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『クリフハンガー』熱い筋肉は極寒の山中でもぴくぴく動くか?!レニー・ハーリン的スタローンのススメ:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-04-05

映画『クリフハンガー』はレニー・ハーリン監督による山岳救助アクション映画!1993年ランボーこと、シルベスター・スタローン主演で贈るアクション活劇!ロッキー山中のどこかにある窃盗団が盗んだ紙幣をめぐって、犯罪者集団とスタローン扮する山岳救助隊員が死闘を繰り広げる

ロッキーこと、ランボーこと

シルベスター・スタローンが弩級のアクション傑作を引っさげて帰ってきた

しかも、冒険活劇映画を撮らせると超一流のレニー・ハーリン監督によるプロデュース

名前も、ざ・クリフハンガー

フリースタイルモトクロスやら、MBXで言うところのクリフハンガー(宙刷り)っていう文字通りの意味で、崖に宙吊り!

まあ、言うほど宙吊りのシーンは少ない!

ディスっているわけではなく本当に面白のでお勧めです

4のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレあり

ロッキー山脈で山岳救助隊員のゲイブとその同僚のハルは仕事をしていた。ある時ハルが恋人とプライベートで登山し崖のぼりをしているところで足を怪我し、同僚のゲイブに救難を求める。ヘリコプターで救難に向かうもゲイブは救難に失敗してハルとの友情に亀裂が入り、山岳救助隊を去ることになる。

時は流れ、ロッキー山脈に犯罪者軍団が強盗時の銃撃の事故から、誤って現金の入ったスーツケースを3つ落としてしまい輸送に使った飛行機もそのまま山中に不時着する。そのスーツケースを捜しに、犯罪者軍団はおよそ場違いな格好で山中に捜索に入るが、捜索には困難を極める。

久しぶりにロッキー山脈のふもとまで、かつての恋人だったジェシーに会いに戻ったゲイブ
同じころ、強盗団はスーツケースを捜すために一計を講じ、山岳救助隊に救難を求め彼らにスーツケースを捜させようとし、救難信号を発する。その救難信号を受けた山岳救助隊員のハルは悪天候でヘリコプターは飛べない為、登山ルートで救助に向かった。

ゲイブはわだかまりを持ちながらもハルをサポートするために違うルートで救助に向かう。
二人は合流するも、強盗団にスーツケースを捜すように脅され、スーツケースを無理やり探すのを手伝ことになる。

二人は、強盗団の隙をみてなんとか、捜査官達に連絡をとりスーツケースと強盗団の逃走を阻止する。その争いの中で、命からがら強盗団とボスを撃退し、無事山を下りることになる。

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映画情報&キャスト

『クリフハンガー』 1993年 アメリカ・フランス・日本 合作
Cliffhanger
【監督】レニー・ハーリン
【脚本】マイケル・フランス
    シルヴェスター・スタローン
【原案】ジョン・ロング
【製作】レニー・ハーリン
    アラン・マーシャル
【音楽】トレヴァー・ジョーンズ
【出演者】
ゲイブ(シルヴェスター・スタローン)
エリック・クウェイラン (ジョン・リスゴー)
ハル・タッカー(マイケル・ルーカー)
ジェシー・ディーガン(ジャニーン・ターナー)
トラヴァース(レックス・リン)
サラ(ミシェル・ジョイナー)

超感想中心の評価考察・レビュー

冒険活劇王レニー・ハーリン監督作品

本作の監督は、レニー・ハーリン

なんといっても、冒険活劇を取らせたら彼の右に出る人はいないでしょう。

と私は思っているだけなのですが、本当にいい絵を撮ります

本作でも、崖でのヘリコプターを使ったラストシーンでは新たな撮影手法

「エレベーター・カメラ」を使って、垂直に撮影を動かす手法で挑みました。随所に光るカメラワークも本当にアイデアに富んでいます。

スタローンが爆発からジャンプする姿は、ランボーそのものですが・・(^^♪

マイケル・ベイの6アンダー・グラウンドのような、グルグル螺旋のように当時は画期的であったのでしょうね。迫力が違います。

タイトルのクリフハンガーも、文字取り宙吊りと言う意味と、それとは違い本来劇などで使われるプロット用語のクリフハンガー(連続活劇)ともじって、使っているそうな。

私呼んでいる、冒険活劇王もあながち嘘ではないです。綿密に練られたストーリー展開は本当にスリリングそのもので、その中に夢のようなアクション劇が繰り広げられますからね。

本作の前にメガホンをとった、「ダイ・ハード2」から始まり、ジーナ・デイビスを起用して「カットスロート・アイランド」、「ロング・キス・グッドナイト」と完全に、この分野で彼の名を確固たるものにしました。

まあ、おまけにジーナ・デイビスを嫁さんにしちゃいましたから・・

最近では、「ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚」で中国製作映画にも進出しています

久々のヒット!シルベスター・スタローンの再出世作

シルベスター・スタローンは、冒頭でも何度も連呼してしまいましたがランボーやロッキーシリーズで名をはせて、その筋肉を世に知らしめました。

ところが、ランボー以後出演作に恵まれず、まあ元々の滑舌の悪さも相まって、正直メジャーヒットは飛ばせずにいましたね。

そして、クリフハンガーの前には、「刑事ジョー ママにお手あげ」「オスカー」って映画だったりす。

ね、知らないでしょ!?

元々、脚本志向があり映画の製作側に加わることの多かったスタローンですが、本作でも脚本を手掛けています。レニー・ハーリンと熱い語らいで、のりのりで決死の撮影にも挑んだとのこと、さすが筋肉です

本作も、あまりしゃべるシーンがないといえばないので、ロッキーやランボーのように哀愁漂う筋肉で勝負が出来たとのことでしょうね。

熱い筋肉は、雪山にお似合いを見事に作り上げました。

秀逸なストーリー展開

本作品は、なんと言ってもストーリー展開が秀逸すぎます。

何故雪山なの?ってクエスチョンにも

極悪窃盗軍団が、盗難の逃走時に失敗して飛行機から荷物を落としちまったから!

はい、いやーないよね。と思うけどここからストーリーを作り上げてしまうところが素晴らしいですよ!その時々の演出は基より、全体のストーリーラインが実によくできている

ハルとの仲たがいで、うまく一枚岩で敵に対応できないのも、恋人を死なせてしまったお互いのわだかまりが酷いから

冒頭の伏線ってか、根幹がしっかりしている

ちょっと、ゲイブの恋人ジェシーとの関係性は特に不要じゃないかなとも思いつつ、本当に全体で素晴らしい。

ラストのへりのシーンは何故か個人的には、「ダイ・ハード」の最後のシーンでハンス(アラン・リックマン:ハリーポッターのスネイプ)が変な顔で落ちていくところを、どうしても思い出しちゃうんだけど、映画的なつながりはなく、きっとレニー・ハーリンが「ダイ・ハード2」を担当したからと勝手に納得

本作での、悪玉はジョン・リスゴーなので顔似てもいないのに不思議…

アカデミーノミネート

ちなみに、アカデミーレースでは本作は第66回(1993年度)のアカデミー賞にて、視覚効果・音響編集・録音の3部門にノミネートされています。音楽系で2つもノミネート

さらに、ちなみにですが
ラジー賞にもノミネート、私が褒めちぎった、作品そのものと脚本にエントリーです。

いいんです。好きであれば、ラジーを超える。

ジョン・リスゴーも助演のラジーエントリーですね。確かに悪役にしてはなんかあほさが物足りない。

音楽はトレヴァー・ジョーンズ

アカデミー級の音楽は、トレヴァー・ジョーンズが手掛けていました。

「父の祈りを」でも高評価でした。シンセサイザーを巧妙に混ぜ合わせて使う幻想的な音楽が特徴ですね

結構記憶に残る、映画音楽が多いです

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映画の感想まとめ

雪山に響け、スタローンの筋肉!

あ、語り忘れたのが一つ。

別の記事でも何か書いたと思いますが、ハルの恋人のサラ

ミシェル・ジョイナー好きなんです。あの困ったような表情と、崖から落ちる顔は忘れられません。悲劇のすぐ死ぬ女王と私は読んでいます。

「アウトブレイク」でも同じように、ウイルスにかかって死ぬ役を見事に演じました。

あ、脱線しました

本当に、この映画は面白いです、ラジー賞にノミネートされようと、この時代をリードしてアクションシーンがどんな場所でも可能であり映画の可能性を広げた作品だと思う

ぜったい時代をリードしていたはず

だって、今見たって面白いもん!

ということで、おすすめです