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『バグダッド・カフェ』観るたびに色を重ねる最上級のロードムービー:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-28

映画『バグダッド・カフェ』は西ドイツ作なのにアメリカが部隊のヒューマンドラマ的なロードムービー!主題歌の「コーリング・ユー」はアカデミー賞にノミネートされた、あまりにも有名なメロディを奏でる

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

心が疲れた時、イライラして何もかもうまくいかない時、自分だけが不幸に思えて気持ちが落ち込んだ時。

そんな時に、心が歩き出すのを助けてくれるサプリメントのような映画!

内側から効いてきます!私はこの映画を観ると旅に出たくなります。この映画の舞台はラスベガス近郊の砂漠にある「バグダッド・カフェ」というさびれたダイナ―・ガソリンスダンドを兼ねた、田舎のお店。

ドイツから夫婦で旅行に来たジャスミンは、夫婦喧嘩の末、何も無い道端で置き去りにされてしまいます。
大きなトランクを引きずり「バグダッドカフェ」に辿り着いたジャスミンは、カフェの女主人であるブレンダと出会います。

ジャスミンは、ここに滞在することを決めます。突然やってきた大きな体の外国人女性ジャスミン、ブレンダは、正体不明のジャスミンに対し不信感をあらわにしますがジャスミンがブレンダや周りの人たちと関わっていく中で、徐々に全てが変わり始めます。そしてブレンダの心も変わり始めます。

自ら人生を切り拓き、歩き出していく女性達のストーリーです。

監督はパーシー・アドロン、西ドイツの映画です。
主題歌はジェベッタ・スティールが歌うあのあまりに有名な甘いメロディラインで「コーリング・ユー」!

映画を観たことなくてもこの曲は聴いたことがあるっていう人が、たくさんいると思います。この曲が耳に残るんです。耳にも胸にも残りますね。。。

私は今でも、どこかでこの曲がかかるとハッとします。「コーリング・ユー」だったからこんなにも映画がヒットしたんじゃないかって思える。そのくらいインパクトのある曲です。

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ソニーミュージックエンタテインメント

初めてこの映画を観たのは、はるか昔、確か暑い夏だったと思う

それ以来、何度か観ていて、何度見ても飽きが来ない・・・初めは音楽の良さしか感じなかった。だけど二度三度観るうちに、映像やストーリーが胸に響き、ひとつひとつの場面を自分と重ねていくようになり。年の逢瀬重ねた今だから色々味がわかる気がします。

初めは色褪せたイメージだったこの映画が、徐々に鮮やかな色味に変わっていきました。何度も観るうちに、この映画がすごく好きになりました。

世界的に有名なこの映画ですが、否定的な人もいます。
「つまらない」「面白くない」
という意見。

それもまたわかる。たしかに、、、私も初めて観た時は「つまらない」のほうが強かった感じを覚えている。正直な気持ち、なぜこんなに有名なのか、なぜこんなに評価が高いのかがわからなかった。派手な物語でもないし、面白いわけでもないしすごく感動する話でもなかったですからね

だけど、何度もこの映画を観るうちにわかってきました。この映画に魅力を感じない人は、きっと観るタイミングじゃないんです。気持ちが満たされてる時だから、惹かれない

ただ、そんな人でもいつかジャスミンやブレンダのように迷い悩む時がきっと来る!そんな時にもう一度観てもらいたい。ものすごい印象が変わります!

決して派手ではないけど、音楽や映像やひとつひとつのシーンが絶妙なバランスで、観終わった頃には、
乾いた砂漠の匂いを感じられるかも。それに、「黄色い魔法瓶」「給水塔」、、、いくつかのキーアイテムだけでなく、出てくる人達もみんな個性的で素敵です。

たまに、クスッと笑える場面も出てきます。あと、感じてほしいのが、時間が進むにつれて映像が鮮やかになるということ。ジャスミンやブレンダの人生が鮮やかになってゆくのを表現しているように思えます。

乾いた砂漠の寂れたカフェから、人々が集い笑顔の溢れるカフェへと変わっていく。ジャスミンやブレンダだけでなく、私たちの人生もそう変える事ができるはず。自分さえ前に進めば、どうにでも未来は変えられる。
自分が進む事で、周りを変える事もできる、そんな勇気と確信をくれる映画です。この映画は本当に「味」のある映画で見る度にどんどん引き込まれていきます。

疲れて栄養が必要な時こそ観てください!最高に効くサプリメントです。

― hogeru -

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