『プロジェクト・パワー』Netflix配信の超能力SF!薬で5分間のパワーを発揮する誰でもXメンさ俺なら透明になりたい:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『プロジェクト・パワー』はNetflix配信の超能力SF映画!ニューオリンズの街ではびこる謎の薬”パワー”は、飲むと5分間だけ超人のような特殊能力を発揮出来る薬、製造や販売元も不明の組織に元特殊部隊出身のアート(ジェイミー・フォックス)は娘をさらわれてその行方を捜している。高校生のロビンと警官のフランクは薬に関わりながらもをアートに協力して、謎の組織と娘の行方を追う
Netflixから2020/8/14に配信の超能力映画!
想像していたのは、『Xメン』とか『リミットレス』を足して
2で割るとどうなる?
的な映画を想像していましたが、
中身は派手派手なアクションシーンや特殊シーンよりも
人間模様やヒューマンドラマが根幹にある以外と芯の太い映画でした
ジェイミー・フォックスの安定の演技力に加えて
映画全体の繋がりやエンディングまでの持って行き方も良いです
そんな本作のおすすめ度は
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
ニューオリンズの街のあちらこちらではびこる謎の薬”パワー”は、供給元から無料で配られて一気に市全体を包み込んでいた。薬を飲むこと5分間のスーパーパワーを手に入れることが出来る。
巷ではスーパーパワーを利用した事件が多発し、過剰摂取で死に至るケースも散見されていた。
ロビン(ドミニク・フィッシュバック)は、いとこのニュートから薬を手に入れてほそぼそと売人のようなことをしては、病に伏せる母親の治療費を稼いでた。NOPDの刑事のフランク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)もロビンを助けながら、薬を融通してもらい捜査や事件解決に使っていた。
あるとき透明な銀行強盗の逃亡をスーパーパワーで阻止したフランクは、警部に薬の摂取がバレてしまい、薬の供給源であるアート(ジェイミー・フォックス)の顔写真を見せられ「少佐と名乗るこの男が黒幕だ、機密で追い詰めろ」と指示を受ける。
”パワー”がらみの事件はどれも、国の組織が介入してNOPDから指揮権を奪っていく可笑しな様相のため、フランクも指示に従う。
売人のニュートを追い詰めて販売元を調べている男がいる、アートだった!
ニュートは逃亡時に薬を過剰摂取して、死んでしまったが携帯電話の情報からロビンを特定することが出来たアートは、ロビンから供給元の情報を手に入れて、薬の販売ネットワークの非常時連絡先から、ロビンと共に調査を始める。
組織の幹部からジェネシスと言う大型タンカーに娘が隔離されているらしいことを突き止めるが、フランクに逮捕されるアート。フランクの正義感をよそに、警部に報告するとたちまち組織の追っ手に追い詰められる二人。
アートの組織と警部が繋がっていることを確認したフランクは、アートを偽装で組織に捕獲させ、その後を追うことにした。刑事のフランクとともに事件の謎を解くため、娘を救うために組織に立ち向かう。・・
映画情報&キャスト
『プロジェクト・パワー』 2020年 アメリカ
【原題】Project Power
【監督】アリエル・シュルマン
ヘンリー・ジュースト
【配信】Netflix
【脚本】マットソン・トムリン
【製作】エリック・ニューマン
ブライアン・アンケレス
【出演者】
アート(ジェイミー・フォックス)
:元アメリカ軍軍人少佐
プロジェクトパワーの初期実験で被験者になる
強力なパワーを隠している
娘を組織に奪われ探している
フランク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
:NOPDの刑事
プロジェクトパワーの薬を捜査や事件解決に使う
基本的に善人
ロビン(ドミニク・フィッシュバック)
:プロジェクトパワーの薬を捌く高校生
いとこのニュートが薬を扱っている
病気の母親の治療費と学費を薬でまかなっている
超感想中心の評価考察・レビュー ネタバレあり
監督はアリエル・シュルマン、ヘンリー・ジューストのW監督
アリエル・シュルマン監督、ヘンリー・ジュースト監督と共にW監督でキャリアを形成してきています。
少ない作品数で、キャリアもまだ浅いながらもホラー系の道を歩んできて、『ヴァイラル Viral (2016)』や『パラノーマル・アクティビティ3』,『パラノーマル・アクティビティ4』など、そこそこ怖い映画を作成しています
本作ではホラー的な要素は無く、アクション系の映画でも活躍できることが証明されました
低予算で頑張ってき二人ですから、今後も良質の作品を手がけてくれるでしょう!
筋肉ムキムキの特殊部隊出身アートはジェイミー・フォックス
アートを勤めたのは主演のジェイミー・フォックス!
本作でのスーパーパワーを持った訳としては、『アメイジング・スパイダーマン2』以来ですね。
元々コメディアン上がりですが、超演技派で『Ray(レイ)(2004)』でアカデミー賞主演男優賞を獲得し、タクシードライバー役で悪役の暗殺者トム・クルーズに打ち勝った『コラテラル』でアカデミー賞助演男優賞(※トム・クルーズが何も持っていないのに)を獲得するなど、本当に定評があります
個人的には、一部映画で好きになれない役柄を演じたりもしますが、そいいう感情が出てしまうのも演技が旨い故でしょう。
本作では、連れ去られた娘を賢明に探す、元特殊部隊の軍人です。
かっこいいとか、アクション駄目とかもなく、超自然に演技として映画全体的に溶け込んでいます。
なんだがしけた、元特殊部隊軍人役で
年齢のわりにかなりすっごいムキムキの筋肉も披露してくれています
薬中な感じの助演のジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョセフ・ゴードン=レヴィットがNOPDの刑事役をやります
『(500)日のサマー』での好青年でもなく、『LOOPER』でのブルース・ウイリスの若い時の役のような、爽やかな笑顔が似合う青年ではありません。
色々と物事を見聞きしたしっかりした中年の刑事です
なんか劇中では
正義の味方なのか、ジャンキーなのか
言ってることとやっていることがチグハグですが、気骨ある役を演じています
今までのジョセフ・ゴードン=レヴィットのキャリアの中でも正義感あふれるぴか一の豪気な役どころです。
でも、薬は手放せませんけどね
プロジェクト・パワーの魅力
本映画の魅力はなんでしょうか?
シリーズ化するまでには至らないでしょうが、新しいスーパーヒーローの形を感じさせます。
若干活躍するには短い5分だけのヒーロー、悪役も5分だし、ある意味平等!
ウルトラマン的な感じもしますね。
薬”パワー”を摂取することで、発揮できる力はどうやら放射能由来で短期的に人間の遺伝子を変異させてしまう物のようです。
薬”パワー”の特徴
”パワー”はめっちゃ簡単に摂取できます。
カプセル錠剤の形をしているので、ひねって口に入れるだけ!
注射針なんかも必要ありません
そして、その力は遺伝子が元になっていますから、動物や昆虫の持つパワーが発現するようです。
劇中で確認出来ただけで
- 早く動くことが出来る
- 身体が発熱して炎を発する
- カメレオンのように背景に溶け込む
- 防弾&力が強い
- 身体の回復が早い
- ウルヴァリンのように骨を硬質化
- 冷気を出す アナと雪の女王ばり
- テッポウエビ
なんとなく、『Xメン』シリーズや『ファンタスティック・フォー』などのキャラクターに似てます
どことなくキャラのメイキングで強いキャラクターを考えると、どうしても昆虫に寄るのかもしれませんね。
『テラフォーマーズ』とかもそうですが、
元祖は『仮面ライダー』でしょうね。昆虫と言えば!
あ、脱線しましたが、とにかく5分のスーパーパワー
何回でも薬の摂取で、延長可能なのです。
ここが便利ポイントであり、不便なポイントでもあります。
摂取して死ぬこともある!
どんな能力が発言するかは未知
1回で運が悪いと爆発することもあるし、過剰摂取で死んじゃうもありますので、実際問題飲むときはかなりドキドキするはずです
しかも何に変わるかはおみくじのように運しだい・・
こんな便利ともリスキーとも言える薬が、
街中で500ドルで売られています
日本円で約5万で5分か。。。しかも出したいパワーは自分にはわからないドッキリ箱です
買うかな、
透明になれるとか、お金持ちになれるなら
やっちゃうかもしれませんね
薬は軍事的な実験だった
謎の組織は、ニューオリンズの街を巨大な実験上としているのです。
ここでの実証事件が巨大なマーケットでの評価になって、南米や中東の符号に売られていくという算段です
ても、アートが軍人であったことも考慮すると、
おそらく謎の組織は、国の一部の機関なんだと思われます。
けいさつ上層部と繋がっていて、捜査に手が伸びると打ちきられていることからもそうなのでしょう。
だとすると、売買先まで実験や他の目的があることが考えられます。
薬は、いわゆる薬と言うよりも、電子デバイス+放射線の力が収められており、劇中では、薬を飲んだ人が全てモニタリングされて、監視されて効果まで確認されているシーンがありました。
これを考えると、アメリカは麻薬や軍事的な武器を装って
巨大な洗脳もしくは自国の意に介さないときの破壊兵器として使用する目的だったのでしょう。
やるな、アメリカ!
そんな組織に、アートとフランクは娘を取り返すために突っ込んでいきます
勇敢すぎる・・
ネイティブなパワー持ちの娘トレース
組織の親玉は、アートの娘トレースを完全隔離しています
そして、何やら実験なのか薬の生成に利用しています。
トレースの力をどういうふうに使う謎は明かされませんでしたが、トレースが持つ癒やしの無限パワーに関係があるのでしょう。
この辺の描写がなかったのが残念ですが、最初にトレースの傷跡なんかにわざとカメラがフォーカスしていくので、てっきり”ロボトミー手術”とかを受けて組織の言いなりになったのかと思いました。
ロボトミー手術の創始者は、ポルトガルの医師エガス・モニス。精神障害の原因を「前頭葉のシナプスの不具合」と考えた彼は、前頭葉と視床を切り離すことで症状を抑えようとしました。そして1936年に手術を行い、精神症状がぴったりと治まることを証明したのです。
https://epilogi.dr-10.com/articles/1754/
でもそんなことはなく、ただトレースはいじめられていただけかもしれません。
トレース本人を傷つける理由は最後までわかりませんでしたね。ひょっとしたら彼女からパワーのエキスとかDNA接種をしているだけだったのかおしれません。
とにかく、トレースは弱り切った状態で見つけられましたが、むくむく元気になっていきます!
トレースはだれよりも身体が頑丈で病気一つしない、薬を飲まなくても力を発揮できる2世のナチュアルパワーホルダーだったのです。
偶然の産物、『ブレイド』が吸血鬼と人間の混血で産まれてきたのと同じ原理ですね。
妊娠中の薬の摂取はご注意!
最後にトレースを無事に、ロビン、アート、フランクは救出するのですが、
そんな簡単に脱出はできません。
お約束のようにロビンが捕まります。
一瞬のスーパーパワー プラズマ放射
アートが、あれほど2度と薬は飲まないと誓っていたのに、あっさりと自戒を解きます
「みんな船で逃げろ」
なんだこのご都合主義は(笑
悪党に向かって人質取られているのに「今なら許してやる」
そして、言ったとおりに
アートは薬を摂取した瞬間に、
周囲100m位を火の玉に変えてしまいます
捕まっているときに、テッポウエビの話をして
「テッポウエビは8000度の温度で周りの的を全滅するんだぜ!」
なんて言ってたから、まさか
しゃれだと思ってたのに・・
本当だったんですね。
念のため、テッポウエビを調べたら、
本当に4000-5000℃位のプラズマを帯びた波を瞬間的にハサミで発生させるそうです。
キャビテーションの原理でハサミのぱっちんで発生!
アートはハサミはないので、ポール牧のように指は鳴らせませんが、
プラズマは発生しました!
全滅かよと思ったのもつかの間、アートは薬で死にそうになり、トレースに助けてもらいます。
なんとも、中途半端なヒーロー感に好感が持てました
めでたしめでたし
ロビンも大金と、ラップのギフトでどうやらスターになったみたいだし。
唯一気になるのが
「俺警部ともう一度話すよ」と言って消えたフランクの行方がめっちゃ気になりました
だってね、警部はもう敵の組織にすっかり染まっちゃっているんですよね。
フランクいくら話しても、通じないよー!
映画の感想まとめ
総じて、面白かったです
妙にかっこつけたキャラ設定でもないし
雰囲気的には、Netflix配信の『ブライト』に似ている感じがします。
SF要素、アクション要素どっちともつきませんが、
娘の救出に奔走するお父さん
根幹は、『96時間』と一緒ですね。
ですのでそういうサスペンス要素が好きな人には受けると思います。
映像も音楽もクリティ高く作られており、おすすめです
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 4
ストーリー構成 5
初見で読み取れない謎 4
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません