映画『AKIRA』超能力者を巡る軍や反政府勢力の争い・:動画配信・映画感想あらすじ考察
『AKIRA』は、講談社の漫画雑誌『週刊ヤングマガジン』にて、1982年12月20日号~1990年6月25日号にかけて連載された大友克洋による漫画をアニメ映画化した作品で、当時一世を風靡した超能力が題材の近未来都市・その崩壊後の世界を描いたSF
1988年、第三次世界大戦が勃発し、31年後の東京「ネオ東京」が中心となるストーリー。
見た目はさらっとしている映画の様に見えるが、意外に残酷な描写も多い。
小さい時に観ていたら、きっとトラウマになる部分もあっただろうと、改めて思う。
昔の映画だけど、新しく感じる映画。
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
1988年7月16日、関東地方で「新型爆弾」が炸裂し、第三次世界大戦が勃発する。
その31年後、2019年。
東京湾に高層ビルが立ち並ぶ、新首都「ネオ東京」が国の中心となっていたが、その中では政府に反発するデモ隊・暴走族、反政府ゲリラと、「軍(アーミー)」との衝突が続いていた。
ある日、バイクのチームリーダーの金田は、幼馴染の鉄雄・山形・甲斐といった仲間と共に、オートバイで暴走に明け暮れる日々を繰り返していた。ある日、暴走中に鉄雄が、老人のような子供のタカシと接触し、重傷を負ってしまう。タカシは、軍が極秘で進めていた研究で【超能力】が開花した子供:ナンバーズだった。金田が鉄雄の元へ駆けつけると謎のヘリコプターが、タカシと鉄雄を連れ去ってしまう。その後、金田は留置所で取り調べを受けていたが、そこで出会った反政府組織の少女:ケイと出会い、彼女と二人で逃亡する事に成功した。一方、事故をきっかけとして能力に目覚めた鉄雄は、新たな超能力者として「実験台」にされていく。同時に自我を失っていき、病院から脱走。見知らぬ少年の幻覚や幻聴に苛まれるようになり、怒りに任せて力を振るうようになっていく。
映画情報&キャスト
映画情報&キャスト
『AKIRA』/1988年7月16日公開(日本)、その他、各国にて公開されている。
【プロデューサー】鈴木良平、加藤俊三
【原作・監督】大友克洋
【製作】野間佐和子
【助監督】竹内啓雄、佐藤博暉
【脚本】大友克洋、橋本以蔵
【作画監督】なかむらたかし
【作画監督補】 森本晃司
【音楽監督】山城祥二
【録音】瀬川徹夫
【効果】倉橋静男
【美術監督】水谷利春
【撮影監督】三澤勝治
【編集】瀬山武司
【キャスト】
・金田(岩田光央:カム・クラーク:ジョニー・ヨング・ボッシュ)
・鉄雄(佐々木望:ジャン・ラブソン:ジョシュア・セス)
・ケイ(小山茉美:ララ・コーディー:ウェンディー・リー)
・竜(玄田哲章:スティーブ・クレイマー:ロバート・ブッフホルツ)
・敷島大佐(石田太郎:トニー・ポープ:ジェーミソン・プライス)
・ドクター(鈴木瑞穂:ルイス・ルメイ:シモン・プレスコット)
・マサル(神藤一弘:ボブ・バーゲン)
・タカシ(中村龍彦:バーバラ・グッドソン:コディー・マッケンジー)
・キヨコ(伊藤福恵:メローラ・ハート:サンディ・フォックス)
・カオリ(淵崎有里子:バーバラ・ラーセン:ミシェル・ラフ)
・山形(大倉正章:トニー・ポープ:マイケル・リンジー)
・甲斐(草尾毅:ボブ・バーゲン :マシュー・マーサー)
・根津(大竹宏:トニー・ポープ :マイク・レイノルズ)
・ミヤコ(北村弘一:スティーブ・クレイマー:ウィリアム・フレデリック・ナイト)
・検査官(池水通洋:ボブ・バーゲン:スティーブステーリー)
・渡辺(荒川太郎:ジャン・ラブソン:スキップ・ステルレッヘト)
・桑田(岸野幸正:ボブ・バーゲン:ジョナサン・C・オズボーン)
・竹山(平野正人:エディ・フライアーソン)
・島崎 (トニー・ポープ:ロバート・アクセルロッド)
・ゲリラ(ウォーリー・バー:マイケル・マコノヒー)
・アーミー(田中和実:スティーブ・クレイマー:カート・P・ウィンバーガー)
・店長(秋元羊介:ボブ・バーゲン:ジョン・スナイダー)
超感想中心の評価考察・レビュー
昔のアニメにしては、すごく斬新だと思った。
「AKIRA」は昔から、名前だけは知っていたが、今まで観たことがなく、最近見る機会があったので初めて観てみた。
自分が勝手に想像していた「AKIRA」の世界観とはまるで違っていた事に驚いた。まず、映画が始まると、説明的なナレーションも、人々が話す部分が少なく、映像を観て、「ネオ東京」の現在の様子を目で確かめてくださいと言わんばかりの勢いで、ストーリーは進んでいく。
そしてカーチェイスになるのだが、激しい音楽が流れるわけでもなく、不思議な単音の音楽が流れる。
その音楽がさらにこの「AKIRA」の不思議な世界観をさらに際立てているような気がする。
単純なのだけれど、グイグイ世界観に入っていく感じがしました。
思ったより、エグいと思った。
「AKIRA」は「バイクがカッコいい」とか「近未来的」とか言う話をよく聞いていたので、「近未来的で、バイクでのアクションが沢山でてくるカッコいい映画」
と勝手に思っていた。
実際映画を観ると、戦う時にバイクの出番は沢山あるのは確かだが、内容が想像よりエグかった。
絵はそこまでリアルではなく、シンプルなんだけれど、ゾクッとくるようなものがあった。
昔は「R指定」はなかったが、今だったらこの映画はR指定だと思う。鉄雄が内臓が零れ落ちていくような幻覚。
カオリが服を破られ、胸がポロン、その後男達に顔面殴られて青タン。
子供達を軍が監禁し、人体実験。高校教師に生徒は、昔ではありがちな体罰を受けているが、顔をグーで殴られて血を吐いている。
その他でも、他の人々が殴られたり殺害されるシーンでも結構な確率で血を吐いている。
一番エグいと思ったのが、最後に鉄雄が巨大化して制御が効かなくなり、カオリを取り込んでしまったシーン。
これは確実に子供の時に観たらトラウマになりそうだと思った。
余談だが、この鉄雄が巨大化したシーン。
何かに似ていると思ったら、
「鬼滅の刃」の「鬼舞辻無惨」の最終形態に似ている!
のちに漫画の最終巻を見てみると、見た目が本当にソックリだったし、人間を取り込むと言うところも似ている。気になる方は是非比べて見て欲しいです笑。
配給収入・製作費
【配給収入】…7億5,000万円
【制作費】…10億円
※当時の日本アニメーション映画としては、破格の10億円をかけ70mmプリント・総セル画枚数15万枚を使用。当時は殆ど採用例が無かった3DCGアニメーションとセル画の背景合成で再現。
映画の感想まとめ
凄く大絶賛する人達がいる反面、「何が言いたいか分からない映画」と言う人達もいるらしいです。
自分的には、この映画が造られた時代にしては、凄く斬新で考えさせられる映画だったと思う。しかし、表現がグロかったり、エグかったりするので、誰にでも進めれるような映画ではないと思った。
そして、AKIRAとは主人公の名前だと思っていたが、彼の名前は金田だった。
お陰で、長かった勘違い気が付いてよかったです笑。
-yumichi-
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