『スイートガール』復讐するは親子にあり!行き場のない怒りが爆発:Netflix動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『スイートガール』は2021年8月20日にアメリカで公開された、アクションサスペンス映画!ガンに侵された妻が亡くなり、使用していた高額医薬品の販売メーカーに渦巻く陰謀の真相を究明しようと父と娘が巨悪に立ち向かう
素人の一般人が、巨悪を追い詰めていく!
そんな、ストーリーのはずだった
オープニングを見る限りは、復讐劇は失敗に終わったのか、スーパーな展開を見せるような描かれ方。
そう、このシーンでつかみはOK
海への飛び込みシーン、まるで『逃亡者』のダム飛び降り、普通死にますよ的な・・
ご安心を、ここから練りこまれたストーリーが展開します
サスペンスアクションと定義されていますが、ファミリードラマとしてもいいかのような、家族愛・親子愛がさく裂します。
一本取られた感が残るのは、いい映画の証拠!
本当にお勧めできる一本だ
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
レイはガンに侵された闘病中の妻を、娘のレイチェルと共に献身的に看護をしている。
長い闘病生活で、高額のがん治療薬のために仕事も家も失い、ただ妻の回復を願っていた。そんな時に、主治医から後発のガン治療薬の話を聞き、一縷の望みをかけるのだった。
そんなレイ達に後発治療薬はバイオプライム社が自社の高額治療薬の利権を守るために、後発医療薬を販売権利を買い取り市場に出回らなくしたことを聞き、テレビ討論会に出演している製薬会社のキーリーCEOに電話越しに詰め寄るが弱者には冷たくあしらわれるだけだった。
そして、妻は不条理な死を迎えるのだった。
妻の死から数か月たったころ、ある新聞記者からレイにコンタクトがあった
「バイオプライム社は不正を働いている」
不正な金の流れがあり、それが違法に当たるとのこと、記者は一緒に戦おうと持ち掛けてくるが、明らかに記者を狙った暴漢の手によって命を落とす。レイは暴漢を取り押さえようとするが、自らも傷を負い取り逃がしてしまうのだった。
そして、数年後
レイは忘れていなかった、キーリーはじめ製薬会社の闇を暴くため動き出す
映画情報&キャスト
『スイートガール』 2021年 アメリカ
【原題】Sweet Girl
【監督】ブライアン・アンドリュー・メンドーザ
【脚本】フィリップ・アイズナー
グレッグ・ハーウィッツ
ウィル・ステープルズ
【出演】
レイ・クーパー(ジェイソン・モモア)
:ガンで闘病中の妻を献身的に支える男
レイチェル・クーパー(イザベラ・メルセード)
:例の娘、格闘技をレイから学ぶ
妻(アドリア・アルホナ)
殺し屋(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)
:バイオプライム社に不利益な証人たちを殺している殺し屋
キーリー(ジャスティン・バーサ)
:バイオプライム社のCEO
メッカ―刑事(レックス・スコット・デイビス)
モーガン下院議員(エイミー・ブレネマン)
超感想中心の評価考察・レビュー
ブライアン・アンドリュー・メンドーザ監督による家族愛
ブライアン・アンドリュー・メンドーザ監督による、エンターテイメントとして送り出された本作
タイトルの「スイートガール」、優しい女の子とか、いい子
ってことだと思いますが、ラストまで見るとようやく意味が分かってきます。
これまでの作品での映像化の手法は、まさにポップコーンエンターテイメントアクションと言われる、まさにスクリーンにくぎ付けになるかのような、娯楽性の強い大胆なカメラワークだと思います。
本作でも、オープニングシーンでこそ、そういうシーンでしたが、以後は何か記憶の中をさまようかのような映像で、家族に寄り添った形で演出されています。まあ、これには理由がありましたが。。
主演のジェイソン・モモアとは、10年来の中で、ブライアン・アンドリュー・メンドーザのプロデュースする作品には、必ずジェイソン・モモアが出演しています。
そして、男、漢した感じ
本作では、家族によってますけどね
個人的には、ジェイソン・モモアの主演もよかったのですが、
久々に見た、ジャスティン・パーサが良かったです。『ナショナル・トレジャー』でのニヒルな技術屋もよかったし、『ハングオーバー』での友達出演もよかったのですが、本作のように、かなりいやーな奴的な特権階級も演じることが出来るんですね。
ちょっとポイント高かったです。
主演ジェイソン・モモア:優しい父の復讐
主演のジェイソン・モモアは、妻の不条理な死に対して製薬会社を相手取って復讐劇が始まります。
まあ、一言で言うと逆切れの難癖ですよ
だった、奥さんがガンになったのは、別に製薬会社のせいでもなく、ただ認可医薬品予定の物が使えなくなったってこと!
当事者にしてみれば死活問題なのかもしれないが・・・製薬会社のガードマンも含めて人を殺しまくるってのはどうも、割に合わないわけですよ
まあ、それもネタバレすると理由があるんですけどね
本来『アクアマン』の筋肉バカっぽい、ジェイソン・モモアは、本作ではどことなく弱々しい感じなのも、その理由にあったわけです
格闘少女 レイチェル:イザベラ・メルセード
レイの娘でレイチェル役に抜擢されたのが、イザベラ・メルセード
格闘技を父親から習って、キャンプなんかを通じてサバイバルの知識もある、おまけに可愛い少女です
その、レイチェルが実は・・・
って話なんですよね。
彼女自身は、マーク・ウォルバーグの『トランスフォーマー/最後の騎士王』で子役イザベラに大抜擢されて、大ヒットしました
単にアイドルっぽい女優なのかと思ったけども、格闘も含めて、そんな体当たり演技は好感持てますね
復讐するは誰にあり? ネタバレあり注意
見返してみれば、伏線は至る所にあり
あっと驚かされた後にも、映画はそこそこ続くので、楽しめるし結構いい映画ではないでしょうか!
実は、レイ(ジェイソン・モモア)は電車で暴漢に襲われた後に死んでいたんですね
そして、そのあとの行動はレイチェルが実は父親のレイがやったと思い込んでいた行動だったのですよ・・
こりゃあびっくりしました
仕込みや、伏線は映画の中に散らばっています。映像の中で違和感を多々感じるシーンがあり、それが伏線になりますね。
- 電車内で暴漢に襲われた後の、レイの言葉が不明瞭
- レイって名前そのもの
- レイ(ジェイソン・モモア)が体格いいのに意外ともみ合いが弱い
- 刑事達の会話
- 事件前のジムでのスパーリング
母親に続いて、父親を亡くすことで、亡き父を復讐者として投射していたってことで、、犯行は自分自身の犯行でした。
最期は、本当の悪の親玉まで、追い詰めるし
スーパー少女ですね
まあ、個人的には、なんかわかった時の衝撃は『シックス・センス』に匹敵しましたわ
生きてるから、どちらかと言うとダニエル・クレイグの『ドリーム・ハウス』に近いかなと思います。
これで、納得です
製薬会社へのいちゃもんに近い形での殺人も、結果的には政治的な収賄も絡んで大きな事件でしたが、両親が製薬会社が絡んで死んでしまったとあっては、多重人格的に父親像を作り出して凶行に及びますよね。
レイチェルには、レイチェルの大きな大きな恨みがあり、それを実行した
最期に、モーガン下院議員の大統領選への布石ってのは無理筋なストーリーだと思いましたが、その殺し屋相手にレイチェルも大奮闘!
最期は、スパイばりに街中へ姿を消していくのはかっこいいですね
映画の感想まとめ
総じて、めっちゃ面白かったです
親子の愛があり、レイチェルの悲壮な感じが伝わってきます
犯行したいわけではないけど、誰かに止めてほしい感じ!
『ゴシカ』的な展開も面白い
細かいところまで脚本が作りこまれているのだと思います、見ていてストレス感じません。
見どころたっぷり、めっちゃおすすめのNetflix配信です
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