『ブラッド・レッド・スカイ』泣ける新感覚ホラー!吸血鬼×ハイジャック×パンデミック:Netflix動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ブラッド・レッド・スカイ』は2021年のドイツ・イギリスの合作サスペンス・ホラー映画!Netflix配信の本作はまさに新感覚ホラーでNetflixの戦略的プレゼンツの一つだけあり骨太なストーリーと息もつかせぬ展開に演出は見て損はなしの一本!
何かの感染ものかと思わせるようなオープニングから始まり
怪しげな雰囲気
単にハイジャック+感染かよ
ってタカをくくってしまいますが、そんなこと全然なし!
安心ください!最期まで息をつかせぬ展開にまったく飽きることなく最後まで引き込まれるように見てしまうこと間違いない
久しぶりの朝活で、早朝立ち上げるとNetflixのレコメンドに従って、そのまま視聴した本作
サスペンス・ホラーながらも、アクション・ホラー要素・ストーリー、落ち良し!
本当にお勧めできる一本だ
それもそのはず、Netflixでのsci-fi(サイエンス・フィクション)の領域で毎週リリースすると言っている戦略作品の一つになっているのだから、力の入れ方も違うのでしょう。
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
謎の操縦士が操縦する飛行機は管制塔の指示に従い、飛行場に着陸する。
あわただしく、警察とテロ特殊部隊が飛行機を取り囲み騒々しく操縦士にテロの疑いのある飛行機を明け渡すように警告をすると、その飛行機から一人の茫然自失の状態の少年が下りてきた・・・
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大西洋を横断してニューヨークへ向かう飛行機
空港で息子エリアスと落ち合い、飛行機に搭乗したナディアは、自分の謎の病気を治療するために放射線治療のしっかりした医者を頼って渡米しようとしていた。
離陸後、飛行機内のそこかしこで騒ぎが起こった、テロリストの数人が飛行機をハイジャックしたのだ。
ナディアの薬がちょうど効果が切れてきた時だった、エリアスをハイジャックから守ろうとしたしてナディアは複数の凶弾によって、胸を貫かれ倒れるのだった。
数分後、確かに息が止まったはずのナディアは姿が徐々に変貌し・・・
映画情報&キャスト
『ブラッド・レッド・スカイ』 2021年 ドイツ・イギリス
【原題】Blood Red Line : (Transatlantic 473)
【監督】ピーター・ソーワース
【脚本】ステファン・ホルツ
ピーター・ソーワース
【出演】
ナディア(ペリ・バウマイスター)
:ニューヨークへ謎の病気の治療へ向かう
エリアス(カール・コッホ)
:ナディアの息子、機転の利く賢さがある
ファーリド(カイス・セッティ)
:ナディアとエリアスに寄り添う科学者
ベルグ(ドミニク・パーセル)
:テロリストのリーダー
エイトボール(アレクサンダー・シェーア )
:サイコなテロリスト
カール(ローランド・ムーラー)
:テロリスト
バスティアン(カイ・イヴォ・バオリッツ)
:副操縦士だがテロリストの一味
超感想中心の評価考察・レビュー
ピーター・ソーワース監督・脚本
本作は、ドイツの脚本家ピーター・ソーワースがステファン・ホルツとの共同執筆で仕上げた作品で、劇中でもドイツ語と英語で構成されている
私はあまり見識なかったのですが、ピーター・ソーワース監督は脚本家としてのほうが有名そうでドイツではいろいろな映画やドラマにクレジットされています。
一方で監督作品は日本ではパススルーが多いようで、あまり話題にはなっていません
が、しかし
本作を見る限り、共同執筆とはいえ
かなりハイレベルの演出と映像化がすごい!
本当にストーリー展開としては引き込まれます
序盤から本当にテンポよく進み畳みかけるようなそのストーリー展開は、全然あきません。
吸血鬼×ハイジャック×パンデミック
そして、アクションと全ての要素がバランスよく練りこまれています。筋肉ムキムキな人たちが救うのでもなく吸血鬼ナディアがハイジャック犯から人々を救っていく姿は新しいダークヒーローかと思わせるほど
そして、伏線というか序盤からのセリフや映像カットに無駄なものが何一つなく
丹念に練りこまれている事を感じます、少年エリアスの「ニューヨークへ飛ぶときに夜が長くなるんだ!」って説明からナディアが聞いていたニュースの中でテロリストの達のハイジャックの動機に至るまで。
ラストに近いところでは、エリアスは人形なんて持ってなかったし興味なかったよね?なんて思わせておいて、最終シーンでのあれですよ!
芸が細かいわけ!
これは脚本と監督をWでこなしているので、目が行き届くんでしょうね。
単なるホラーとしてでなく、ヒューマンドラマとしても見どころ。
むしろラストシーンは、お涙頂戴前回ですので、そのほうが見どころかもしれません
主演ペリ・バウマイスター:母親の愛
主演のナディア役のペリ・バウマイスターがどっぷりと吸血鬼役にチャレンジしています
半分以上特殊メイクであったろうに、それでも大奮闘の体当たり演技です
Netflixの「スカイライン」シリーズで、サラ役で有名な彼女は、ドイツの姉妹・両親ともに有名な芸能一家です
出演映画にも『リトル・ドリトル ~動物と話せる少女 リリアーネ』、『いい匂いのする女』など、数多く出演しています。
なんだか、これからも期待です
冴えるキャスティング 子役:カール・コッホ
ちょっと覚えておこうと思いますカール・コッホ
エリアス役の子、カール・コッホ
英語もドイツ語も巧みに操り、ハイジャック犯にも果敢に立ち向かう10歳の少年役です
それが、演技がメッチャいいです
ママのナディアに甘えたがる年端もいかない少年です。赤ちゃんの頃から吸血鬼ママを持ち、彼女の病気を治ることを信じて一緒に渡米するパートナー
エリアスがいないと、昼間の作業はナディアは何一つできないですからね!
そして、エイトボールが太陽の光を浴びて死んだあとに、半吸血鬼化しそうなナディアとを遮る日光、抱きしめたいエリアスの迫真の演技は本当に見どころです
泣いちゃいました
ドイツの若き俳優を覚えておこうと思いました!
サイコ男はイケメンの有名俳優:アレクサンダー・シェーア
アレクサンダー・シェーアは、エイトボール役のサイコ男でした
なんか、イケメンのなよっとした男が出ているなーくらいでしたが、テロリストと判明してからの彼はブチ切れサイコな最高なやつでした。
まあ、悪いのがいいってのもおかしいですが
切れっぷりが見事です
テロリストのリーダー役のドミニク・パーセルのほうが食われていましたね。エンドロールのキャスティング的にも下に位置していました。ドミニク・パーセルも『ブレイド』シリーズや、TVドラマ『プリズン・ブレーク』やヒット作もあるんですが、ぱっとしないですね。
アレクサンダー・シェーアは、ドイツではめっちゃ名優です
ミュージシャンでもある彼は多才なところを見せています!
映画では、『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』でドイツ映画賞6部門を受賞していて、その主演を務めています。日本では2021年公開予定ですね
エリアス役の少年と同じく、アレクサンダー・シェーアも要チェックな俳優になりましたね、はい
吸血鬼とは?謎の病気は? ネタバレあり
ナディアが吸血鬼と化すきっかけ数年前のことでした
夫と生まれたばかりのエリアスの3人で山道を走っていた時、車の故障で立ち往生し助けを呼びに行き戻ってこなかったのが運命の歯車を狂わせました。
夫を探しに、山小屋へ入るとそこには夫の死体があり
彼女も吸血鬼に噛まれてしまうのです。
その後、彼女は吸血鬼の症状と必死に闘い、赤ん坊のエリアスの顔を見るたびに正気に戻るのです。
”悪の力”、”悪魔の力”
彼女がそういう吸血鬼の力は、エリアスの笑顔で中和され正気を保てていたんでしょうね。
ジョジョの奇妙な冒険のシーズン1で赤ん坊を食い殺した女性を思い出しちゃいました。。
まあ、ナディアはすごい!
少し吸血鬼の特徴をまとめておきましょう
- 少しでも噛まれると吸血鬼化
- 日光を嫌い、致命傷となる(エイトボールは溶けていた)
- 血を飲むと復活する、体調も戻る
- 吸血鬼同士で血を吸うことができる(ナディアとエイトボールの闘い)
- 動物の血でも良し
- 意識を保てる(正気かは別)
- 感染しても心臓を指されると死ぬ(金属でもOK)
- 五感が鋭くなり、耳が尖り、牙が生えてくる
- 薬で抑えられて、治療の可能性もある
- 燃やされると死ぬ
一般的な吸血鬼の定義と違うところもありますが、初期のころの吸血鬼ノスフェラトゥなどに近い姿形でしたね。エレガントなドラキュラやフライトナイトとは違いました。
映画の感想まとめ
総じて、めっちゃ面白かったです
親子の愛なんかの要素もあり、PGかもしれないですが子供とみても平気じゃないかしら
細かいところまで脚本が作りこまれているのだと思います、見ていてストレス感じません。
なんで?吸血鬼が?みたいな謎は当然明確にはなりませんが、映画として一本筋が通っており飛行機の機内と言うこともあり、パニックものの要素もあり、なんでも掛け合わせて中途半端になるような映画が多いですが本作は骨太の脚本に支えられてめっちゃ最後までワクワクしてみることができました。
まあ、エリアスが賢すぎて・・ってのはありますが
母親を救いたい子供の力ってわけですよ
見どころたっぷり、めっちゃおすすめのNetflix配信です
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