映画感想『ロスト・バケーション』諦めない気持ちが没入感を高める秀逸なシチュエーション+シャーク!

『ロスト・バケーション』は登場人物はほぼ一人+カモメって言う風変わりなシチュエーション・シャーク映画!ナンシーは一人メキシコの死んだ母との思い出の海にサーフィンをしに訪れ、母が趣味だったサーフィンをした地で自身もその海でサーフィンを堪能するが、そこで人食いサメに襲われるというとんでもない事態に巻き込まれることになる・・・

最初にどうかと思ったんですよねー

主演女優のブレイク・ライブリーの一人映画?

しかもシャークもの

これははずれかなぁーと思いつつ、観たら、

とんでもない!

めっちゃ面白かったです

構成として普通のシャーク物ではない要素がふんだんにあり、大変よろしい

一瞬で引き込まれて、そのまま最後まで息をつかせない展開です

かなりおすすめの映画です

ほぼ一人で出演のシチュエーションムービーなので、いつも以上に感想中心です

それでは見ていきましょう!

あらすじ <ネタバレなし>

『ロスト・バケーション』イメージ画像
ソニーピクチャーズ公式HPより https://www.sonypictures.jp/he/1342037

休暇を利用して、医学生のナンシーは友人とメキシコまでバカンスに来ていた。ナンシーにはもう一つ目的があり、かつて母親が自分を妊娠している時にサーフィンのバカンスに来たことのある秘密のビーチへ行くことだ。友達は二日酔いでホテルから動けないでいる、一人ホテルへ置いてきた。

ナンシーは地元のカルロスという親切な男に秘密のビーチまで連れてきてもらい、サーフィンを始める。
地元の二人のサーファーと交流しながら楽しい時間を過ごす。
サーファー達は夕方になり帰るという、ナンシーは一人ラスト一本乗ってから帰るつもりで波を待つ。
少し沖の安全ブイのところに、クジラが漂着していた。
近寄ると、クジラは傷だらけで死の淵にいた。
ナンシーは不意に怖くなり、砂浜めがけてライドを開始するが波の間から巨大なサメがナンシーに襲い掛かり、サーフボードとの安全コードも切られ、左足を噛まれ大きな傷を受けた。なんとかクジラの死骸までたどり着き、背中に上ることはできたがサメの執拗な攻撃はやまない。
ついに、クジラの死骸に体当たりをしてきたサメから、海にほおり出されたナンシーは近くの満潮で見えなくなるという小さな岩礁までたどり着き、そこから身動きが出来なくなってしまう

ナンシーの孤独なサバイバルが始まる

映画情報&キャスト

『ロスト・バケーション』 2016年 アメリカ
【原題】The Shallows
【監督】ジャウム・コレット=セラ
【脚本】アンソニー・ジャスウィンスキー
【製作】リン・ハリス
    マッティ・レシェム
【製作総指揮】
    ダグ・メリフィールド
    ジャウム・コレット=セラ
【出演者】
ナンシー(ブレイク・ライブリー)
 :医学生、キャリアを悩みつつ。母の思い出の地へサーフィン旅行に来る

超感想中心評価

ソニーピクチャーズ公式 youtube.com

シチュエーションスリラー+シャークの異色もの

本作はシチュエーションスリラーとして、タイトルから入ると何か事件に巻き込まれる系のサスペンスを想像してしましますが、違います。『ロスト・バケーション』ですからね、勘違いしちゃいますよ。

でも言いえてこの邦題はキャッチ―ではあるけどちょっと違うかな。

原題は『Shallows』といいます。英語で意味は浅瀬とか洲という言い方です、かっこう悪いけどのほうがすっきり映画の内容としては意味が通じるかもですね。

釣り用語ではよく出てくるし、ルアーもシャロ―用とかいうので、こちらのほうが伝わりますね。映画ではアリー スター誕生』で、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーが歌った、『Shallow』が愛の歌として素敵でしたが、こちらの意味は形容詞的で薄いとか、希薄という意味になり、愛に繋がります

おっと、脱線しすぎました。

なので、最初は原題もみてサメの映画だと思わなかったんですよね。

何か、恋愛サスペンス化と勘違いして見始めたのがよかった。

かなーり面白かったです。

これまでシチュエーションスリラーの類で、サメとの組み合わせはあまり無かったかと思います。

登場人物はほぼナンシーのみ

あらすじ通りですが、ナンシーが足をサメにかまれ怪我をして、そのあとの展開としては血を流しながらなんとか岩礁でサメが去っていくのを待機する、イチかバチかにっけて最後はサメと戦い勝利する系です。

こういう風に書いてしまうと、映画好きの人が思い出すのは、『フローズン』と『トレマーズ』的なものだとおもいます。私は、こういうシチュエーション好きで、この2本とも好きです。

一方は、雪山のリフトの上に取り残されて一晩を明かし最後は・・・
トレマーズは、海でなく砂地の土地で太古の化け物のようなミミズ生物がよみがえって、人々を襲う映画です。

この映画は、海でサーフィン+ナンシー一人の組み合わせで、満潮まで岩礁で待つがシチュエーション、そのあとサメとの戦いがアクション映画となります。

秀逸な脚本と映像表現

かなりよく脚本と構成プロットが練られていて、ストレスなく全てを消化して観ることが出来ました。

適度なドキドキ感となんでやねんてきなつっこみもなく、ひとり演技のスリラーなので、さほど伏線とか難しいこと考えずにドキドキしっぱなしで、最後まで見られます。

たくみに海やサンゴ、サーフィンの映像美も取り入れて、ところどころで海の美しさとシャロ―(洲、浅瀬)の美しさがシャークとの対比ですごく映え(ばえ)ました。

そういう意味では、この映画はいろいろな構成要素の対比が物凄くうまいです

  • 母親:ナンシー
  • クジラ:イルカ:サメ
  • クジラ:ナンシー
  • カモメ:ナンシー

など、そういうレトリックが繰り返されています。

ひとり演技映画なので、そうしていかないと時間も持たないし、惹きこまれないですからね。

脚本はアンソニー・ジャスウィンスキーが手掛けています、ホラーとかサスペンス専門の脚本家です。スターウォーズのヘイデン・クリステンセンが出演したホラー映画『リセット』なんかも手掛けています。

監督は新手の表現が上手なスペインのジャウム・コレット=セラ監督

ジャウム・コレット=セラ監督は、何か従来の映画とは少し変わったことを表現するのが得意な監督で、今まで手メガホンを取ってきた監督作品からもうかがえます。

個人的なコメントですが、才能の塊ですね。野に埋もれている感じがします。

『エスター』『アンノウン』『フライト・ゲーム』『ラン・オールナイト』など、手掛けています
あれ?並べてみるとリーアム・ニーソン好きなんですね、この監督。

ロング・バケーションも、そんな一つになりそうなぐらい、機知に富んでいます。

個人的に、良い演出・プロットとして今までのシャーク映画にないところを上げると

  • エロ・パーティーがない (シャークに正面から対峙)
  • バカみたいなサメの行動がない(良識の範囲)
  • サメの行動をナンシーが冷静に分析する(浅瀬だから)
  • ほお海上でのシーン

非常に好感が持てます。

特に一つ目のエロ・パーティなんてなくても、シャーク映画は成り立つんです。

そして、サメが驚くほど大きいとかではないんですよね。

きっと生物のサメとしてみるとおかしなところあるんだろうけど、映画のシャークxx系からすると、ごく普通レベル以下の大きさと凶暴さなので、リアリティが増しました!

サメのラストでの死に方は、ちょっと情けないけどナンシーは足怪我しているから仕方ない!

全体的に監督は、低予算で映画を製作してヒットを飛ばす、ブロックバスター食っちゃうぞー系の監督なので、仕掛けがときおりB級っぽいのもいいですね。

それらの数々の演出・工夫が相まって、本作品は興行成績としてはかなりいいほうだと思います。
製作(17億くらい)の10倍近い興行収入を得ています。

凶暴なサメとチャーミングな設定

今回のサメは、割と現実路線のサメの設定だったと思います、そんなにジェイソン・ステイサムの『MEG』のようのxxドロンみたいな、アランドロン的な名前の巨大生物でもありませんでした。

それでも、かなり凶暴であることには違いはありません。

ほっぺたに引っかかった銛?かえし?のような金属が刺さっていて、それが引っかかって身動きが取れない時には小動物のようでした。

さらにかわいいなぁーと思ったのは、サンゴとクラゲに刺されて、ナンシーの追撃をあきらめる所ですね。

そうなのか、サメってチャーミングだったのか。。。

ホオジロザメはかみつくと14kgの肉塊を引きちぎるそうです。

普段は人間を襲わないけど、サーファーなどはサメの主食のアザラシなどにぱどリングしている姿が似ているからといわれています。
そういわれれば、本作で死んだ人はみんなサーフィン中でしたね。

酔っぱらったおじさんも、サーファー二人も

ナンシーもクジラの上でサーファーのように乗ったから、機嫌を悪くさせたのかもしれませんね。

主演女優お肌ボロボロはブレイク・ライヴリー

ブレイク・ライヴリーといえば、ドラマ『ゴシップガール』のセリーナで完全ブレイクしましたよね。『アデライン、100年目の恋』で永遠の命を持った女性として美を欲しいままにしていました。

そんな彼女がこの映画の中では、なんと塩と血にまみれてボロボロになっていきます。

そんなに太陽の下に居たら、お肌に悪いよってくらい撮影も過酷だったんだろうなぁー

岩礁の上で、二日目には唇ボロボロ肌ガサガサの彼女が印象的でしたね、メイクなんだろうけどね。

カモメも、よく近接撮影出来ているよね。

私生活で、彼女はライアン・レイノルズの妻で二人の子供がいます。2016年に第2子を産んでいますが、おいちょっとまてよと。どっちが先かはありますが、少なくとも一人子供がいて、あのスタイル。。。二人目の妊娠は撮影の後なのか前なのか、どちらにしても鉄人ですね。

かっこいいぞ!音楽はSIAの楽曲

エンドテロップの時に流れる音楽が、かっこよかったので紹介です。

歌詞もまさに本映画の中で頑張っている、ナンシーとシャークに対して送られているようで、ノリノリでした。

映画の中ではほとんど音楽はならずに効果音だけなので、余計メリハリが効いていてよかったです。

海外の評価 2020/04時点

ちょっと、不満です。

まあ、でもひとり演技の映画だとこんなものかもしれません、シャーク物なので所詮色物。逆に言ううとその中では、善戦しているのかもしれませんね。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
59
User rating6.3/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
79%
Audience 59%

映画の感想まとめ

十分満足のいく映画でした。

映画館でみたほうが迫力はあると思いますが、夜が長い時に一人で見ても楽しいです

出演者も一人ですし。

アイデアで低予算のわりに、高品質な映画であったと思います。

✔ゴシップガールが汚れていくとこを見たい人!
✔シャーク物は外せない人!
✔トレマーズが好きな人!

こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      5
 キャスト       5
 ストーリー構成    4
 初見で読み取れない謎 4