『夕陽のガンマン』激闘と荒野のロマンを見事に融合した西部劇の傑作: コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信
映画『夕陽のガンマン』は、西部劇の枠を超えた1965年のイタリアの映画で、セルジオ・レオーネ監督の匠の技が光る作品である。これは、まさにアカデミーを取るに相応しい、古典的西部劇から抜き出されたような映像をスクリーン用に脚色した、マカロニウェスタンの金字塔
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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む
最初にこの映画を見たのは、ずっと昔のこと。
当時は、ただのガンマン映画だと思っていたが、再び見ると、その深ーい物語に驚かされる。
今の派手な映画に慣れた目には、この映画のストイックな展開が新鮮に映る。荒涼とした西部の大地が、物語の背景として大きな役割を果たしている。
それに、無知って怖い。イタリア制作の西部劇だったなんて、最初に見たときにはつゆほども思わなかったわけさ。
荒野が無限に広がる、西部の荒涼とした大地。そこには、ただひたすらに、無法者と賞金稼ぎが生きる世界があった。この舞台には、二人の男がいる。
一人はクリント・イーストウッド演じる謎多き賞金稼ぎモンコ、もう一人はリー・ヴァン・クリーフ演じる狡猾でありながら優雅なダグラス・モーティマー大佐。二人は、運命に導かれるように、そして必然の如く、互いに引き合わされる。
それでは、あらすじ紹介
物語は、モーティマー大佐が1,000ドルの賞金首を仕留めるシーンから始まる。
彼の耳には、保安官事務所で10,000ドルの賞金がかけられたインディオ一味の噂が届く。一方、モンコもまた、2,000ドルの賞金首を仕留めた後、同じくインディオ一味を狙っていた。
二人の賞金稼ぎが不思議な縁で結ばれ、危険を共にしながら、インディオ一味に迫る
モンコは冷静かつ計算高く、一味の中に潜入する。その間、モーティマー大佐は彼を支え、二人の間には奇妙な信頼関係が芽生え始める。エルパソ銀行を襲うという一味の計画に巻き込まれながら、モンコとモーティマー大佐は、それぞれの目的を達成するため、互いに協力し合う。
インディオ一味との壮絶な対決
銃弾が飛び交い、粉塵が舞い上がる中、モンコとモーティマー大佐は、それぞれの運命に立ち向かう。決闘の結末は、西部の大地に新たな伝説を刻む・・・
西部劇の金字塔なのは、まちがいなし
しかし不運にも、この映画はその当時の映画賞において、目立った受賞歴を残していない。当時としては、西部劇が主流の映画賞で評価されにくいジャンルであったことが、この現状に一役買っている。
語らずもがなだけど、映画の歴史におけるこの作品の価値と影響力は、単なる受賞歴をはるかに超えている。『夕陽のガンマン』は、映画製作の手法、特にマカロニウェスタンというジャンルに革命をもたらした。クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフという二人の主役の演技、そしてセルジオ・レオーネの独特の演出スタイル、さらにはエンニオ・モリコーネの印象的な音楽は、後世の映画製作に多大な影響を与えた。
何が、マカロニかって？
それは、イーストウッドが細くて、次元大介のようなスタイルだから、マカロニって言われるのさ！
なーんて、違います。子供の頃は知らずに本気でそう思ったものですが・・ｗ
「マカロニウェスタン」という言葉は、1960年代に流行したイタリア製の西部劇映画を指す際に使われる、少々風変わりな表現で
このジャンルが「マカロニ」と名付けられたのは、まるでイタリアの国民食であるパスタのように、彼らの映画業界がこれらの作品を量産していたからなわけ
思えば、パスタと西部劇、一見無関係な組み合わせ！
マカロニウェスタンは、その製作予算の面でハリウッドの大作に比べると、どちらかと言えば「節約メニュー」の範疇に入るかもしれませんが、これらの映画は低予算ながらも、独特のスタイルとトーンを持ち合わせて、これはまるで、シンプルながらも独自の味わいを持つトマトパスタのようなもの
そして、アメリカ製の伝統的な西部劇とは一線を画すのが、マカロニウェスタンのスタイル
より暴力的でリアルな描写、印象的な音楽、それらとともに複雑に絡み合うストーリーラインが含まれます。まるでパスタソースにさまざまなスパイスを加えるように、これらの映画は独自の風味を加えられている
ただ、もともとはやや軽蔑的な意味合いを持っていた「マカロニウェスタン」という用語
セルジオ・レオーネのような映画監督たちの手によって、このジャンルは高い評価を受けるようになり
特に『夕陽のガンマン』のような作品は、マカロニウェスタンのジャンルを代表する傑作として広く認知され最終的に、このジャンルは映画史の重要な一部として確立され、まさに金字塔なわけですよはい
この作品は、映画史における名作として、批評家や観客からの高い評価を受け続けている。『夕陽のガンマン』は、単なる西部劇以上のものとして、今もなお映画愛好家に愛され、語り継がれる作品である。賞に恵まれなかったとはいえ、この映画が映画史に残した足跡は、いかなる賞よりも価値あるものと言える
この映画の真の価値は、その革新性と時代を超越した魅力にある。『夕陽のガンマン』は、賞よりも大きなもの、映画の本質を我々に見せてくれた。それこそが、この映画が歴史に刻む、最も輝かしい勲章であると言えよう。
セルジオ・レオーネ監督の独創的な手法は、映画史において重要な地位を占めている。この作品は、西部劇ジャンルに新たな息吹を吹き込み、後世の映画製作に大きな影響を与えた。
たぶん、映画好きには響いているはずで
随所にタランティーノの作品群: タランティーノの映画、特に『キル・ビル』や『ジャンゴ 繋がれざる者』は、マカロニウェスタンの影響を強く受けてる。『ノーカントリー』（監督：ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン）: 西部劇の要素を現代に融合させた作品で、無法者と賞金稼ぎの対決、緊迫した銃撃戦、モラルの曖昧さなども、そうだろう。
クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの強烈なキャラクター描写、緊張感あふれる銃撃戦、そしてエンニオ・モリコーネの象徴的な音楽は、今日に至るまで多くの映画ファンに愛され続けている。
総じて、『夕陽のガンマン』は、その時代を超えた芸術性と革新性で映画の世界に革命を起こした。この映画は、単なるエンターテインメントを超え、映画というメディアが持つ表現の可能性を拡張した。そのため、この作品は単に過去の遺産ではなく、現代の映画製作においてもなお、参照され続ける不朽の名作である。
お勧めの映画ですと思う、今日この頃！
― hogeru －
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