『インシテミル 7日間のデスゲーム』お金と命と謎解き!あなたはどっちを手ニシテミル?:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信
映画『インシテミル 7日間のデスゲーム』は2010年に米澤穂信による推理小説が原作のミステリー映画!主演にはカイジやデスノートでおなじみの藤原竜也が務める。
[showTable]映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む
今回紹介する『インシテミル』なんだか、よくわからない横文字の映画
謎の洋館に。。的なコナンのような設定で始まる本作
主演の藤原竜也、彼の演技は、特にシリアスな役、ミステリアスな役がとてもマッチしていると思う。とくにデスノートは原作を見ていたのでピッタリだった。逆に言うと、シリアスな演技の時以外は不評のことも多々あるのだが。
インシテミルはお金や疑心暗鬼がもたらす自分や他者など人間への影響を描いている。
それを踏まえて見て欲しい。
ある日、フリーターの結城はバイト雑誌に時給11万2千円の破格の7日間の心理学実験のバイトを目にする。たまたま隣にいた女性の須和名にこのことを聞くと、自分はもう応募したと答える。須和名の美しさに惹かれ、結城もバイトに応募する。
この時給のバイト、怪しいものと思わない者もいなかったと思うが、内容をよく知らない中で応募するのは危険だと私は思うが。。。
心理学のバイトという、簡単な説明。そもそも、心理学とはどういうものか。心理学は、心と行動の学問であり、基礎心理学や応用心理学がある。今回のインシテミルでは、基礎心理学が主に実験内容なのかと思われる。行動心理学、認知心理学、知覚心理学、人格心理学などなど…。これら全てを実際に実験を行い確かめてみようというのが今回の実験ということだろう。
しかし、みんな実験の詳しい内容は知らされておらず何が始まるのか全くわかっていないのだ。
暗鬼館と呼ばれる建物に入る男女10人。それぞれが中に入り料理を食べながら自己紹介を行い、職業や年齢もバラバラな10人であることが分かる。
ホールに置かれたアメリカンな人形が話し始める。みんなを補助するガードマンの存在や、事件が起きたら探偵が犯人を見つけること、22時以降は部屋にいること、犯人が見つかったら投獄すること、実験は7日間が経過するか、残りが2名になるかで終了すると告げられる。
そして、次々に殺人事件は起きていくのだ…密閉された空間で起きる殺人事件は、残りの人々に恐怖を与えていく。いつ殺されるか分からない、そんな不安を抱えながら部屋に1人でいるなんて、絶対7日間耐えられない…。
彼らは各自部屋に、武器がおいてあるのだが、逆にそれが皆を疑心暗鬼に落としていくのだ。この武器では殺せない!
俺ではないお前だろ!という具合に…
かつてアメリカで、健康で分別のある学生24人を2週間閉じ込めると言う実験を行った学者がいた。その実験は、わずか6日で終了してしまう。実験の内容は、半数を看守役、半数を囚人役に割り当て過ごしてもらうというものだ。しかし、彼らは最初こそ人間的に振る舞うが、時間が経つにつれて看守役は囚人役に対して罵声をあびせたり、ひどい扱いをするようになっていったのだ。
つまり、健康な学生たちですら殺人というものを侵すことはないにしろ、同じ空間に長くいることで精神状態がおかしくなることを示唆している。学校では、必ず集団生活を送ることになる。この閉鎖された空間や、暗鬼館でもそうだ。いわゆる、’強制的な集団生活’に他ならないのだ。
あたたならば、その環境で、正常にいられる自信はあるだろうか?きっと、’他人がしているから私もして大丈夫’と思ってしまうのではないだろうか。
そしてストーリーは進み謎が解けていく。そしてその途中、壁のモニターの数字がどんどん増えていくのを目にする。それは、’この実験をみている人数’で、ケータイやパソコンなどから見ることができるという仕組み。
この実験を、見たいと思う人はいるのだろうか。実際に人が銃や武器で亡くなることを。これを見たいと思う人々こそ、普通ではなくなっていると思わざるを得ない。
次々に謎は解けていき、いよいよ7日目。あと5分というところで、結城は犯人として捕まえられていた岩井に襲われるも間一髪で助かり、報酬を手にするがお金よりも大切なものを再確認し、ゲームは終了を迎えたのだ。
この心理学の実験という名の殺人は、罪にはならないのだろうか。実験として片付けられるのだろうか。もしそれが許されてしまうとしたら、日本だけでなく世界は、安息の地ではなくなっていくだろう。
今現在、このご時世のおかげで’自粛警察’や’マスク警察’など新しい警察が誕生している。この映画のような世界ができてしまったら、’殺人警察’とか’有罪警察’みたいなのが出てきそうで怖くてたまらない…
そんなのがあったら、アメリカや中国、インドなど人口が多いところは地獄絵図だろう。
日本は、他国に比べ殺人事件が少ない国と言われている。日本が300件ほどだとすればアメリカは1万8000人近くと倍どころの騒ぎじゃなくなっている。ぜひ、住み良い世界のままでいて欲しいものである。
お金は人を裕福にするが、心を変えてしまうものでもある。
命はひとつしかない、替えなどがない大切なものである。あなたが大切なのは、お金か?命か?
エランデミル?
― hogeru -
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