『ロストガールズ』Netflix配信 実話のロングアイランドの殺人事件を被害者家族の視点でえぐる:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ロストガールズ』はロングアイランド連続殺人事件の実話からインスパイヤされたサスペンスタッチのドキュメンタリー風の映画!突然失踪したシャナン・ギルバードを巡って遅々とした捜査に母親のメアリーが賢明に警察と事件に向き合っていく。
2020/3/13 Netflix配信の映画!
監督と出演者に惹かれて、楽しみに鑑賞させてもらいましたが、しかし
ちょっと不満足です。重々しい空気感から伝わってくる情報量が少なく、被害者家族、ギルバード家と事件と被害者、どれもバラバラな感じです。
正直、いまいちのめり込めませんでした。
あくまでも”ほげる”的な感想なので、アカデミーノミネートとかされたら、ご容赦下さい。
話題性はあると思うので、見て損はありません!
なので、感想を超ラッシュで。
それでは、以下見ていきましょう
あらすじ ラッシュ サマリー版
メアリーは3人の女の子を持ち、朝から夜中まで働き日々を生きていた。末の子サラは統合失調症を患い、次女のシェリーとも決して仲の良い間柄とは言えなかった。
そして、長女のシャナンは既に家を出て家族にお金を渡すために、売春婦として働いてた。メアリーとその家族はこの現実から抜け出せずにいた。
そんなあるとき、シャナンを探していると彼氏や、主治医から電話があり数日間シャナンが行方不明であることを知る。
警察に捜索願を出すも、売春婦の失踪など真剣には取り合ってくれなかった。
メアリーはシャナンの携帯電話の通話履歴や彼氏などの証言を元に警察に直訴し、捜査を開始してもらう。
警察はシャナン捜査の途中で、白骨化した遺体4体を発見し事件は急展開していくのだった・・・
映画情報&キャスト
『ロストガールズ』 2020年 アメリカ
【監督】リズ・ガーバス
【脚本】マイケル・ワーウィー
【原作】ロバート・コルカー『Lost Girls: An Unsolved American Mystery』
【出演者】
メアリー・ギルバート(エイミー・ライアン)
:行方不明のシャナンの母親
シェリー(トーマサイン・マッケンジー)
:シャナンの妹
ドーマン総監(ガブリエル・バーン)
:主に失踪事件を担当する
映画感想・評価
映画ラッシュで感想 <残念>
実話のロングアイランドの連続殺人事件からインスパイアされて作られた本作品ですが、中身はインスパイヤどころか、実話ほぼそのものって感じです。
ラストのエンドテロップで流れてくるのは、実話を完全に意識した被害者家族メアリーのその後を載せています。
感じ的には、『運び屋』とか『アメリカンスナイパー』のような、ドキュメンタリーではなく、エンターテイメントでもなく実話をベースにして、あるテーマにフォーカスを当てて内面を覗かせてくれる仕立てを狙っていると思われます。
ただし、残念ながら映画としては、あまり面白くなかったです。
映画に感情移入も出来なかったですし、何か感動とかヒューマンドラマ的な感情もわきませんでした
出演者で少し期待したんですけどね。
予告では名作の匂いしたんですが、監督のリズ・ガルバスは『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』等を手がけてドキュメンタリー映画では評価を得ている女性監督です。
実際『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』は、今まで知ることの出来なかったマリリン・モンロー像を独自の視点でえぐりし出しています。有名女優などをモンローの手記の朗読者に使ったりしてね。
監督はアカデミーの長編ドキュメンタリーにもノミネートされている作品なので、どうしてもドキュメンタリーよりになってしまうのかもしれません。
この映画では、どうしちゃったのでしょう?
監督の演出なのか、脚本なのか、どちらにしてもあまりピンとこなかった映画でした。
恐らく、監督自身がこの手のドキュメンタリー映画にエンターテイメント性を加えるのが不得意なのでしょう。人物にフォーカスを当てた映画は出来ても、ある事件を深掘りするのは難しいのかもしれません。
個人的な感想ですが、クリント・イーストウッドが製作・監督のような実話ベースを独自視点で淡々と映像化しつつ、本筋からぶれないテーマを描き出す監督であったら・・・
もっと違った映画になっているかもしれません。
合わせて読みたい実話ベースの優秀作品イーストウッド
出演者の演技力だけが浮いている
主演のエイミー・ライアンと、警察の総監役のガブリエル・バーンの演技が浮きまくっていました。
上手すぎなのか、シリアスすぎなのか良いことのはずなんですけど、演出と演技と構成がとにかくアンマッチ。
二人とも大御所なので、上手に使ってあげて欲しかった。
一方で、シェリー役のトーマサイン・マッケンジーは、とにかく美人でかわいい。今後に期待です。声が少し鼻にかかってずった声なので演劇では厳しそうなので、ホラーとかサスペンスのセカンドで活躍しそうですよね。
ロングアイランド連続殺人事件
まだ未解決なんですね。
実話ベースでなく、インスパイヤなんだから、もっと独自のストーリー・脚本で良かったと思います。たとえば、新興宗教のxxだったとか、シリアルキラーは警官だったとか、面白い要素いくらでも作れたと思います。一方で、実話に寄せるならもっと徹底的にドキュメンタリー映画にすれば良いと思います。
ロングアイランドの連続殺人鬼 (ロングアイランド・シリアルキラー(LISK)、ギルゴ・ビーチの殺人鬼、またはCraigslistリッパーとも呼ばれる)は、ほぼ20年間に渡って10人から16人を殺害したとされる正体不明の連続殺人犯である。主にCraigslistで仕事を募集していた売春関連の女性達が殺害され、遺体がニューヨーク州ロングアイランドのサウスショアのエリアで次々に発見された。
wikiより
海外の評価 2020/03時点
評価は、批評家から評価結構されていますね。意外です。一方で一般視聴者(ほげるのような)からは結構メタメタです。激しく同意ですが。
Metascore (批評家) | 69 |
User rating | 6.1/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 71 |
Audience | 33 |
映画の感想まとめ
名作を目指しながら、どうしても作り手のドキュメンタリー監督としての性と、良いヒューマンドラマにしようとしてエンターテイメント性が少なかったのが、残念なポイントではないでしょうか。
→社会派ドラマ好き
→濃厚なストーリー展開が好き
→おちがなくても平気な人
こんな人なら映画が好きかもしれません。
合わせて読みたいNetflix実話着想の映画『マクマホン・ファイル』
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 3
キャスト 2
ストーリー構成 2
初見で読み取れない謎 3
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