『スパイダーマン ホームカミング』MCUスパイダーはひと味違うニューヒーロー!若過ぎだけど近所のパトロールはオッ任せ!:動画配信・映画感想あらすじ考察
『スパイダーマン ホームカミング』はMCUシリーズの中でもエンドゲーム後の世界観へ大きな意味での布石がいっぱいの新しいスパイダーマン!スターク(アイアンマン)に認められたいピーター(スパイダーマン)が空回りしながらも人間としてヒーローとして成長していく姿を描くSFアクション映画!
本作は、MCU[マーベル・シネマティック・ユニバース(Marvel Cinematic Universe)]のフェーズ3に当たる中に位置する作品で、MCUの中では終盤に登場になります。
スパイダーマンとしての登場作品は、MCUの『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』内で登場からの2作目にあたります。
名前を冠しての単独でのシリーズとしては1作目です
色物的な要素が強く、古くからのスパイダーマンファンからは揶揄されることも多いかもしれませんが、なかなかどうして面白い要素がいっぱい詰まっています。
めっちゃ面白いのでおすすめですが
やはり単独で観ると、さほどでハテナ、ハテナとなると思いますので
是非MCUシリーズも一緒にご覧頂けると
より面白いと思います
それでは、見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
エイドリアン・トゥームスはニューヨークでアベンジャーとチタウリの闘いの残骸整理を行っていたが、処理事業まるごとスターク率いるダメージコントロール局に奪われ職にあぶれてしまった。トゥームスはダメージコントロール局にばれていない残骸を利用して違法に武器をくみ上げて闇商売を開始するのだった。
数年後、スパイダーマンことピーターパーカーはニューヨークのミッドタウン高校の高校生だった。
アイアンマンであるトニー・スタークに認められたく、「親愛なるスパイダーマン」から世界的な活躍をするアベンジャーズに憧れて日々を過ごしている。
そんなピーターは軽犯罪者を捕まえながら、あるときトゥームスの密売現場に出くわすことになる。トゥームス一味の落とした壊れた武器を手がかりに組織を探っていた。
そんなとき、憧れのリズ、同級生の親友ネッドらと高校生の学力チームコンテストで首都ワシントンへ行くことになるが、トゥームスの作った武器が暴走しワシントン記念塔を破壊してしまう。ピーターはスパイダーマンとしてリズとネッドらを救い、世界に名前が売れはじめるが、トゥームスに命を狙われるようになる・・・
詳細あらすじはMIHOシネマさん参照
[showTable]映画情報&キャスト
『スパイダーマン:ホームカミング』 2017年 アメリカ
【原題】Spider-Man: Homecoming
【監督】ジョン・ワッツ
【脚本】ジョナサン・ゴールドスタイン
ジョン・フランシス・デイリー
ジョン・ワッツ
クリストファー・フォード
クリス・マッケナ
エリック・ソマーズ
【原案】ジョナサン・ゴールドスタイン
ジョン・フランシス・デイリー
【原作】スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
【製作】ケヴィン・ファイギ
エイミー・パスカル
【出演者】
ピーター-・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)
:ミッドタウン高校の高校生
15歳、秀才肌でアイアンマン(トニー・スターク)に
認められたがっている
メイおばさん:(マリサ・トメイ)
MJ/ミシェル(ゼンデイヤ)
:ピーターの同級生
ネッド(ジェイコブ・バタロン)
:ピーターの親友
リズ(ローラ・ハリアー)
:ピーターの同級生で好きな女の子、トゥームスの娘
フラッシュ(トニー・レヴォロリ)
:ピーターの同級生
トゥームス/バルチャー(マイケル・キートン)
:アベンジャーとチタウリの闘いの残骸整理で事業を興していたが
スタークのダメージコントロール局に仕事を奪われて、
悪の道へ入る、チタウリの残骸を違法に改造して密売する組織を立ち上げる(ショッカー)
シュルツ(ボキーム・ウッドバイン)
:トゥームスの部下
ブライス(ローガン・マーシャル=グリーン)
:トゥームスの部下
トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
ハッピー(ジョン・ファヴロー)
超感想中心の評価感想
ジョン・ワッツ版のスパイダーマン第6作目
今までの味付けとずいぶん違うスパイダーマン!
正直、最初に見たときにはかな~り引いてしまう内容で、本家スパイダーマン好きとしては見るに堪えなかったのが本音です。
そうだったのですが、何度か見る毎に味が出てくる本作品はやはりMCUの立派な一員。
今までのスパイダーマン映画、サム・ライミ監督版、マーク・ウェブ監督版のどれとも違う味付けのスパイダーマンになっています。
サム・ライミ監督の作品では、原作コミックに比較的忠実に表現されて、2シリーズ目となるマーク・ウェブ監督版では独自の解釈なども入れて、新しいスパイダーマン像が出来上がりました。
冴えない高校生というより、今時の垢抜けた・いけている高校生でしたね
(設定はさえていなくても、カッコいいイケメン)
本作品では設定年齢が、ぐっと若くなり15歳の設定になっています。
そのせいか、今までの新聞や世間に見初められたいと願っていたピーター・パーカーではありません。
トニー・スターク【アイアンマン】に認められてアベンジャーズで活躍したいと願いがいつも全面に出ていて、むしろテーマが”大人になりたいスパイディー”ってくらい拘っていますね。
年齢と同じく、まるで親に認められたい子供のような設定になっています。
行動も、あさはかな行動が多いのもその為でしょう。
ウェブを使った、スパイダーウェブ・スイングや、ビルを上るスパイダーウォークも、スパイダーマンシリーズの中で一番下手なようにみえます。もちろん演出ですけどね。
- 1作目のトビー・マグワイアが「冴えない写真記者」
- 2作目のアンドリュー・ガーフィールドが「カッコイイ悩める青年」
- 3作目のトム・ホランドが「幼く若さあふれる無鉄砲」
と言ったところでしょう
MCUスパイダーマンの謎
何気に知った気になっているスパイダーマンですが、本作ではそれなりに謎があります。
MCUスパイダーマンは実はピーターパーカーがスパイダーマンになった経緯が説明も描写もなくいきなりスタートしています。もう映画スタート時点では、「親愛なる隣人スパイダーマン」として活躍しています
この辺が、往年のファンからすると受け入れられない部分でもあるのでしょう。
私もそうでした
このワッツ版スパイダーマンが最初にMCUシリーズに登場する『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』でもスタークにスカウトされて連れてこられたお子ちゃまってテイでしたので、そういう描写はありませんでした。
映像からだけでは、蜘蛛に咬まれたのかどうかも実態としては良くわからないです。
さらに、メイおばさんも謎です。
いきなり、前作までの作品イメージを全てを覆して、若くなっています。
その理由も『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』(MCUのスパイダーマンの第2作)を見たときに少し納得するのですが、恋愛対象年齢にまで下げる必要があったというが落ちかもしれませんね。
同じく、ベン叔父さんが死ぬシーンもないので、どうして亡くなったのかもわかりません。
もちろんピーターパーカーの両親もね。
シリーズの中ではじめて登場する、”ガールフレンドのリズ”、”椅子の男の親友ネッド”なども登場して新キャラ化します。リズはMJまでのつなぎですけどね(笑)
- スパイダーマンになったいきさつが不明
- メイおばさんが若い
- ベン叔父さん、両親の死因が不明
- リズ・ネッドなど初登場人物が多い
さらに、どう絡んでくるかは今後の期待になりますが出てきました、”MJ”!
ただし、名前が違います。
原作や1作目のメアリー・ジェーンではありません、ミシェル・ジョーンズです。
今のところ、コミック版の初めての彼女グエン・ステイシーも出てきていませんね。
(アメイジング・スパイダーマンでは、エマ・ストーンが演じて一躍有名になりました)
MCUシリーズでは新たな設定が色々と盛り込まれています
スタン・リーに敬意を称して
おなじみの原作のキャラクター生みの親で、本作でも原作のスタッツに名前を連ねる、スタン・リー
残念ながら、享年2018年11月で他界しています。
彼無くして、マーベルコミックの各作品はなかったでしょうし、MCUそのものの色々なグランドデザインもなかったでしょう。
本作品でも、おなじみのカメオ出演しています。
登場したのはピーター(スパイダーマン)が、あるアパートでウェブ・スイング失敗して、落ちたときに窓から怒声をあげるおじさんです!
比較的色々な作品に彼が出てくるので、MCU作品でどの場面で出演するのか、こういうドッキリも楽しみに見ることが出来ます。
ヴィランがまぶしい程似合っているマイケル・キートン
なんと本作では、バットマンではなく、
マイケル・キートンがヴィランのバルチャーとして登場します。
どうしても、バルチャーの格好良い雰囲気といい、たたずまいがある映画を想起させます
アカデミー作品の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のバードマン/リーガンでの怪演と重なってしまうのです。
2014年製作のバードマンですから、後発のホームカミングでは製作側はかなり意識していると思います。
往年のヒーローのイメージですが、バードマンでひっくり返した演技派俳優は、こういうアクションでもしっかり効いていて、若手の俳優達を下支えしています。
合わせて読みたい『バードマン』
他にも脇役達が凄い
ショッカーと言っても仮面ライダーではないのですが、
やはり やられ役=ショッカーと言うことですね!
ショッカー一代目が、『不吉な招待状/インビテーション』の主役ウイル役の、ローガン・マーシャル=グリーンが演じていました。イケメンなのに、やっぱりヒゲですね。
しかも、かなりチャラい~
ショッカー二代目は、ボキーム・ウッドバインが演じていました、彼は『スペンサー・コンフィデンシャル』でも悪の親玉でした。たしかに、悪人顔が物凄く似合う。
スパイダーマン映画として残念だったこと
スパイダーマン好きとしては、少し残念だったのが以下、2点になります。
・いじめっこフラッシュが軽薄になった
気概のあるいじめっ子フラッシュ
最終的に味方にまでなるフラッシュですが、本作では白人からプエルトリカン系に変わって
かなーり軽薄になっています。
いきなり、ピーターに暴言を吐いてくるのもちょっと感じ悪いですね(笑)
・新聞社「デイリー・ビューグル」のジョナ・ジェイムソンが出てこなかった
この辺は、追々
シリーズの中で出てくるかもしれませんが、本作の中では見つけることが出来ませんでした
原作のコミックスパイダーマンも追っていくと、楽しいと思います。
スタンリー作品は、なんだかんだと言っても楽しいものが多いです
海外の評価 2020/04時点
トマトとiMDbと久々に意見が合いました。
わたしも、だいたいこんな感じの評価です。
Metascore (批評家) | 73 |
User rating | 7.4/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 92% |
Audience | 87% |
映画の感想まとめ
MCUなので、随所に先に繋がる伏線ははりまくりです。
本作は、必ずMCUシリーズとセットにみていくしかない類いに仕上がっていて、残念ながら単独で見ると楽しさは半減してしまいます。
新しい設定のスパイダーマンを、完全リセット状態から見始めて欲しいです。
✔MCUシリーズ作品は好き!
✔スパイダーマンシリーズは好き!
✔スパイダーマンは若くても良い!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 4
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 4
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