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『スタンド・バイ・ミー』ホラー小説の巨匠スティーブン・キングの小説を題材にした少年達の夏!:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

2021-03-23

映画『スタンド・バイ・ミー』同名の音楽に乗って取り残してきた何か大事な物を拾いに行くかのような郷愁の念!一人称で語られる子供時代の思い出に誰もが胸をときめかせる。そんな少年少女時代が誰にでもあった

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

皆さんも一度観た映画を繰り返し見ることはあるだろうか・・・

私は、個人的には何度も映画を繰り返し観るタイプだ、あのシーンで主人公はなんて言ってたっけ?みたいなことが気になると、確認しないと気が済まない性分であり、家族にも嫌がられるくらいつい観てしまう。

そんなわけだから、かなりの頻度で映画を繰り返し観る機会が多いと思う。今回改めて紹介する『スタンド・バイ・ミー』も、主人公が作中に話していた作り話はなんだっけというところから改めて観直した作品である。

物語は作家のゴードンがある新聞記事を見たところから始まる。そこには弁護士のクリスが死んだという記事が掲載されていた。遠い昔の記憶を辿るゴードン。アメリカの小さな田舎町キャッスルロックでいつも一緒にいた3人の仲間達。クリス、テディ、バーンのことを懐かしみながら、ある夏の冒険のことを思い出すのだった・・・

いやー!何回観てもいい映画ですな!その一言に尽きます

主人公達からすると一夏の大冒険なわけですが、実際は電車にはねられた死体があるという噂を聞きつけて、ひたすら線路沿いに真っ直ぐ進んでいくお話です。(簡略化しすぎ?)

アメリカホラー小説の巨匠であるスティーブン・キングが書いた小説なのですが、全くホラー要素なし!いやまぁ死体は出てくるんだけどさ。『IT』に出てた鬼畜ピエロみたいな見るからに私モンスターだから危ないよみたいな奴は出てこないわけです。

そうだよね、スティーブン・キング原作だから、ITと共通するかのような回想録のようなストーリー展開のなのかもな・・と一人考えて

多分映画でヒヤッとするシーンは二つだけで、主人公達が汽車にはねられそうになるところと、エンディングで死体を見つけるところだけ。しかもエンディングは子供ながらにしっかりと死体を家族のもとに返してあげようみたいな決意をするので、うわ!死体やん!って感じるくらいかも。

まるでトムソーヤーだね

それにしても本当にクリス、テディ、ゴードン(小さい時のあだ名はなぜかゴーディ)、バーンの4人は魅力的な少年ですわ。バーンはたまに『ハリーポッター』に出てくるネビル感があるけど、流石のネビルも宝箱を埋めた位置は忘れないでしょう。テディは父親を侮辱したおっさんに怒鳴り散らしているイメージが強いけど兵士に憧れるナイスボーイ(ただ、目が悪かったので志願した部隊に行けなかったのがかわいそう)。

そして何よりもリーダー格のクリス!リーダーシップもなんですけど、一番すごいのはやはり人を認める包容力。細くて夢みがちなゴーディ(しかもスポーツ万能でイケイケなお兄さんを亡くしたため作中ではさらに暗い)
をしっかり励ましてあげたり(なんか『グッド・ウィル・ハンティング』を思い出した。)、街の不良のチャンプ(え?チャンプ?って最初名前にびっくりしたのもいい思い出。)に反抗したりとまぁー絵に描いたようなガキ大将(喧嘩はしないけど)。

さて・・・そして触れていなかったゴーディことゴードンにいきましょうかね・・・いやー何が気に食わないって彼が映画で話したミートパイの大食い大会の作り話なんだけどさ・・・(どんな話かはここではしない。ただ食事中に観ないことをおすすめする。)
何が面白いねん!って正直思ってしまった。いやー個人的にはただただ汚い話としか思えなかったのである。ゴーディよ・・・友達3人とも優しくてよかったなとしみじみ思う。

というわけで、ゴーディのミートパイ話を確認できたので個人的には満足している映画なのだが、古い映画であること、スティーブン・キングの作品=ホラーみたいなイメージから避けている人も多いと思う。ただ是非一度は観てほしい作品だ。
 
余談だが、クリス役を演じたリヴァー・フェニックスは若くしてこの世を去ってしまったが、生きていたらどれくらいすごい俳優になっていたのかぁとしみじみ思う今日この頃・・・

― hogeru -

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