『世界一キライなあなたに』ただ彼女の笑顔を見たくて!号泣間違いなし ネタバレあり:動画配信・映画感想あらすじ考察
人と出会うことで「人生が彩られ」「何もかもが明るく光り輝いていく」、こんなにも人を好きになることが素晴らしい思える。そんな出会いをしたことがありますか?そんな想いをかき立てられる素敵なラブロマンスです。
泣ける映画に常にエントリーされるラブロマンス超おすすめの一本です。
あらすじ
舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになったルーが新たに得た職は、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)のお世話係をする期間6ヶ月の仕事だった。
最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。
しかしある日ルーは知ってしまう。
ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。
公式HP https://warnerbros.co.jp/c/movies/sekakira/より
合わせて読みたい 、MIHOシネマ[詳細ストーリー]
[showTable]映画情報&キャスト
『世界一キライなあなたに』 2016年 イギリス・アメリカ
Me Before You
監督 テア・シャーロック
脚本 ジョジョ・モイーズ
原作 ジョジョ・モイーズ
『ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日』
製作 カレン・ローゼンフェルト
アリソン・オーウェン
製作総指揮 スー・ベイドン=パウエル
音楽 クレイグ・アームストロング
撮影 レミ・アデファラシン
編集 ジョン・ウィルソン
出演者
ルー/
ルイーザ・クラーク
エミリア・クラーク
ウイル・トレーナー
サム・クラフリン
カミーラ・トレイナー
ジャネット・マクティア
スティーブン・トレイナー
チャールズ・ダンス
パトリック マシュー・ルイス
ヒューマンラブストーリー
原作に忠実な世界観
『世界一キライなあなたに』は、小説『ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日』(ジョジョ・モイーズ著)が原作のヒューマンラブストーリーです。
女性監督テア・シャーロックが原作の雰囲気をそのまま持ち込むために、その世界観を忠実に再現しているとインタビューで語っています。
実にイギリス映画らしい展開の仕方と、音楽の使い方が特徴です
静かな話の展開の中で伝えたいメッセージは明確に伝わってきます。
人生に満足する女と人生に絶望する男の出会い
物語としては単純です。
大家族の中で健康で明るく、常に笑顔を絶やさずに周りに元気を与えて誰からも好かれ、不運な状況であってもポジティブに考える。そんなルー(ルイーザ)
元は青年実業家で両親も超金持ちの城を持っている地元の名家の御曹司。スポーツも勉強も何でも出来て美人の彼女がいて周りに親友がたくさんいるウィル。突然の不幸な交通事故から全身不随に陥り希望を無くして外に目を向けられない青年。
この二人がウィルの世話係としてですが出会います。
二人は最初は反目しあいながらも、本音をぶつけてくるルーとウィルのなかに自分にない物を見つけたルーがお互いを必要と感じ、近づいて恋に発展していくのです。
単純なストーリーだからこそ、誰しもが二人の恋の発展を安心してみていられます。
期待を裏切るラスト ネタバレ
物語が進むと、映画の半分程度を過ぎた当たりで
ウィルが実は、スイスの尊厳死を幇助する機関へ支援要請をしていることを知り、なんとか尊厳死を思いとどまらせる事が中心の展開になっていきます。
ルーとの日に日に高まる恋愛感情から、心をどんどん開いていくウィル
近所のデートから旅行へ行ったり、親友と元彼女の結婚式にまで出席するくらい気持ちを解放して全てを受け入れたかのように見えます。しかし決して全身不随の絶望感からは立ち直れていたわけでは無かったのです。
最後には、尊厳死の決断を遂行してルーの見守る中、ウイルは自分の存在を消してしまいます。
至極のラブストーリーの中の重いテーマ
本作品の中で扱われる二つの重いテーマ
- 障害者のメンタル (全身不随患者)
- 自殺幇助(尊厳死)
どちらも、軽々には語れない物です。
尊厳死を実際に扱っているスイスの機関ディグニタスでは厳重に医師に管理され時間をクールダウン期間として取り、最後まで自由意志で何度でも確認の機会を持ちスイスの法の元で承認を経て行われるそうです。
障害を持っている方のメンタルは、健常者には決して推し量れない物であると思います。どんなに些細なことや物、考え方であっても違う目線と考え方がベースになっていることは理解しないといけないと思います。どれもこれも視点が180度違うのです。
ウィルも皮肉屋になりたくてなったわけでは無く、それしか出来ないのです。自分に起こった全てを受け入れてポジティブな生き方を出来る人はそうはいません。
この映画では、お城で二人が語り合うシーンでそれが一番表現出来ています。
ウィルが「パリには行きたくない。君にはわからない。昔の自分の姿で歩きたいんだ。女性の視線を浴びて自信満々で歩きたい、目を閉じると五感が蘇る。その思い出を上塗りしたくない」
この台詞につきると思います。目を開けるとそれは途端に現実ではないのです。
毎朝目が覚めると、現実を夢だと思ってくれと、はかない期待で毎朝目を開けて現実に直面するのです。
映画を盛り立てるもの
原作を忠実に再現する出演者達
ルー役のエミリア・クラークは、『 ゲーム・オブ・スローン』のデナーリス・ターガリエン役で知られている可愛い彼女です。
エミリア・クラークは本作品撮影中も、昔患ったクモ膜下出血の影響で言語障害のリハビリ中だったそうです。『 ゲーム・オブ・スローン』の撮影時に、患っていたと言うから驚きです。そう言う経験があるから、ウィルの気持ちにより添った演技が出来たのかもしれません。
屈託がなく、誰に対しても素直で裏表のない彼女の英顔がなければ、この映画は成り立たなかったでしょう。
相手役の、ウィルはイケメンのサム・クラフリンです。日本での彼は『ハンガー・ゲーム』が有名でしょう。目線と台詞回しだけの演技はたいしたものです。
そして、パトリックは、なんと『ハリーポッター』のネビル・ロングボトム役です。ちょっと変わった立ち位置でしたが好青年役です。
映画挿入歌 結婚式やBGMに最適 おすすめ
本作は挿入歌が実に素晴らしいので、いくつか紹介したいと思います。
映画を盛り上げるのは、間違いないです。本営が音楽達はそれにとどまらず結婚式やBGMにもこのライトなポップ感じと切なさ具合がいいと思います。
エドシーラン/Photograph
イマジン・ドラゴンズ(Imagine Dragons)/Not Today
エド・シーラン/Thinking Out Loud
映画の感想
ただただ、涙し
静かに映画を見たいときに最適ではないででしょうか。大切な人に求めることの本質と相手のことを考えたときに自分の取るべき行動が交差しながら気持ちをかき立てます。
ルーはただただ、ウィルに自分の出来る全てを与えてそばにいて欲しかった。
ウィルは、ルーに何かしてあげたいけど出来ない、自分が彼女の足かせにいつかなる。その時の彼女の後悔を決して見たくない。
そんな二人の同じ気持ちに立っていながら、まったく違うアプローチで時間が過ぎていく錨鎖がとても素敵です。
確かにラストシーンは批評が分かれるところだろうとは思います。センシティブなテーマですからそうでしょう。その微妙なテーマだからこそ誰の気持ちも揺さぶります。
あわせて読みたい原作の『ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日』
まとめ
まちがいなく、気持ちがあったかくなります。
相手をおもんばかる恋愛とは何か、相手のことを深く考えるのにはうってつけの作品です。
”ほげる”は後半泣きっぱなしでした。是非見ていただき、評価を聞かせて下さい。
本当におすすめの作品になります。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 5
キャスト 4
ストーリー構成 5
初見で読み取れない謎 5
いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません