韓流バナー

映画『花束みたいな恋をした』終電から恋の終わりまで5年のあるある共感:動画配信・映画感想あらすじ考察

映画『花束みたいな恋をした』は、2021年1月29日公開された作品、主人公の菅田将暉と有村架純が、共感できるような純愛を描いたラブストーリー。終電後に恋に落ちた2人の忘れられない5年間。主演は菅田将暉、有村架純(ダブル主演)。

若い2人が偶然出会い、お互いの価値観が似ていることに気が付き意気投合。

つき合うようになり、同棲を始める。

しかし、生活していくうえですれ違っていく。

5年間という年月は人を変えてしまうのか。

でも「若い時にこんな恋もあったよね」と、共感できるような話になっているのであろうが

普通に若い2人の出会いから別れまでの日常を淡々と映し出されているだけのような気もした。

私的な意見だけど、主人公が菅田将暉さんと有村架純さんではなかったら、内容的に最後まで見れなかったかもしれない。

そんな内容だけれど、2週目を見てしまいました。

そんな作品で、おススメ度は

☆5のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

大学生の山音麦 (菅田将暉)は、Googleストリートビューに自分が写っているのを発見。
そのことで人生最大の喜びを感じていた。
しかし、現在は交通調査のアルバイトをしながらなんとなく生活していました。
お笑いコンビ「天竺鼠」のワンマンライブにも行きそびれてしまうほどに、彼は燃え尽きていた。
 
映画や小説が好きな大学生、八谷絹(有村架純)も「天竺鼠」のワンマンライブに行こうとしたが、偶然出会った知人男性と飯を食べに行くことになってしまい、ライブに行けませんでした。
 
ある夜、麦と絹は、終電を逃してしまたことをきっかけに知り合う。
他の終電を逃したサラリーマンと会社員風の女性、絹、麦の4人は、カフェで時間を潰すことになります。
 
麦はその店に、押井守がいることを発見し、3人に伝えますがサラリーマンと会社員の女性にはピンと来ていませんでしたが、絹だけが気づいていました。
押井守を見たこと、そして彼を知っている人に出会えたことを、絹は内心喜びます。
 
カフェを出ると、絹は麦に、押井守を見た興奮を伝えました。
 
麦と絹は意気投合し、居酒屋に入り、お互いのことを話し始めます。
履いているスニーカーや好きな小説、映画の趣味の傾向が同じことに気が付く。
さらに、行きそびれた天竺鼠のライブなども同じだった。
共通点が多い二人。
麦が趣味で作った、ガスタンクの映像を編集した「劇場版ガスタンク」の話題で盛り上がり、絹は「劇場版ガスタンク」を見るために、麦の部屋へ向かう。
すると麦の部屋の本棚に並べられた本は、絹の本棚とそっくりだった。
そしてスケッチブックには、麦が描いたイラストがあった。
絹はそのイラストを見ると、「私はこの絵が好きだ」と告げました。
そこから二人は何度かデートを重ねます。
最初に出会ったファミレスで、麦は絹に告白。
付き合うことになりました二人は初めて手をつなぎました。
 
恋人同士になった二人は大学を卒業後フリーターとなり、調布市郊外の多摩川沿いの部屋を借りて同棲生活を始めました。
絹の後押しもあり、イラストレーターを志していた麦。
しかし、その仕事は安く買い叩かれてうまく行かなかった。
絹は簿記の資格を取り医院の事務仕事を始める。
同棲の部屋を訪問した二人の親たちは、彼らに社会人としての責任感を問われます。
結果、麦は親からの仕送りを絶たれてしまう。
麦は二人の生活維持のために営業職として就職し、仕事の忙しさからイラストへの熱意を失っていく。
 

映画情報&キャスト

『 花束みたいな恋をした』/2021年1月29日公開。
 
【キャスト】
・山音麦(菅田将暉)
・八谷絹(有村架純)
・羽田凜(清原果耶)
・水埜亘(細田佳央太)
・川岸菜那(韓英恵)
・青木海人(中崎敏)
・恩田友行(小久保寿人)
・原田奏子(瀧内公美)
・羽村祐弥(森優作)
・中川彩乃(古川琴音)
・沖田大夢(篠原悠伸)
・卯内日菜子(八木アリサ)
・本條朱音(萩原みのり)
・嶋村知輝(福山翔大)
・ラブホの男性(宇野祥平)
・ラブホの女性(佐藤玲)
・歯科医(金子清文)
・IT業界で働く男性(池田良)
・胃を半分切除したおじさん(水澤紳吾)
・加持航平(オダギリジョー)
・バロン(サザエ、キャビア、ジャック)
・押井守(押井守:本人)
・土志田美帆(PORIN:Awesome City Club)
・富小路翔真(佐藤寛太:劇団EXILE)
・エンジニアの男性(岡部たかし:切実)
・八谷早智子(戸田恵子)
・八谷芳明(岩松了)
・山音広太郎(小林薫)
 
【監督】土井裕泰
【脚本】坂元裕二
【撮影】鎌苅洋一
【照明】秋山恵二郎
【イラストレーション】朝野ペコ
【VFXプロデューサー】赤羽智史
【助監督】石井純
【プロデューサー】有賀高俊、土井智生
【インスパイアソング】Awesome City Club「勿忘」(cutting edge)
 

超感想中心の評価考察・レビュー

意気投合した二人が、年月により変化していく。

最初の二人は趣味や好きなものがほぼ同じで、意気投合し何でも楽しく話し合える中だった。

このままで生活できたら幸せだったと思う。

最初はこっぱずかしいくらい、初々しく仲がいい二人。

見つめ合う瞳もお互いを思いやり、優しい顔で見ていた。

しかし徐々に、麦は仕事で忙しく一緒に住んでいてもすれ違ってしまう。

休みの日に約束していた事も麦は忘れて仕事を入れてしまうようになる。

麦は夢を諦め、生活の為に自分が好きでもない仕事内容で頑張って働いている。

絹は麦にイラストを描くことをやめて欲しくなかった。

しかし、麦は二人の生活の為だからしょうがないと言い張る。

麦は忙しい中、絹にはほとんど興味を示さず、趣味にも見向きもしなくなった。

一方で絹は自分の中の生き方を変えたくないと思い、転職してしまう。

そこで麦は激怒。

お互いの両親が言っていたような「責任」や「夢だけでは食っていけない」ようなことを言い、絹の生き方までを否定する。

二人は一緒に住んでいても、気持ちがどんどん離れていってる様子が上手く描かれていたと思います。

変わってしまった麦と変わらなかった絹。

最初は共通点が沢山あった二人。

別れる理由になったのは、二人の共通点に麦が無関心になってしまったから。

麦は夢を叶えるためにフリーのイラストレーターになったけれど、儲けが少なすぎた。

男として絹に金銭面で頼るわけも行かず、就職。

その時は、定時で帰れるところを選びイラストレーターも続けようとしていた。

しかしその会社は、いざ入社すると残業は多い、休日出勤も多いところだった。

生活の為、必死ではたらく麦。

忙しいが、会社で自分の事が認められ、喜びを感じるようになっていく。

そのうちに、自分がイラストレーターを目指していたことさえも否定する。

だんだん絹に対してみる目が、凄く嫌な目で見つめるようになっていた麦。

私は途中で「なんだこの男は」とムカついてしまいました笑。

一方絹は、変わらなかった。

趣味も自分で変わらず持ち続けたいと思い、麦を誘うが仕事で断られ、自分一人で行くことが多くなる。

昔はよく話し合い、嬉しそうにどこでも二人でデートしていた回想シーンがでてくるのが、またせつない。

麦と喧嘩になっても「そうだね…。麦くんのいう通りだね…」と、それ以上仲が悪くなりたくないのか、我慢してしまう。

色んな意味ですれ違ってしまう二人は、自分達が思い描く未来さえもすれ違っていく。

麦は「結婚しよう」という。

絹は「別れよう」という。

ここまで心が通わないのに、結婚は無理だろうと思っていました。

絹と同じ意見です。

麦は「結婚して子供ができれば、きっと幸せになれる」という。

いやいや、子供ができたらもっと大変だとツッコミたくなる。

子育てする絹にもっと負担がかかり、もっと大変になるのが目に見えてる。

子供だって思いやりのあるお父さんのほうがいいでしょ。

麦は、変わらない絹に対して、自分への愛情も変わってないと思っていたのだろうか。

変わった麦をずっと見てきた絹は、寂しい気持ちでいっぱいだっただろうなと思った。

 受賞歴

・第13回TAMA映画賞(2021年)…特別賞

 (土井裕泰監督、坂元裕二氏、及び作品に関わった全てのスタッフ、キャスト一同へ)

 最優秀男優賞(菅田将暉(『キャラクター』、『キネマの神様』、『浅田家!』と共に)

 最優秀女優賞

(有村架純(『太陽の子』、『るろうに剣心最終章The Final / The Beginning』、『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』と共に)

・第45回日本アカデミー賞…最優秀主演女優賞(有村架純)

 優秀主演男優賞(菅田将暉)

 話題賞(菅田将暉)

 優秀音楽賞(大友良英)

・ELLE CINEMA AWARDS 2021「エル ベストアクトレス賞」…有村架純(『花束みたいな恋をした』)

・第31回日本映画プロフェッショナル大賞…特別賞(孫家邦:映画プロデューサー)

・第12回 ロケーションジャパン大賞 グランプリ…ロケ地の東京都調布市とともに受賞。

映画の感想まとめ

この映画では最初と最後にファミレスが出てくるのですが、阿部寛さんと天海祐希さんが出演している映画「恋妻家宮本(2017年:阿部寛)」を思い出しました。

この映画の二人は、子供が独り立ちをしてしまった熟年夫婦なんですけどね。

出会いもファミレスで、最後もファミレスが出てきます。

しかもエンドロールはミュージカルっぽくなっており、びっくりして笑ってしまいましたが。

この映画でも「別れる」「別れない」を題材にしてますが、

出会いや、長い年月の思い出、これからの二人の未来についてを描かれています。

ちょっとギャグなところもあって面白いので、こちらもおススメ。

「恋妻家宮本」と、違うところは「別れた」というところ。

どちらにしても、人生を決めるのは自分自身。

結局これで良かったんだろうと思うしかない。…で終わります。

切ないけれど「いままでの恋愛で、こんなことあったよね。」と思える映画です。

「凄く好きだったけど、別れた」という人は沢山いるのではないでしょうか。

この映画では、麦の心が変わってしまいましたが、逆パターンの人もいると思います。

「その時は悲しかったけれど、今では、いい想い出」そんな風に思える映画だと思いました。

-yumichi-