『喜劇 愛妻物語』笑いと涙の夫婦あるある:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画映画『喜劇 愛妻物語』は2020年の日本で公開されたコメディ映画!うだつの上がらず、全く売れない脚本家の豪太は妻のチカに生活費を頼ってばかり。そんな中、豪太は取材のためにチカと娘のアキを連れ、四国旅行に行くのだが、様々な事件が起き、チカを失望させてしまう
夫婦関係ってのは、わからないもので
どんな関係でも、それはね長年連れ添ったツレとの間柄・・
「夫婦喧嘩は犬も食わない」なんて、よく言ったものです
まあ、恋人関係でも一緒でしょうね、長くなりすぎた春は何とやら・・・
さて、喜劇なのか悲劇なのか
こんな夫婦をどう思いますか?本人たちには、なんかやっていることは悲劇でも見ている側は喜劇
ダメ夫を濱田岳、しっかり者の妻を水川あさみが演じています
まさに、はまり役である二人の熱演が見どころ!
本作は「百円の恋」の脚本家でも知られる足立紳の実話を元に描かれた作品です。
とにかく二人の会話に、爆笑させられます。
個人的には、
こういう変わり種の面白さって、あっていいとおもうなー
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
売れない脚本家の豪太は妻のチカと結婚し、早く十年。二人の間には5歳の娘のアキがいるのだが、脚本家としての年収は50万ほどで、チカのパートで生活費を賄う日々
若い頃は豪太を信じていたチカも、豪太に何度となく騙されたと、豪太を罵倒する毎日を過ごしていた。
豪太の考えることといえば、しばらくセックスをしていないことだった。なんとかしてチカのご機嫌を取り、セックスをしようとするのだが、チカに嫌がられるばかり
ある日、豪太は知り合いのプロデューサーから連絡をもらい、ホラー映画の脚本の映画化が決まったことと、別企画のプロットを書くように勧められるのだった
しかし、その別企画というのは、四国にいる高速でうどんを打つ女子高生を元に書かなければならず、四国に取材に行かなければならない
だが、運転免許もなければ、お金もない豪太はまた再びチカの力を借りるしかなかった。チカに懇願し、三人で四国旅行にいくことになるのだが、問題は山積み
一体三人はどうなるのか
映画情報&キャスト
『喜劇 愛妻物語』2020年 日本
【監督】足立紳
【脚本】足立紳
【音楽】海田庄吾
【撮影】猪本雅三
【出演】
豪太(濱田岳)
:売れない脚本家。頭の中はセックスのことばかり。
チカ(水川あさみ)
:豪太の妻。豪太のためにパートをしている。
アキ(新津ちせ)
:豪太とチカの娘。無邪気な性格。
吾妻(大久保佳代子)
:豪太の元アルバイト先の同僚。豪太といい雰囲気になる。
由美(夏帆)
:チカの親友。刺激的な生活を送っている。
超感想中心の評価考察・レビュー
足立紳:自身の体験で原作
足立紳監督が、脚本とWで演出した本作
なんと、実は自身の夫婦生活を綴った自伝的小説を、自ら映画化したものです。
本作は『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、つーれつに自身を振り返った自虐ネタ満載の書下ろしであり撮り下ろし
実話ということもあり、かなり生々しく、人間臭さがシーンの端々に見られるわけです
脚本家ではありますが、仕事がなく、役にも立たない夫とその夫を罵倒しつづけるものの、パートをして支え続ける妻
その夫婦の会話にはかなりリアリティーがあり、本人たちには悲劇でしょうが、見ている人たちからすると喜劇にしか見えません。
リアルだからこそ、皆も共感できる何かがあるのかもしれません
濱田岳:典型的なクズ夫のはまり役
濱田岳のめっちゃはまり約
本作は、売れない脚本家である豪太がとにかくクズ夫なのが印象的です。
生活費はチカのパートで賄い、仕事はほとんどしていないのに、口だけは一人前で、何でもかんでも、チカに頼りっぱなしなのです。
その上、一丁前に性欲だけはあり、頭はセックスのことばっかり考えるような男
まあ、大概の男はおんなじかもしれないですが
主役級から、陰キャなのに、なぜか明るくメゲナイ役柄が多い、濱田岳
なんとも、雰囲気があってます
意外と主演は少なく、本作はその少ない中の一つ!
路上で酔っている女の子をなんとかしようとして警察に捕まりかけたり、アルバイトをしていた時の先輩に連絡して不倫しようとしたり
「情けない」という一言につきますよ
夫として、男として、なんの取り柄もなく、描かれていますが、彼は彼なりに脚本家として成功したいという気持ちはあるのでしょうが、うまくアピールすら出来ない。
その歯痒さと人間臭さに思わず、目じりが下がります
まあ、他人の家ですからね
うじうじした雰囲気と、空気が読めない性格がまたチカをイライラさせ、喧嘩に繋がるのは、めっちゃわかる
家でこんなんだと、嫁に怒られますよ
嫁なら・・・チカと同じようにイライラして切れてしまいそうになるんだろうなーーーと
わが身が心配になるけど、きっと大丈夫。
「あぁ、こういう旦那さんいるよな」と嫁が思えば良し
水川あさみ:クズ夫を捨てられない妻
水川あさみの演じる、不幸な役回りの妻チカ
完全にクズ夫であると分かりきっているにも関わらず、豪太を見捨てず、毎日パートで働き、家事もこなす主婦のなかの主婦チカ
「一生懸命やったもん」と言った彼女の言う通り、彼女の頑張りに頭が下がりますよ
豪太の力になろうとコンピューターを買ったこともありましたし、一人で何もかもこなしていたり、今回も四国の旅行で運転までさせられ、こりゃあ拷問ですよ
豪太と結婚しなければ、こんな苦労はしなかったはずで
その頑張りにも関わらず、豪太は相変わらず働かず、娘の面倒もちゃんと見られない上に、性欲ばかり強いだけ。
なんだかんだで、罵倒しつつも、豪太を見捨て切れないのは、
どこかで彼を信じているからなのかもしれません
水川あさみも、こういう役どころは合いますねー
『ミッドナイトスワン』のような、ネグレクト毒女も似あいますけど、こういう良妻な水川あさみも好きです
まあ、男を捨てられないのが欠点ですけどね
リアルワールドでは窪田正孝が旦那なので、こんなことはないでしょう!(^^♪
最後の最後まで裏切られた挙句、「別れて」と言った後も、結局豪太に負け、この生活が永遠に続いていくのだろうなと感じさせられます。
どんなことがあっても、きっと腐れ縁のようにこの夫婦は続いていくのですよ(^^♪
それが喜劇で、悲劇
夫婦というものです
簡単には割り切れませんって
まあ、そういう意味でリアリティのある夫婦のあるある物語ですね
映画の感想まとめ
かなーりリアリティーのある夫婦の会話
それが印象的で、心に響きます
まあ、残りませんけどね
『マリッジ・ストーリー』のような離婚騒動まではいきませんが、夫婦のありようを楽しく見ることが出来ます。
体たらくなクズ夫と毒舌で働き者の妻のキャスティングが最高で、あまりに生々しいです。理解しやすい内容ですし、最後まで笑いながら見終わることができます。
コメディーが好きな方はもちろん、老若男女どんな方でも見ていただける作品
コメディーが好きな方には
特におすすめです。
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