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『感染家族』突っ込みどころ・噛まれどころ満載oddなホラー!素敵なゾンビに噛まれたい:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-03-08

映画『感染家族』は韓国の『新感染ファイルナルエキスプレス』を彷彿されるコメディゾンビ映画!ゾンビに噛まれたマンドクが突然若返ったことから家族の商売魂に火が付き、村中に若さを振りまく商売を始めるのだか・・

韓国のゾンビ映画は、留まる事を知らない
明らかに怪しい
物語の始まりから、しばらくはかったるい展開が続く

しかし、
しかし
一家の末娘がゾンビにチョンビと名前を付けたあたりから
物凄くウイットに富んだ展開が始まる

本作は隠れた推し
間違いなしです

”ほげる”的には、

間違いなくおすすめの作品です

4のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

韓国のある田舎
しがない修理工とガソリンスタンドを経営している家族が、ゾンビに襲われる。父親のマンドクがゾンビに噛まれたところから物語が展開していく。

放蕩息子のミンゴルが久方ぶりの帰郷と重なり、兄夫婦と妹は父親がゾンビに噛まれた事を知り狼狽するが、なんと若返って元気な姿になったのを見て、それを商売とするべく悪知恵が働き
村中の老人たちに捕らえたゾンビに腕を噛ませて、若返りの感染を起こさせるのだったが・・・

[showTable]

映画情報&キャスト

『感染家族』 2019年 韓国
【監督】イ・ミンジェ
【脚本】イ・ミンジェ
【出演者】
ミンゴル(キム・ナムギル):放蕩息子 弟
ジュンゴル(チョン・ジェヨン):GS再興を夢見る 兄
ナムジュ(オム・ジウォ):兄嫁 妊娠している
マンドク(パク・イナン):父 最初に感染させられる
ヘゴル(イ・スギョン):妹 チョンビの事が好き
チョンビ(チョン・ガラム):最初のゾンビ

超感想中心の評価考察・レビュー

家族愛なのか、ゾンビ愛なのか

この映画の隠れテーマは、愛じゃなかろうかと思います。
随所に色んな愛が散らばって物語を飾っています

そもそも、めっちゃ田舎のさらに片隅で、車をパンクさせて事故らせ、それを修理することで生計をたててる変わった一家!
突然現れたゾンビにその父親が噛まれたことから、話が回り始めていく

粗野で横暴な父親なのに、なぜか家族からは尊敬されている
まあ韓国も儒教の国なので、一般的には家長は敬われるのかもしれませんけどね、父親愛が凄い

父親が翌日元気いっぱいの姿を見て、今度は家族が結託して、ゾンビ若返り商売を始める
みんなバラバラなようでチームワークが良い、家族愛

兄夫婦の愛に、兄嫁の新しいお腹の中の赤ちゃんへの、新しい生命への愛

極めつけは、妹のヘゴルのペット愛、ウサギを愛しすぎてる(すぐ死ぬけど)
さらに、ゾンビへのペットとも恋愛ともとれる勘違いした、ゾンビ愛

これは、愛のウイットに富んだ映画なのです

突っ込みどころ満載ながらもエンターテインメント性あり

突っ込みどころが実に多いながらも、伏線とまではいかないが
まとまりの良い、心地よい「なんでやねん」が連続する映画です。

映画の前半線は、正直かったる展開が続きます
それも、そのはずピリッとしない

ゾンビが人を噛もうとするけど、なかなかなかなか噛む事が出来ず
うろうろしていると、例の一家にあってしまう。
そもそも気の弱いゾンビなんていないでしょ。

ゾンビとは、こうもっと人の次ぐなんて関係ない!はずだったが(笑

ゾンビに噛まれた父親も、何故か傷も治り元気いっぱいになるし
ゾンビは、何故かキャベツが大好き
しかもトマトケチャップソースをかけると、もっと好きに・・

ゾンビにな眼をつけてて、名前が”チョンビ”
この名前のツボは、日本人的には、ちょっと違いのゾンビで面白けど、韓国にはよくありそうな名前ですよね
きっと、思ってググってみましたが、出てこないので、
チョンビは、やっぱりゾンビをなぞってるんですねー

鬼嫁が、家族の為にチョンビの歯を全部抜いちゃうし

チョンビには、入れ歯を入れて感染商売始めちゃうし
 =>入れ歯では感染しないよね~
 
チョンビはイケメンだし

上げれば切りのない突っ込みどころ、エンターテイメント!

まぁ、最大の突っ込みどころは
タイトルの前振り、
噛まれた父親が若返った
ってのが、実はなんにも若返ってない・・・ただ元気になっただけ

主演はチョンビかな?キム・ナムギルかな?

キム・ナムギル扮する放蕩ドラ息子であるミンゴル

ミンゴルは、ガソリンスタンドを手伝うのが嫌で田舎を捨てて都会に行った設定っぽい
正直、ちゃらんぽらんで何かしでかすかと思えば、
最後は、やっぱり家族の事好きで、いい役してる

ただ、チョンビがイケメン過ぎて話題をかっさらっている感が半端ないです

主役はチョンビかもしれませんね(笑

ミンゴルは、『殺人者の記憶法』で、新しいほうの連続殺人犯に扮して文字取り切れた演技をしていただけに、このちゃらんぽらんな、ダメ弟が目新しかったりしましたね

チョンビ役のチョン・ガラム君、イケメンですねー
キム・ナムギルがかすみました
私は、この映画で初めてお目見えしましが、韓国での各種新人賞を『詩人の恋』で取っています。
なんだか、ちょっと、ジャニーズにいそうな感じの俳優さんでした

それでもやっぱりゾンビ映画

色んなオマージュがおそらく入っている映画で、それがオマージュなのか思わせぶりなのかわからないですが、ああなんかみたこたるーってシーンで満載でした

『新感染 ファイルナル エキスプレス』の、冒頭やラストのトンネルを彷彿させるシーン
『FLU 運命の36時間』とか、
エッセンスが詰まりすぎて、あるあるを捜すだけでも、見ごたえがあります

ゾンビが看板の電飾に感電しながら、一斉に踊る姿なんて、マイケルジャクソンのスリラーそのものですもんね。

そんな遊び心満載の映画でしたが、後半戦はそこそこ緊張します
ありきたりな展開で、苦労して逃げ出したけど”兄”が感染しているなんて、泣けるじゃないか

その時に、トンネルから怪しい何かをずるような
おぞましい音が聞こえてきて・・・

ここから先は、ネタバレになるので映画をご覧ください

おかしな邦題、原題はThe Odd Family: Zombie on Sale

原題は、『The Odd Family: Zombie on Sale』と、言うみたいです
これは、かなりわかりやすいですね

「おかしな家族 ゾンビセール中」

これが、邦題だと、感染家族
これ、『万引き家族』『パラサイト 半地下の家族』明らかに意識してるよなー、しかも感染家族って、家族は感染してないし

映画の感想まとめ

『感染家族』は、おおいにバカ笑いして、家族で見ましょう

そんな映画です

残虐なシーンは、なかったなぁ
シーンとシーンの間の取り方も、絶妙におかしいですし

ちょっと変わった新感覚ホラーコメディを感じることが出来ます

おすすめです

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       4
 ストーリー構成    5
 初見で読み取れない謎 4