『カセットテープ・ダイアリーズ』歳がばれるワクワク感!:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『カセットテープ・ダイアリーズ』は2019年のイギリスで公開された青春映画で原題はブルース・スプリングティーンの楽曲『Blinded by the Light』から来ているご機嫌の映画!パキスタンから移民としてやってきたカーン一家の長男のジャベドはブルース・スプリングティーンにハマり、詩を描き始める
いやー
あなたの青春時代に聞いた音楽メディアは何ですか?
レコード、エアチェック
カセット、MDなんてのもありました
もちろんCDもね。
老若男女問わず、レトロ感を味わえ、そしてそのレトロ感と共に時代背景も加わり、その時代にあった社会的な問題を風刺する作品となっています
イギリスへ移民したパキスタン人たちを描いており、パキスタン人への差別が分かりやすく描写されているのが、ポップに音楽と共に演出されます
☆4のおすすめ(5点満点)
それでは、見ていきましょう!
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
1987年、パキスタンからイギリスに移住してきたカーン一家。長男のジャベドはロックミュージックに熱狂し始める。
しかし、父親のマリクはそんなジャベドを好ましく思っていなかった。
そんなある日、同級生のループスが紹介したブルース・スプリングスティーンの曲を聴いたジャベドは大きな衝撃を受けるのだった。
その音楽にはジャベドが求めてきた言葉が詰まっていたからだ!
ジャベドは刺激を受け、思うがままに詩を書いていったのだった。そのジャベドの詩は次々と人々から注目されるようになっていくが、そのことで父親のマリクとの関係が悪化してしまう・・・
映画情報&キャスト
『カセットテープ・ダイアリーズ』2019年 イギリス
【監督】グリンダ・チャーダ
【脚本】グリンダ・チャーダ
サルフラズ・マンズール
ポール・マエダ・バージェス
【音楽】A・R・ラフマーン
【撮影】ベン・スミサード
【出演】
ジャベド・カーン(ヴィヴェイク・カルラ)
:大学進学準備学校に入学した16歳の少年。
マリク・カーン(クルヴィンダー・ギール)
:ジェベドの父親で、16年間勤務した工場を解雇されてしまう。
ヌール・カーン(ミーラ・ガナトラ)
:ジャベドの母親で、内職で家計を支える。
イライザ(ネル・ウィリアムズ)
:ジャベドの同級生で、両親に反抗し、政治活動をしている。
ループス(アーロン・ファグラ)
:シーク教徒の少年で、ジャベドと親友になるのだった。
マット(ディーン=チャールズ・チャップマン)
:ジャベドの幼なじみで、バンド活動中をしている。
マットの父親(ロブ・ブライドン)
:ブルース・スプリングスティーンのファンで、ジャベドと意気投合する。
グレイ先生(ヘイリー・アトウェル)
:ジャベドの才能を見出した教師。
ミスター・エバンズ(デヴィッド・ヘイマン)
:カーン家の隣人で、ジャベドの才能を評価するのだった。
ミセス・アンダーソン(サリー・フィリップス)
:ヌールの内職の注文主。
超感想中心の評価考察・レビュー
ブルース・スプリングスティーン
主人公のジャベドが人生を変えたブルース・スプリングスティーンについて少し触れていきたいと思います。
ブルース・スプリングスティーンはアメリカ合衆国出身のロックミュージシャン、シンガーソングライターで、ニックネームは「The Boss」と言われています。
誰も聞いたことのある曲も多いのですが、アルバムの中の曲にも名曲が多く有名です
すっごいロッキンなものから、バラードまでロックの中でも幅広いほうだと思います。
アメリカで6400万枚、全世界で1億3500万枚以上のレコードセールスを記録しており、世界的にも知名度があるミュージシャンです。
本作では、このブルース・スプリングスティーンの楽曲が沢山使用されていますので、そちらも楽しんで観て、サントラや懐かしいアルバムを引っ張り出しましょう。
まあ、レコードなのかデジタルメディアなのかは、あなたの年齢次第・・・
パキスタン人への差別
本作はパキスタン人であるイギリスに移民してきたカーン一家が主軸となり、描かれています。
夢を持ち、イギリスにやってきた家族でしたが、パキスタン人は「パキ野郎」と罵倒されたり、街を歩いているだけでも喧嘩を売られたりするのが当たり前で、差別をされ続ける日々にうんざりしていくジャベドの様子が描かれていきます。
その上、父親の意見しか家では通らず、自分のやりたいことすら、認められないジャベド。
肩身の狭いパキスタン人たちの現状を知るのには、かなりいい映画かもしれません。
そういえば、『ボヘミアン・ラプソディ』でラミ・マレックが演じたフレディ・マーキュリーも、パキ野郎って言われていましたねー
音楽映画のおすすめ
本作もかなりブルース・スプリングスティーンの楽曲が使われていますが、他にも本作のような音楽映画がたくさんあるので、少しおすすめしていきたいと思います。
『ボヘミアン・ラプソディー』
言うまでもなく、大ヒットした映画。
Queenのリード・ヴォーカルを務めたフレディ・マーキュリーの波乱万丈な人生を描いた作品。
Queenの楽曲を堪能するには、本作をおすすめします。
『マンマミーア』
ABBAのヒット曲で全て構成されているミュージカル映画。
結婚式に自分の“父親かもしれない”母親・ドナの元恋人たちを招待したことで巻き起こる大混乱を描いた作品。
『シング・ストリート 未来へのうた』
80年代のブリティッシュ・ミュージックで、オリジナルソングに加え、迷える若者の救世主だったデュラン・デュラン、A-HA、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムと言った曲を楽しむことができる青春映画。
他にも様々な音楽映画があるので、ぜひそちらも観ると面白いです。
個人的には、ビートルズのいない世界を描いた、異色の音楽映画
映画の感想まとめ
本作はパキスタン人たちの差別を取り入れながらも、音楽映画として爽やかにジャベドの人生を描いていて、好感がもてます。
こういうサラッとした感じで、差別を訴えるのってセンスがいいし記憶に残ります
ジャベドの頑張りやどんな人生を歩んでいくのか、最後までワクワクしながら見ることができます。
ミュージカルが好きな方や音楽が好きな方にはオススメ!
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