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『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』中国RPG原作ファンタジー!レニー・ハーリンによるイマイチVFX映画・イエンジアはAI職人(霊力)!:動画配信・映画感想あらすじ考察

2020-09-07

映画『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』はハリウッドのアクションや冒険活劇のヒットメーカーであるレニー・ハーリンがメガフォンを取りました!そこは人間と妖怪が暮らす世界、剣と魔法と機械の共存する世界で木や石に霊力を宿すことのできるイエンジアと呼ばれる名匠たち!人間界を狙う流月城の魔と若きイエンジアの戦いが始まる

レニー・ハーリンの久々の冒険活劇で中国進出2作品目と合っては期待が高まります

元々RPGでの世界観を元に、中国のテレビドラマ『古剣奇譚』シリーズの映画版

しかも、剣・魔法、妖怪、ロボットと何でもありの世界を

VFXを巧妙に使いながら、もりもりのエンターテインメント

アクションファンタジー映画です

が・・・しかし、

期待値が高すぎました。

レニー・ハーリンに期待しすぎてしまいました、イマイチ感満載でVFXだけにしても全体的にチープ感が漂います。映画のテンポに関してはかなり良いリズムで進みますので、最後まで飽きないで見ることはできます

そんな映画のおすすめ度は

2のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

そこは人間と妖怪が暮らす世界、剣と魔法と機械の共存する世界。イエンジアは木や石に霊力を宿しロボットを作ることが出来るスキルを持った匠の職人。

ある日突然行方不明になったイエンジアの名匠シエ・イーを捜して旅する弟子のユエ・ウーイーは、師匠の指輪が出展されるオークション会場に足を運ぶ。

オークション会場で指輪をしたユエ・ウーイーの前に、女剣士ウェンレン・ユ、氷の魔法を使う謎の男が現れ三つ巴の争いになる。そこに悪の流月城の手の者シェン・イエの手下が現れ、シェン・イエから指輪を守る戦いになっていった。

争いの中でシエ・イーが偶然にも現れ、3人は指輪を手にしたシエ・イーに助けられ、シェン・イエから逃れるために4人は空飛ぶ船、”肉まん号”に乗り込み、悪の流月城に戦いを挑んでいくのだが・・

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映画情報&キャスト

『ソード・オブ・レジェンド 古剣奇譚』 2018 中国
【原作】上海燭龍信息科技有限公司『古剣奇譚』
【監督】レニー・ハーリン
【脚本】タン・グァンギャン
【製作】ベン・チャン
【出演者】
ユエ・ウーイー(ワン・リーホン)
 :イエンジアの若き職人
  シエ・イーの弟子を名乗る
ウェンレン・ユ(ヴィクトリア・ソン)
 :天空戦士チャンの弟子、女剣士
シア・イーゼ/リー・イエン(ゴッドフリー・ガオ)
 :氷の魔法を使う魔法剣士
  人魚との半妖
ルアン(カリーナ・ン)
 シエ・イーの妹
シエ・イー(アーチー・カオ)
 :イエンジアの名匠
シェン・イエ(ジュリアン・チョン)
 :かつて、シエ・イーの弟子だが
  魔に付かれている流月城の城主

超感想中心の評価考察・レビュー

youtube.comより

中華巨額マネー&レニー・ハーリン作品

レニー・ハーリンといえば、ハリウッドの稀代のヒットメーカーです

『クリフハンガー』でスタローンの戦争映画以外の新境地を開拓し、ジーナ・デイビスとのコンビで見ようによってはパイレーツ・オブ・カリビアンの前進ともとれる海賊物の『カットスロート・アイランド』、そしてスパイアクションとしては異色の女性が殺し屋スパイの『ロング・キス・グッドナイト』と、映画全体のテンポとリズム感のバランスが非常にいい、アクション冒険活劇を次々とヒットさせました。

さらに活躍のジャンルとして、シャーク物としては新しい『ディープ・ブルー』、シチュエーション的なアイデア勝負のサスペンス『マインドハンター』とホラー映画でも、その名前を響かせています

こうして整理してみると、サミュエル・L・ジャクソンと映画で絡みが多いですね。

そんな、レニー・ハーリンが中国のRPGゲームが元になっているソード・オブ・レジェンドから中国チャンレジ2作目が本作となります。

元々VFX系は苦手とはしない、レニー・ハーリンですが本作では

ほぼすべてがVFXと言ってもいいぐらいに、特殊効果を前面に押し出してきます

本作は、『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019』、通称『カリコレ』に出展された作品です。カリコレなので、それがB級~S級問わず、さらにはビデオスルーまで全く問われません。独善的な作品群の中にあると言っていいでしょう。

映画感想・評価 ネタバレあり

ストーリーラインとしては、大まかに

師匠を捜す弟子
仲間との出会い
 (師匠の指輪を争った敵と仲直り)
師匠の秘密
宝剣を求める旅
仲間の秘密
最大の敵はお師匠様
力を合わせて敵を倒す
最後は敵も良い人だった

こんな、感じでしょう。

これだけ見ると、めっちゃ面白そう。VFXを駆使した、レニー・ハーリンのアクションテンポも加わり次々とストーリーもホップしていくし。なかなかの名作に違いなくなるはずですが・・・

でも正直、面白くない

テンションが上がらない・・

アクションや特殊効果に見るべきところは確かにあります。さらにゲームが元で、ドラマでも作られている世界観ですから、構成パーツは面白いんですよね。そこが独善的に観客を置き去りで展開されていくのが、一番のポイントかもしれません。

特殊効果やCGに金におぼれ製作費を使い過ぎた感満々です

逆に、それに頼り切って中身がスカスカ・・レニー・ハーリンらしくない、失敗作な気がします。

皆が主役

まず、メリハリがなかった理由の一つに皆が主人公に見えてしまったことですね。

一人一人の個性が立つのはいいことなのですが、一人一人が主張が強すぎて演技も役処も含めて、メリハリが効いてきませんでした。

この辺は、ゲームがオリジナルってところに起因しているのかもしれません。

中国で爆発的な人気のソード・オブ・レジェンドシリーズを少しでもプレイしたことあるのなら、実は楽しめたかもしれません。『バイオハザード』とか『トゥームレイダー』等の明らかに主人公が誰かわかったいるタイプではなく、きっと『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』のような感覚なのでしょう。

レニー・ハーリンらしさが半減

レニー・ハーリンの良さと言えば、テンポの良い展開とありえないシチュエーションからのアクション劇です。

本作ではテンポは良いのですが、まったくノリが悪い、悪い言い方だと滑ってます。

その中で、テンポが次々と展開し、ストーリーも矢継ぎ早に変わっていきますが、そのどれもが唐突すぎてついていくのがやっとです。

そこに来て、アクションの中心が人間ではなくて、なんとなくVFXとか特殊効果、つまりはイエンジアの技だったり、魔法だったりするので、拍子抜けしていくんです。

これは、レニー・ハーリンが好きだからこそ、らしさが消えている・・と思えます

ドキドキ感がない。

逆に絶対大丈夫、主人公は勝つとまで思えてしまうほど

とはいえ世界観は大事

とはいえ、この世界観は好きです。

中々説明するのが難しい世界観です。イメージとしては、まるで宮崎駿の世界。

そう、『千と千尋の神隠し』『天空の城ラピュタ』『ハウルの動く城』

これらを全盛しているような感じなんですよね。

良くもあるけど、ある意味世界観が全部がエッジが効きすぎていて、不自由さがない世界過ぎて受け入れられませんでしたね。

アクションシーンをもう少し削って、世界観の情景をもう少しイメージ出来るぐらいには丁寧に説明しても良かったかもしれませんね。

映画の感想まとめ

期待が先行しすぎた

これが、一言でいうとしたならの感想です。同じくゲーム世界からの映画でNetflix配信の『征途-英雄へのバトルロード-』はめっちゃ面白かった。

ゲームの世界観を大事にしつつ

オリジナルストーリーと演出をいかに盛り込めるか!これがキーのはず

きっと本作品は、ゲーム原作の良さ+レニー・ハーリンの演出

がぶつかり合った結果、相乗効果で双方の良い面を打ち消し合ってしまったのに違いないと結論します。

それでもね、中国の文化とかわからないのに、ストーリー性だけでこうもポンポンテンポの良い作品に仕上げるのは、やはりレニー・ハーリン監督は、大好きな監督の一人です。

おすすめは、イマイチできませんが、ゲームが好きな人にはハマるでしょう。


独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      4
 キャスト       2
 ストーリー構成    2
 初見で読み取れない謎 1