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『第9地区』差別偏見政治とみるべき何かがある!考えさせられるエイリアンSF映画:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信

映画『第9地区』は2009年に公開されたSF映画!間違いなくエイリアン系の映画でありながら、人種差別だったり偏見、政治など幅広く訴えかける不思議なテイストの映画で、アカデミー賞にも他部門ノミネートされた実績にある作品

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映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む

宇宙人、何を思い浮かべますか?

のっけから、イミフですが

エイリアン系の映画にしては新しい設定の映画を紹介してみたいと思います。

と言っても、かなり古い映画になります。

エイリアン系の映画と聞いて何を思い浮かべるだろうか。やっぱしシガニーウィーバーと、口からちっちゃい口が飛び出てくるアイツですよね!

という感じでエイリアン=『エイリアン』シリーズのHRギーガーのエイリアンというイメージが強すぎてなかなか他のエイリアン映画は追随できないのが現状ではないだろうか。

もちろんなんか侍魂みたいな信念を持ったプレデターやら、自転車で空を飛び指を光らすあの友好的な彼もエイリアンといえばエイリアンなんだけど、彼ら=エイリアンということにつなげる人はなかなかにいないはずだ。

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というわけで血液が強酸性の彼が支配していたようなエイリアン映画界隈に新しい風を吹き込んだのが今回紹介する映画である【第九地区】だ。それでは早速あらすじの解説に行ってみよう。

突如としてヨハネスブルクに現れた宇宙船。人類はまさに未知との遭遇に驚くしか無かったが、一向に宇宙船とコンタクトが取れないことから宇宙船への突入を試みた。するとそこには弱り切った宇宙人達がおり、人類は彼らを地球で保護することを決定する。奇妙なエイリアンと人類との共存生活はうまくいくかに思えていたが、実は様々な問題を抱えていて・・・

新しい。全くもって新しい宇宙人像ですよ。

突入したら弱ってるし、あんなすげー宇宙船に乗っているのに文明的には劣る地球で保護される始末。

そして何故か好物は猫缶であり、エイリアン保護エリアでは猫缶が闇取引されるという・・・

なんか書いているとギャグ映画みたいになってしまうのだが、実はアパルトヘイト政策に対するメッセージを含んだ社会派作品だということを後で知ってめちゃくちゃびっくりした。

すげー映画なわけですよ

要するにエイリアン達はスラム街の住人達、猫缶は薬物みたいな比喩をしているわけですな。

そしてなんかすげーグラフィックとか綺麗って思ってたんだけど案外低予算で製作されて海外での評価も上々だったという隠れた名作である。

でもアカデミー賞ノミネートまでされていから別に隠れた名作ってわけじゃなくて、ただあっちのよだれたらすエイリアンよりは、知名度がそんな高くないだけかも


ストーリーとしてはエイリアン保護しちゃったで終わるわけではなく、そこまで賢くないエイリアンの中で一人だけ賢い奴が生まれてし待ったことから、均衡が崩れてしまっていく形になっている。

まぁ大元凶はそいつが勝手に薬品(かかったらエイリアンになっちゃうやつ)を作成していたのが一番の罪だね。『テラフォーマー』のリーダーみたいに賢い奴が生まれると何かしらの事件が起きるということがすごくわかりやすく書かれていた次第だ。

ただしエンディングはちょっとよくわからん・・・あれは結局ハッピーだったのかもわからないし、アパルトヘイト政策を比喩しているのであればあのエンディングにはどんなメッセージが?と思わずにはいられない。

世の中を見ても賛否両論が多い

あれは何を示唆するのかな。。。置いてけぼりを食らった難民とか、アパルトヘイトの差別受けた人々なのか、それとも差別を擁護した人権派の末路なのか、それは皆さんで想像してみてほしい。

明確な正解はなさそうなので。

総じていうのであれば、まぁ見て損はないよという映画。

シガニーウィーバーの出ているエイリアンほど残虐なシーンはないし、プレデターのようにサイヤ人的な立ち位置で地球に来たわけではないので、エイリアン=グロテスクみたいな感じにはならないはずだ。

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というか今作のエイリアンは猫缶を取り合って喧嘩したりしているのでまぁちょっと見た目グロテスクな小人さんみたいな感じだろうか。とは言いつつもETみたいに優しい心を持っているわけではないので、ETみたいな感動を求めてみるのも良くない。うーん・・・なんか政治学とかが好きな人とかが見たらすげー違った観点から面白いんじゃないかなとは思う・・・

政治、差別。偏見や、それに対する世界の良識

こんなところが問われている。

余談だが、猫缶が人気だったエイリアン達だが、なんで猫缶だったんだろうか・・・最近は猫缶といえども人間が食べても美味しいと感じるものであったり、すげー高級な猫缶も販売されたりしているので、それらを食べ比べてみた時の彼らのリアクションが知りたい今日この頃・・・

― hogeru -

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