『世界に一つのプレイブック』元気をもらいたい時見る作品:動画配信・映画感想あらすじ考察
『世界に一つのプレイブック』は、妻の浮気が元で精神を病んでしまった高校教師のパットと、交通事故で夫を亡くしたダンス好きのティファニーがお互いの状況を自分に照らしながらも距離を近づけ、立ち直っていくヒューマンラブロマンス映画
今ではアカデミー常連になったブラッドリー・クーパー
アカデミー主演女優を初受賞したジェニファー・ローレンスの共演でおりなす恋愛映画
ちょっと、いやかなりどぎつい表現満載です
なんせ、ストーカー男とかなりのメンヘラ女性の恋愛群青劇
レストランで織りなす二人のセリフの掛け合いが見どころありまくります
間違いなくおすすめできる作品です!
”ほげる”的には、
間違いなくおすすめの作品です
☆5のおすすめ(5点満点)
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレあり
躁鬱病を患っているパットは精神病院をなんとか退院したが、まだ薬物療法を必要とする不安定な状態。
パットは頑なに薬物接種をやめ、健康な身体に戻ろうとランニングを始める
躁鬱病は、元妻のニッキーが同僚の教師と浮気をしていた現場を目撃しことが原因だった。その浮気の現場で流れていた音楽が自分達の結婚式で流れていた「マイ・シェリー・アモール」、この曲が流れる度にパットは情緒不安定になってしまう。
パットは健康な身体を取り戻し、社会に復帰できたらニッキーとヨリを戻せると信じて走り始めたのだった。
そんなパットの身を案じて親友のロニーが自宅の夕食会に招待してくれた
ロニーの妻の妹のティファニーも招待されていた。ティファニーも夫に交通事故で先立たれてから情緒不安定となり、薬物治療を受けていた。
どことなくお互いが気になるパットとティファニーは、ランニングや食事を通じてお互いのことを話し、距離を近づいていった。
ティファニーは夫を亡くした不安から職場の男女皆と関係を持っていることなど、お互い本音をぶつけ合った。
パットは接近禁止令を受けているニッキーに会うためにティファニーに手紙を手渡して欲しいとお願いするが、ティファニーはダンス大会のパートナーになることを条件に承諾する。
二人でダンスの練習を毎日繰り替えした。ダンスを通じてパットは心のバランスが戻っていくことを感じているのだった
賭け好きの父親が大きな負けから全財産を無くし、取り戻すため大きな儲けでアメフトの試合に加えてダンス大会でティファニーとパットが今の実力以上の点を取ることを上乗せで賭けるのだった。
パットはお金と家族との絆、ティファニーとの関係の間でダンス大会を迎えた。
パットとティファニーは見事にダンスを踊りきり、賭けの点数以上を獲得した。
ダンスを見に来たニッキーに感謝と別れを告げた。ニッキーと話すパットを見て失意の中ダンス会場をあとにしたティファーにをパットは追いかけ、ティファニーに最初に会ったときから好きだったことを告げ熱い抱擁をするのだった
映画情報&キャスト
『世界にひとつのプレイブック』 2012年 アメリカ
【原題】Silver Linings Playbook
【監督】デヴィッド・O・ラッセル
【脚本】デヴィッド・O・ラッセル
【原作】マシュー・クイック
【製作】ブルース・コーエン
ドナ・ジグリオッティ
ジョナサン・ゴードン
【製作総指揮】
ブラッドリー・クーパー
ジョージ・パーラ
ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
【音楽】ダニー・エルフマン
【撮影】マサノブ・タカヤナギ
【出演者】
パトリック/パット (ブラッドリー・クーパー)
:元妻と同僚の浮気現場を
目の当たりにし躁鬱病になってしまう
接近禁止令を受けているニッキー(元妻)に
精神病院を退院後も近づこうとする
ティファニー (ジェニファー・ローレンス)
:元警官の夫を交通事故で亡くしてから
心のバランスを崩して
心療内科の治療を受けた
パットの父(ロバート・デ・ニーロ)
:衝突もしながらも
息子になんとか寄り添おうとしているが
賭け好き、アメフト好き
パットの母(ジャッキー・ウィーヴァー)
:家族のバランスを取ろうと
パットをフォローする
ダニー(クリス・タッカー)
:パットの精神病院の仲間
ニッキー(ブレア・ビー)
:浮気した元妻
超感想中心の評価考察・レビュー
浮気の現場見たらトラウマななるよねそりゃ!
奥さんの浮気の現場を見たら、そりゃあ病んでしまいますよね。
パット演じるイケメンのブラッドリー・クーパーが浮気される側ってのが少し無理ありの設定のような気もしますが、同僚と浮気されて、しかも二人で仲良く裸でシャワー浴びてたりしたら、想像するだけで悲しくなってしまいます。
その浮気現場でスティービー・ワンダーの名曲「マイ・シェリー・アモール」が流れている。ガチガチのラブソング、パットのニッキーの結婚式に使った曲。立ち直れなくなりますよね。
パットの行動はニッキーといつしか復縁する大前提に立って行動していきます、接近禁止令で警察呼ばれようが両親を夜中たたき起こそうが、近所中を巻き込もうがニッキーへ執着し続けます。
これは、本当にニッキーにすがっていたわけじゃあないと思うんですよね。
パットはニッキーの不貞を受け入れられていない自分がいて一種の自己逃避行動のような気がします。ニッキーに溺れることによって、ニッキーとの生活を取り戻せたら自分も戻れるんじゃないかって。
主演男優の、ブラッドリー・クーパーは本作以後すっかりアカデミーの常連となり数多くにノミネートされています。イケメンで甘い声の向こうから本当に幅の広い演技をします。
俳優だけで無く、プロデューサーや演出まで幅広くこなす、凄い人ですね。
本作でも、こんなにサイコっぽい役を出来ると思わなかったので、流石としか言えないです。
ティファニー(ジェニファー・ローレンス)がはまりすぎ
最初に映画のクレジットを見たときには、え?ジェニファー・ローレンスがこの役やるのと思ったもんです。映画で味のある情緒不安定な女性をかなり神がかって入り込んで演じています。
いやーミスキャスト?と思いますよね『ハンガーゲーム』シリーズのジェニファー・ローレンスが、芯が強く誰にも屈しない、清楚で一途なジェニファー・ローレンスが、ティファニーをやるのか、演じるのかと・・・
ところが、見てみると熱演過ぎます。細やかな顔の表情から、身体の動き、台詞回しとティファニーになりきっています。そしてティファニーの中にも芯の強い一人の女性を読み取ることが出来ます。
この演技であれば、アカデミー主演女優獲得も納得ですね。
本来、監督のデヴィッド・O・ラッセルはオーディションなどせずにキャストを選出予定だったようです。そうそうたる女優陣が候補に挙がっていたそうです。アンジーとかキルスティン・ダンストとか。そうそう、ルーニー・マーラも名前が挙がっていたようです。
これらの女優陣でなく、ジェニファー・ローレンスが演じて、一皮むけてアカデミー主演女優を獲得するのは感慨深いですよね。
個人的にはルーニー・マーラのティファニーをとっても見たかった・・・キレっぷり半端じゃないような気もします。でも演じたからと行ってアカデミー主演女優は無かったかもしれないのでわからない物です。
でも、なんとなくタイプ的に出る映画を選ばなそうだから、これからのキャリアが少し難しくなりますよね。2020年時点でアカデミーノミネートも既に何回かされているので、安定しては来ていると思いますが、なんとなく男性ですがエイドリアン・ブロディ的な匂いもします(名優的な役柄以外も食いついているイメージ)
合わせて読みたいエイドリアン・ブロディ
タイトルの意味と想い ”Silver Linings Playbook”
邦題は、『世界に一つのプレイブック』ですが、原題は
”Silver Linings Playbook”
改めて見ると、良く意味がわからないですよね。
前半と後半に区切って、みると以下の意味になります。
- Silver Linings => 雲の周りに見える太陽 =「困難なときでも何かいいことあるさ(光が見える)」
- Playbook => アメフトの戦略シート
会社になりますが、邦題もあながち間違っておらず、意味として捉えることは出来ると思いますが原題からすると、「困難なパットとティファニーの状況の中から作戦たててラブラブに」
ってところでしょうか。こういうところをキャッチーにするために『世界に一つのプレイブック』としたのでしょう。
地味~にフォローがすごいロバート・デ・ニーロ
恋愛映画の要素に、家族愛を持ち込んでいるのは明らかにロバート・デ・ニーロの存在でしょう。
色々やらかしてしまう、お父さんですが根底には家族全員を愛していて、パットへの愛であふれています。そううつ病に悩む息子とコミュニケーションをさりげなくとりたい、取るためには何でもする。
素晴らしい息子愛です
ロバート・デ・ニーロがの台詞一つ一つがかっこいい。親父に言われると嬉しいかもしれない台詞のオンパレードです。
製作にブラッドリー・クーパーも名前を連ねていますから、ブラッドリー・クーパーがロバート・デ・ニーロを引き込んだのでしょうか。ブラッドリー・クーパーとロバート・デ・ニーロの共演率が高いような気がします。
『リミットレス』以来の二人の関係は、2019年の『Joker』でも製作側と出演がで関係しています
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映画の感想まとめ
『世界にひとつのプレイブック』は、すっかりアカデミーのおなじみになったデヴィッド・O・ラッセルの渾身の作品です。
精神を病んでいるカップルがお互いの空虚な隙間を埋めようと、近づいていくラブロマンスの発想が面白いです。いままでの恋愛ドラマでもない、家族や友達からの愛で克服していくヒューマンドラマ的な要素もタップリ詰まっていて、誰が見ても楽しめるのではなでしょうか。
元気を出したいとき、落ち込んだとき
誰かに何かをわかって欲しいときに
是非見るべきおすすめの作品です。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 5
ストーリー構成 5
初見で読み取れない謎 4
いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に超面白い作品と思います。
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