『セレニティ 平穏の海』ラストの落ちで2時間の虚しさを感じて割とマジでずっこける:動画配信・映画感想あらすじ考察
『セレニティ 平穏の海』Netflix配信のサスペンス映画!ベイカー・ディルはカリブ海の島で釣船で客を案内して細々と暮らしていた。ジャスティスと彼が名付けている巨大なマグロを吊り上げることに執着し客を怒らせることもしばしば、そんなときに前妻から今の夫を殺せば1000万ドルとの犯罪を持ち掛けられベイカーは協力することを決めるが・・・
冒頭のシーンから見て意外とおもしそうに思ったんですよ
そう本当に。
老人と海じゃないけど、世を捨てた主人公が何に苦悩して何を選択するのかって思うじゃないですか。トレイラーもそれなりに出来がいいし。
それがなんですが、見終わった後には
”はー”と思わず言いたくなる、どんでん返しっていううか
そんなの反則でしょ。
やっちゃいけないよね。
って思う落ちです
名作になりえる可能性もあるけど、すくなくとも”ほげる”には受け入れられない
”おすすめ”はしてしませんが、
これだけは約束できます。
落ちは、最初の30分からは予測はできません
というわけで、超感想中心
ネタばれしちゃいけない系なので、
あらすじは、サマリー
感想の中で、ネタバレしちゃうかもです。
それでは見ていきましょう!
あらすじ <ネタバレなし>
かつて軍人であったベイカー・ディルは退役後に妻と子供と別れて、カリブ海のある島で釣船で客を案内してで細々と暮らしていた。ジャスティスと彼が名付けている巨大なマグロを吊り上げることに執着して、客から釣り竿を取り上げたりして稼げない日も多かった。
そんな時に彼は、自身で魚を釣り上げて生計を立て、足りな不足分は地元の未亡人をパトロンに、夜の相手をしてその日ぐらしをしている。
そんな彼の元に、元妻カレンが訪ねてきた。
息子のパトリックに今の夫が暴力をふるうと言うのだ。そして、夫が数日後、島に観光に来るから彼を殺すのに協力してほしいとパトリックを盾に1000万ドルの謝礼金を提示してきた。
デイルはそんな話は一蹴するつもりいたが、島に早く着いたというう夫から暴力を受けた元妻カレンが再度彼を訪ねてくることで殺害を決意する。
映画情報&キャスト
『セレニティー: 平穏の海』 2019年 アメリカ
【原題】Serenity
【監督】スティーヴン・ナイト
【脚本】スティーヴン・ナイト
【製作】スティーヴン・ナイト
ガイ・ヒーリー
グレッグ・シャピロ
【製作総指揮】
スチュアート・フォード
ポール・ウェブスター
デボラ・ジプサー
カリン・マーティン
デヴィッド・リップマン
ジェフリー・ステンツ
カーステン・H・W・ロレンツ
【出演者】
ベイカー・デイル(マシュー・マコノヒー)
:釣り船案内人をしながら、ジャスティスを釣り上げることに執着する
カレン(アン・ハサウェイ)
:ベイカーの元妻
コンスタンス(ダイアン・レイン)
:ベイカーのパトロン
フランク・ザリアカス(ジェイソン・クラーク)
:カレンの再婚相手
超感想中心評価
綿密なる映画構成と脚本を狙ったのだろうけど奇をてらい過ぎ
この映画はね、突っ込みどころとか伏線とかそういう流れではないんですよね。
ネタバレとか、ラストシーンの解釈とかそういう気にもなれない。
やっちゃいけない禁じ手に手を染めた感じです。
ところどころそうじゃないかと思う1時間45分
だけどもね、妄想オチでも、夢オチでも、幻覚オチでもない。
タイムスリップ物でもないとくれば。。あれですよアレ。
記事として書くのは控えますが、昔見た日本の小説のリングシリーズの最終完結編の『ループ』を思い出しましたよ、私は。
なんだか、あっけにとられながら”すげー”って当時は思ったものです。ただあれは圧倒的な文章力があって、あの展開を自分の頭の中で消化して妄想するから、そして”あーなるほど”って理解するから素晴らしいと思えたのであって。
ハイビジョンの映像の中で、リアルな描写があった世界でこれではな・・ねぇ・・・
何はともあれ、逆にもう少し冒頭から伏線や謎を全面的におしだした形で進めて映像化してくれたなら、個人的にはもう少し受け入れられることが出来たと思います。
微妙なところですけどね、出しすぎるとこういうどんでん返し系はつまらなくなります。
でもこの映画に関しては、多少ネタバレ同時進行してってくれれば、突然感がなく、読者も謎解きに乗ることが出来て「やっぱりそういうことだったかー」って共感を得る事が出来たと思うんですよね。
監督は脚本家出身のスティーヴン・ナイト
スティーヴン・ナイト監督は、本作では脚本・監督・製作と手掛けています。
自身で書いた脚本でメガホンを取っています、最近では『蜘蛛の巣を払う女』で新たなリスベット・サンベルを脚本から手がけました。監督経験としては浅く、ジェイソンス・テイサムの『ハミングバード』から、久々のメガホンとなります。
正直、もう少し脚本か、監督どちらかに集中したほうがよかったのではないかと思います。
まあ、脚本家の前が小説家でもあるので、頭の中にあるイメージを全て自分で撮ってみたかったんでしょうね。Netflixは金もあるので、比較的誰も手を出さないような企画でもとにかく飛びつくだろうから。
この映画は、奇をてらい過ぎで興行収入にも影響を与えていると思います。
製作費は2500万ドルを投じていますが、興行収入は1100万ドルに留まっています。しかしながら、公開最初の週では500万ドルを稼ぎ出しそこそこランキングでも上がりますが、そのあとはあまり稼げていません。
完全に、赤字です。
Netflixがアヴィロン・ピクチャーズから配給権を買い取ったのもその辺の事情でしょう。
主演はいぶし銀のマシュー・マコノヒー
マシュー・マコノヒーは流石のアカデミー俳優です。この映画での中でもひときわ光っています。心の奥底に触れられたくない思い出(軍人時代と、その時の家庭環境など)をさも何かありそうな雰囲気で演じてくれます。
マグロのジャスティスとの戦いも、さもジャスティスを釣り上げたら何かありそうな感じをかもし出してくれます、この演技力があだになりました。
ジャスティスを釣り上げるまではいかなくとも、ジャスティスに貢物(フランクを)したことでベイカーの世界が革新して新しく開けたのですからのですから、まあ、あながち違っていませんが。
マシュー・マコノヒーのキャリアは『評決のとき』の敏腕弁護士役から始まったといっても過言ではありません。この映画では白人社会と黒人社会に対する真っ向勝負、サミュエル・L・ジャクソンも本作で大出世しました。
そんなマシュー・マコノヒーは皮肉たっぷりな笑顔でスタイリッシュに物事を進めてくれそうな感じの演技が多いです。
最近では、『ダラス・バイヤーズクラブ』『インターステラ』等で高評価を受けていて、ダラスでは、HIV感染者の役で顔立ちまで変えて取り組み見事アカデミーの主演男優賞を獲得しています。
この映画でも筋肉美すごかったですが、意外とアクション系の映画にも出たりしますね。小説で大ヒットしているダーク・ピットシリーズの『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』なんかは、当時はちょっと意外と思うようなミーハーなアクション俳優の役でした。
助演のビックの二人の女優
本作は、ダイアン・レインとアン・ハサウェイです。
別に二人が対決するわけではないのですが、渋い味出してますね。
ただ、3人(マコノヒーいれて))もビックネームが出る必要あるかなー
女優二人とも、アカデミー女優ですよ、アン・ハサウェイはノミネートだけでなく『レミゼラブル』で助演女優賞を受賞してますからね。
本作の後に、アン・ハサウェイはNetflixに連続で、2020配信の『マクマホン・ファイル』で好演しています。
海外の評価 2020/04時点
めずらしー、めっちゃ両評価サイトと、自分の個人的評価が合いました
そうですよね。これはないです。
評価の中身も、ラストシーンへ至るどんでん返しへ揶揄するコメントが多いですね。
Metascore (批評家) | 37 |
User rating | 5.3/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 20% |
Audience | 29% |
映画の感想まとめ
名優たちをそろえて、最後の最後のワンシーンでパロディーにしてしまいました。
狙いはわかりますし、もう少し先の世では評価されるかもしれませんが。
まだ人類には早い。理解できません。
なんてね。
✔空想系が好きな人!
✔マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイを見たい人!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 3
キャスト 3
ストーリー構成 2
初見で読み取れない謎 2
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