、真の黒幕との対決が始まる!
シューターかっこいですねー
マーク・ウォールバーグらしいところが詰まった映画ですね
ボディビルダーとまではいきませんが、筋骨隆々のアメリカ海兵隊を除隊した
パトリオットです。
そんな彼が事件に巻き込まれながあも、自分の主義信条に従い徹底的に悪を懲らしめていく痛快なアクション大作になっています
アクション映画や戦争映画が好きな人は間違いなく好きな映画だと思います。
”ほげる”は、この映画をもう何回見たかわからないくらい見ました。
完全に絶対のおすすめの1作です
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
ポインターの相棒ドニーとともに特殊任務に就いた狙撃手のスワガーは、エリトリアへ潜伏し作戦本部からの指示に従い奇襲をかけようとするが、上層部連絡の情報との食い違いから窮地に立たされる。そして的からの猛烈な攻撃にさらされた二人は、相棒ドニーの命を落としスワガーはなんとか脱出に成功する。
3年後、スワガーは山奥深くで隠退生活を送っていた。日課の射撃を行い密かに牙を研ぐことは辞めていなかった。そんなスワガーの元にジョンソン大佐と言う政府スジの男がやってきて大統領暗殺計画があることを告げる。
大統領暗殺計画はエチオピアの大司教が訪れたタイミングであろうことを言い、狙撃手スワガーに意見を聞きにやってきたのだ。スワガーに大統領暗殺計画を仮で立ててみて欲しいとその男は言う。
怪しいながらも、生粋の愛国者であるスワガーは全狙撃ポイントを洗い出し、情報をジョンソンに流す。
大司教と大統領が一同に会して、登壇するその日に暗殺計画は行われた。スワガーを大統領暗殺犯としておとしめる罠だったのだ。スワガーは怪我をしながらも、現場からの逃走に辛くも成功するが頼れる友人はいない、元相棒のドニーの妻の所に行き治療の手助けをしてもらう。
スワガーの真犯人と黒幕を暴き出す闘いが今始まる
映画情報&キャスト
『ザ・シューター 極大射程』 2007年 アメリカ
【原題】Shooter
【監督】アントワーン・フークア
【脚本】ジョナサン・レムキン
【原作】スティーヴン・ハンター 『極大射程』
ボブ・リー・スワガー 三部作より
【製作】ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
リック・キドニー
【製作総指揮】
エリク・ハウサム
マーク・ジョンソン
【出演者】
ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)
:アメリカ海兵特殊隊員
凄腕のスナイパー
ニック・メンフィス(マイケル・ペーニャ)
:FBI捜査官、スワガーとの接触で徐々にスワガー犯人説を否定するようになる頭脳明晰
アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)
:上院議員と組む謎の人物、大統領暗殺未遂の黒幕
サラ・フェン(ケイト・マーラ)
:スワガーの亡くなった狙撃パートナであるドニーの妻
事件に巻き込まれる
ジャック・ペイン(イライアス・コティーズ)
:ジョンソン大佐の部下
超感想中心の評価考察・レビュー
『トレーニング・デイ』のアントワーン・フークア監督作品
本作品は、『トレーニング・デイ』でデンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらさした、アントワーン・フークア監督による作品です。
アントワーン・フークア監督は、刑事アクションとか国を守るパトリオット(愛国者)を演出するのが得意な監督です。
『トレーニング・デイ』では、デンゼル・ワシントンの悪役っぷりで”刑事の性”を見事に引き出しています。無理やり嫌がる若造の刑事とのとの対比がいい映画でした。
『ザ・シューター 極大射程』では、小説が原作でかなりの時代設定・人物・あらまし等を変えたりしています。
”スナイパー”(極大射程)と言われるように、
ロングレンジの射撃が映画のテーマなんですが、本映画内のスワガーが何故か万能過ぎて中近距離戦闘でもそこそこ軽快に動き、的をバッタバッタなぎ倒していきます。
冒頭の大統領暗殺未遂事件で主人公スワガーが怪我を負ってしまってから物語が展開していきます。その後に敵の玉に一発もあたらなくてもスーパーマンではないと、わかってますので、ご愛嬌かなと思い見ていられます。
原作はスワガー3部作
原作はスワガー3部作と言われて本国アメリカではかなり知名度の高い、「ボブ・リー・スワガー 三部作」の最初の1巻目にあたる「極大射程」が原作となり日本でも発売されています。
先ほども少し書きましたが、登場人物・時代設定、あらましなどはずいぶん違っています。
原作をベースにして、脚本で書き下ろしていると言うことでしょう。
本作の続編をいつも期待するのですが、ハリウッドでそんな話が出てこないのも、スジを変えすぎてなかなか原作から話を作ることも出来ないと想像します。
原作のスワガーは、親子でサーガを形成しています。
ボブ・リーのお父さんの、アール・リー・スワガーがサーガの中で別シリーズとして立ち上がっていきます。
アメリカでは、原作もかなり有名ですので、そのまま受け入れられています。
原作のボブ・リー・スワガーは、ベトナム戦争時の英雄です、父親は太平洋戦争ですから時代が1ターン古い設定になっています。
マーク・ウォールバーグのはまり役 イメージぴったり
実にボブ・リー・スワガーがマーク・ウォールバーグのはまり役であること。
これほど、脚本と演出と配役があったことがありましょうか。
マーク・ウォールバーグは本作出演時には『ディパーテッド』でアカデミー賞助演男優賞ノミネートされ演技を高く評価された直後で油がのりまくっています。いけいけの口悪い巡査部長役でしたが、演技を認められた、そのままの気持ちで撮影に入れたのも大きいと思われます。
今度は主役です。やる気が出ないわけがありません。
とにかく、このボブ・リー・スワガーは、かっこいい。
どこか浮世絵離れしているくせに、かなりの愛国者(パトリオット)。
3年間も山奥にこもっているくせに、アメリカをきっちり守っている感があり、大統領暗殺と言われたら限りなく怪しいミッションでも動くしかない。
それだけに、暗殺現場で撃たれてしまったドジっぷりが解せないですが、そこも人間味があってもの凄くいい。
この映画が好きなので、突っ込み何処が、どんだけあっても許容できてしまいます。
狙撃手としての腕もピカイチとのことですが、具体的な描写はなく、
世界で2000m以上の距離の狙撃が出来る一人かどうかまでは、わかりませんでした。
敵の一人、凄腕の狙撃手セルビアックを教えてくれた銃の神様的なおじいさんが、ただスワガーの手を触って、スワガーが凄腕なんだってことが暗にわかる感じですね。
スワガーの更に好きなところは、悪に与しないけど現実を見ること所です。
雪原で大げさすぎる投降した後、自身が即無罪になることも見越した上で、その後にミーチャム議員とジョンソン大佐を襲撃して、法で裁けない人を軽く裁いちゃう軽快さ。
いいですねー。しかもきっと、エストニアでの上官失踪もスワガーがやったんでしょうね。
ジョンソン大佐はダニー・グローヴァーが演じています、『リーサルウェポン』シリーズですっかりメジャー入りした気の弱そうな、定年間際のロートルでしたが、こっちのジョンソン大佐はまっくろくろすけです。
そんな、上から目線のジョンソン大佐を、人知れず・・・・・ドンしちゃってます
本当に痛快です。
違う映画ですが、『ボーン・アイデンティティー』で、ボーンが次々と敵をなぎ倒していく爽快感ににています。
結構マット・デイモンと顔が似ているとファンからもよく言われるそうです。マット・デイモンのファンから次のボーンシリーズ期待しているとマーク・ウォールバーグが話しかけられることがあるそうです。雰囲気は確かに似ていますよね。そんな二人は現実世界では親友だそうです。
合わせて読みたいマーク・ウォールバーグ『スペンサー・コンフィデンシャル』
光る脇役達
スワガーをサポートする、FBI捜査官のニック・メンフィス役はマイケル・ペーニャです。『アントマン』でアントマンに協力する黒人詐欺グループのおしゃべり好きの彼ルイスです。
それが、めっちゃ真面目な役をやるのだから、面白いです
さらに、サラ役のケイト・マーラ、マーラでピンと来て下さい。ルーニー・マーラの姉です。姉妹でめっちゃ美人ですよね。
実際の長距離射撃について
小説版のスワガーが愛用する銃はレミントンのM700です。ベトナム時代のM70からの進化版で現在でもアメリカ軍でも使用されているそうです。
レミントンのM700は、実態としては射程は使う銃弾にもよりますが800m~1500mとなるようです。
2000mは無理ですね。
映画でスワガーが山奥で射撃で使って、FBIに押収された射撃中はレミントンではなく、インターベンション・タクティカルシステム・モデル200と言うモデルになります。
このモデルは、統合狙撃システムLRRS(Long Range Rifle System)を用いて運用されるとなっていてカタログスペックでは2000以上も可能とのことになっています。
世界最大のギネスでは、3500mのロングレンジで当てる人も居るようで、あながち映画の世界が嘘って訳ではないですね。
確認されている遠距離狙撃の世界記録は、2017年、カナダ軍の特殊部隊所属のスナイパーがイラクでイスラム国(IS)の兵士を射殺した3540メートル。 その前の記録は、英軍のスナイパー、クレイグ・ハリソンがアフガニスタンでタリバン兵を射殺した2475メートルだった
https://www.businessinsider.jp/post-197748
海外の評価 2020/04時点
トマトとiMDb低いですね。なんか面白いのになー残念です。
コメントは、そんなに酷いのはありませんね。
Metascore (批評家) | 53 |
User rating | 7.2/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 47% |
Audience | 80% |
映画の感想まとめ
映画は痛快そのもので、誰にもで受け入れられるアクション映画だと思います。
子供とみてもそれりに楽しめます。
何故PG12なんだか、良くわかりません。
✔マーク・ウォールバーグ好き!
✔暗殺系、凄腕エージェント系は好き!
✔超法規的、リンチは許せる人!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 4
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