映画感想『ランボー First Blood』ベトナム帰還兵問題をスタローンが哀愁漂う筋肉で描く

映画『ランボー First Blood』はシルベスター・スタローン主演でロッキーシリーズに次いで代表シリーズとなっているベトナム帰還兵のジョン・ランボーシリーズの第1作でアクション映画!ベトナム戦争の帰還兵であるジョン・ランボーは戦争終結から数年たった今でも戦友のところを廻っていた。ある街に差し掛かった時に風体からだけで怪しいと決めつけられて不当逮捕され、取り調べの中で乱暴な扱いを受けたことからベトナム戦争を思い出し警官を倒し山へ逃げ出すが、警察・州兵がランボーを追い詰める・・・・・

1982年公開のランボーシリーズ第1作

なぜに、今更ランボー?

そうです『ランボー ラスト・ブラッド』(2019年)を見たいがために、今一度ランボーを
総ざらいしてみようと改めてシリーズを見る旅に出てみました。

そういいながら、ラストブラッドはまだ見れてないんですけどね(笑

大昔から、何度も何度も映画館やテレビ

ビデオでもさんざん見てきたランボーですが改めてみると

やっぱりいい映画ですね~

確かに製作は古いので映像や仕掛けが甘かったりしますけど、それも愛嬌

言いたいことは

ランボーは病んでいて悩んでる

でも最強グリーンベレーだガオーです

最後のメソメソで全てがわかる

そんな、本作のおすすめ度は

4のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

ベトナム先頭から7年の歳月がたっていた。
かつてのベトナムの戦友を訪ねて安否を確認しているジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)

戦友の故郷を訪ねると既に枯葉作戦の影響で癌になり他界したと伝えられ意気消沈しながらも次の戦友の元へ向かう。
旅の途中で通りがかった、山あいの静かで小さな町に差し掛かった時に地元の保安官に呼び止められて、怪しい風体と言う理由でパトカーに乗せられ、町境まで連れていかれ街から追い出される。ランボーは食事をしたかっただけなのに。ランボーは再び町へ歩み始めるが、保安官のティールズ(ブライアン・デネヒー)の怒りを買いそのまま拘束され逮捕されてしまう。

警察署の留置場へ連れていかれるが、不当逮捕に対し非協力的なランボーに、イライラをつのらせる警察官たちは暴力を交えながら対応する。ランボーのコンバットナイフを持ち出して、髭をクリームなしでそろうと調子ついた警官達!

ランボーはナイフを目の前にちらつかされて、ベトナム戦争時の捕虜とされ尋問された時の記憶がフラッシュバックしてしまう、そして保安官たちを叩きのめし、警察署から逃亡するのだった。バイクを奪い、ティールズの追撃をかわして、街の奥に位置す冬山に逃げ込むランボー

ランボーを追い詰めるティールズはヘリコプターまで投入しランボーを追い詰めるが、へりに登場していた保安官補佐のガルトがライフルでランボー狙い銃撃する。ガルトはランボー逃亡時に殴られて事で憤った状態だった。ランボーはへりを追い払おうとしてヘリが旋回した時にガルトが誤ってヘリから落下して死亡してしまう

ティールズは山狩りを行うが、逆にティールズ以外全員負傷し下山することになる。州兵を投入しようとした矢先にランボーの元上司であるトラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が国防総省から派遣され、グリーンベレーの中でも精鋭中の精鋭で、山の中でも平気でサバイバルをして人を殺す戦闘マシーンであることをランボーの真実として語る。

ティールズも引くに引けず、ランボーをさらに追い詰めることに躍起になっていくが・・・

映画情報&キャスト

『ランボー』 1982年 アメリカ
【原題】First Blood
【監督】テッド・コッチェフ
【脚本】マイケル・コゾル
    ウィリアム・サックハイム
    シルヴェスター・スタローン
【原作】ディヴィッド・マレル
    『一人だけの軍隊』
【製作】バズ・フェイシャンズ
【製作総指揮】
    マリオ・カサール
    アンドリュー・G・ヴァイナ
【音楽】ジェリー・ゴールドスミス
【主題歌】
    ダン・ヒル「It’s a Long Road」
【出演者】
ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)
 :ベトナム帰還兵、元グリーンベレー
トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)
 :国務省 かつてのランボーのボス
ティールズ保安官(ブライアン・デネヒー)
 :ある街の保安官
  執拗にランボーを厄介者と決めつけ迫害する

超感想中心の評価考察

youtube.comより

監督はテッド・コッチェフ

テッド・コッチェフ監督は、ランボー以外では、あまりメジャーどころではヒット作のないイメージが強いです

SWのヘイデン・クリステンセンが主演した記事捏造問題を取り扱った『ニュースの天才』くらいでしょうか、あとは個人的にはあまり、記憶にない監督です

ランボー撮影後に、同じくベトナム戦争を取り扱った『地獄の七人』で話題を取りました

ランボーも制作陣や製作総指揮にマリオ・カサールとアンドリュー・G・ヴァイナのコンビ製作総指揮が目立ちます

シルベスター・スタローンのランボーシリーズをプロデュースし続け、シーズン3までは順当なヒットを飛ばし、その後は戦争アクションや筋肉アクションヒーローのカテゴリーで、シュワルツェネッガーまでもプロデュースして『ターミネーター2』『トータルリコール』でヒットを飛ばします。

シルベスター・スタローンを再び輝かせたのは、実に約10年後の1993年『クリフハンガー』です

同じプロデューサや、映画カテゴリーで戦うシュワルツェネッガーとの因縁めいたものを感じますね

音楽はジェリー・ゴールドスミス

ジェリー・ゴールドスミスが音楽を担当しています

濃厚なベトナム帰還兵、戦争によるPTSD,田舎町にピッタリなくらーい音楽

哀愁が漂いまくり、一度聞くと忘れられない、映画音楽ですね

これがはまります結構好きです、メロディーラインが明確なんで頭にいつまでもこびりつきます

軍隊・戦争の独特のドラムとトランペットのリズム感に加えて、主題歌の「It’s a Long Road」との絶妙なバランス感がたまらないです

恥ずかしい話ですが、つい最近まで

この主題歌は、「it’s a ランボー」って曲だと間違って覚えていました

だって、そう聞こえたんだもん。。

歌詞の内容はまさに、それでもいいような気がしますが、”長い道”が正しいですね

既にジェリー・ゴールドスミスは亡くなっていますが映画音楽界での偉業はすごいですね。

有名どこでは、『オーメン』でアカデミー音楽賞を獲得しています

戦争筋肉アクションのはじまりシルベスター・スタローン

主演のシルベスター・スタローン自身が、本映画のプロットで出演を猛烈に熱望したとされています

原作を見て、早くから映画映像化の話は合ったのですが、ところが内容が物凄いセンシティブ

ベトナム帰還兵問題を扱うことで、俳優や監督は次々と断っていった背景があります

それほど、ベトナム戦争やアメリカに残したその傷跡はそれほど大きいと言うことでしょう

スタローンは、そんな中でも勝機を見出したのか

既にロッキーシリーズで人気を博していた自身のギャラを大幅に下げて主演をものにしました。

当時のスタローンは、アカデミー賞を取った『ロッキー』から、ロッキーシリーズ化で名声を確実なものにしましたが、

逆にそれ以外のヒットが、これと言って無い状況でした

色々な映画で監督業や製作にまで幅広く手を広げています

本作で、製作にまでも名を連ねるほど熱を上げ役をゲット

スタローンなりの、”ジョン・ランボー”を演じ上げて

シリーズ化になるまで成功していきます

色々と、面白くないなどの物言いはありますが、作成当時のベトナム戦争や帰還兵への風当たりも時を経て社会問題となり結果的には、良いシリーズになりましたね

シリーズ2作目以降からは、ちょっと陰のあるやさぐれたジョン・ランボーから、筋肉もりもりの銃撃どっかんどっかんのアクション映画の代表作になっていきます

原作『一人だけの軍隊』との差分・違い

ランボーにも、しっかり原作があり『一人だけの軍隊』と言う反戦小説になります

違いとしては、なんといってもエンディングでしょう

小説版では、トラウトマン大佐にランボーが射殺されてエンディングを迎えます

ティールズ保安官との確執

ランボーの憤りを絶妙に描かれていきます

二人の確執は、ティールズ保安官自身も朝鮮戦争でのPTSDを心の奥底に隠しこんでいて、ランボーとのいさかいで徐々に表面化して二人の私闘の色が色濃く出てきますので、この辺が最大の違いでしょう

原作を知っている、オファーのあった出演者たちは

断り理由があったわけですね。

エンディングは、何をとっても中途半端だし、危険な要素が満々

帰還兵を射殺するなんて、当時のアメリカではかなり危険だったでしょうし

帰還兵が保安官たちを傷つけるなんて、本当に危ない橋ですよね・・

感想解説、ネタバレあり

いま改めて、ランボーを見ると

正直、アクションや残虐シーン、派手目の爆発になれた映画”目”で見ると

しょぼいです

これは、でもしょうがない時代は1982年公開日だし、ベトナム戦争の記憶が生々しすぎる中でのアメリカ国内で

派手なドンパチやるわけにもいかない

合わせてみたいベトナム戦争の傷跡Netflix配信『ザ・ファイブ・ブラッズ』

今のアクション系のテレビドラマ以下でしょうね

じっくり見ていると、銃撃による死者も誰も出ていない

逆言うと、今の映画は見習ってほしい

さほどド派手なアクションがなくても

  • ランボー強い!
  • グリーンベレー!
  • 地獄の死者!
  • 山は故郷

的なバズワードがポンポン飛び出して、記憶に定着していますからね

この手法はすごい、トラウトマン大佐がさもありそうな勿体つけた説明でランボーの秘密を全部言っちゃいます。

これだけで、見ているほうは惹きこまれちゃいますね

そこまでたきつけられたら、州兵とのドッカンバトルで

圧倒的な力の差を見せつけるかと思いきや

ところがですよ、それが廃坑からの見事なまでの逃走!

このあたりが、少し残念

期待としては、序盤のランボーのゲリラ的戦い方が続くのかと期待がありますからね

そんなランボーが山から無事抜け出した後に

街中に戻ってくる、モチベーションがどうもわからない

推し量るに

ベトナム戦争の英雄が帰国した後に、色々な冷遇を受けてきた

そのすべての感情が一気に噴き出して表面化したというこのなのだろうなと

もう、犯罪とかそんなの全然関係なく

ベトナム戦争の緊張感・臨場感を小さな町に小さな戦争として持ち込んで

ベトナムでの敗戦の鬱積を全て晴らしてしまおうという

ようは、うっぷん晴らしに変わっていくんですよね

ガソリンスタンド爆発するは、ティールズ保安官の気を引くためだけに洋服屋バンバンするわ、銃砲店を襲撃して爆発させるは、いったい何をやりたいのかわからない精神錯乱状態

ベトナム戦争を持ち込んで、犯罪現場から逃走するとか、国外逃亡するとかスマートなことなんて何にも考えずにただひたすら暴れちゃいます

ここからどこに向かうと思いきや、

ラストシーンの、トラウトマン大佐との会話にすべてが詰まっていました

「戦場では100万ドルの兵器を使っていたのに、駐車場のチケット売りだ」

「戦争を必死に戦い抜いたのに、赤ん坊殺したとののしられた」

ベトナム戦争での生き残った者の負の感情が一気に噴き出しました

最後は、戦闘マシーンのランボーが赤ん坊のように、トラウトマン大佐に寄り添い泣きつきます

結局生きていく世界には、平和は何一つなかったのです

原作とは違う終り方ですが、

ある意味、感動します

実際の戦争を描くことなく、帰還兵の暴走でベトナム戦争の悲惨さを訴えた良作ですね

たびたび、色々な映画でリファーされるランボーですが

強い兵士ではなくて、原点はメンタルやられた戦士でした。

海外の評価 2020/07時点

海外評価サイトでも、両サイトとも高得点をマークしています。

納得の評価ですね

古い映画ですが、古くなってからの評価のほうが高いですね

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
61
User rating7.7/10

ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
85
Audience85

映画の感想まとめ

若さ溢れる、スタローンの筋肉と

体当たり演技は心惹かれます

確かに、今の時代見るとかなり古臭いアクションだし、コンバットシーンも愛したことはない

でもキャラクターやシリーズ物の戦争アクションのパイオニア的映画として、絶対に見ておきたい一作です

スタローンの代表シリーズ記念の第1作

人によっては低評価ですが、普通におすすめしたいです

✔ロッキーが好き(スタローン好き)
✔ジェリー・ゴールドスミスの音楽を聴くと感情移入する
✔戦争映画は押さえておきたい人

こう思う人ならば、本作品は好きになれると思います

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       5
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 4