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『かごの中の瞳』難解な解釈とぼやけたストーリー!愛・夫婦の本質とは?:動画配信・映画感想あらすじ考察

2021-07-19

映画『かごの中の瞳』は主演にブレイク・ライヴリーを起用した2016年のアメリカで公開されたスリラー映画!盲目のジーナは夫のジェームズと幸せに暮らしていたが、角膜の手術を受け視力が戻ったことによって、ジェームズとギクシャクし始め・・・

視力が無い状態ってのは、当然その人にしかわからないわけで、

それは当然のことながら、性格や性質にも影響を与えているのだと思う。

本作は、社会派映画とかではないのですが、ある幸せな夫婦の関係や本質が何だったのかってところに多少思いが飛んだりする、スリラーサスペンス映画

なんです、

若干映画が演出もまじって、モザイクやボケた映像を目の見えない状態として表現していることもあり、映画ストーリー全体がぼやけてしまっていることが否めないです

なんだかわからないけど、こういうモヤっとした状態の映画や難解なパズルの様な映画好きにはたまらないでしょう。私はストレートに視聴者に伝わらないのはダメだと思っている派なので、ちょっと本作への評価は低かったかな。

後ほど少し考察はします

主演には、ドラマシリーズ「ゴシップガール」や『ロスト・バケーション』などで、有名となったブレイク・ライヴリー

『アデライン、100年目の恋』などでもフリフリしていた美貌は健在です。

☆3のおすすめ(5点満点)

感想中心となります

それでは見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

幼いころの事故で、目が見えないという障害を抱えながらも、ジーナは夫のジェームズと共に幸せに暮らしていた。夫のジェームズは誰よりもジーナを愛し、彼女の子供が欲しいと願っていた

そんな時に、かかりつけの眼科医から、片目は視神経が生きているため角膜手術で視力が戻る可能性があると言われ、ジーナが角膜手術を受けることになった

術後、ジーナの片目の視力が回復していくと、ジーナは徐々に見えていなかったものが見えるようになり抑圧されていた感情が行動に表れるようになり、奔放な行動が目立っていく
夫のジェームスは、そんな彼女との間に溝ができはじめ、さらには他の人へのジェームズの嫉妬により、少しずつ関係が徐々にギクシャクし始めるようになってしまう

二人は旅行から帰宅したのち、幻覚に襲われるようになり、また視界が悪化していった。ジーナは不安になり、再び医師の診察を受けたところ、誰かの仕業によって、細菌感染させられた可能性があるという
それを知ったジーナは芝居を打つことにする

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映画情報&キャスト

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ポニーキャニオン

『かごの中の瞳』2016年 アメリカ
原題:All I See Is You
【監督】マーク・フォースター
【脚本】マーク・フォースター
    ショーン・コンウェイ
【音楽】マルク・ストライテンフェルト
【撮影】マティアス・コーニッグスウィーザー
【出演】
ジーナ(ブレイク・ライヴリー)
:目が見えない症状を抱えていたが、角膜手術を受ける。
ジェームズ(ジェイソン・クラーク)
:ジーナの夫。
カーラ(アーナ・オライリー)
:ジーナの姉。
ダニエル(ウェス・チャサム)
:ラッキーという犬の飼い主。
ヒューズ医師(ダニー・ヒューストン)

超感想中心の評価考察・レビュー

見えない状態での妄想の世界

主人公のジーナは長い状態で、目の見えない生活をしていました

幼いころの事故が原因なので、”見える”ことがどういうことなのか知っています

細かいいきさつはわかりませんが、ジェームスと結ばれ結婚をしています。夫のジェームズと結婚をした時も、彼がどんな顔をしているのか分からないまま、そしてなんな風景の中でどんな部屋に住んでいるのか、どんな家具があるのかさえも正直分からない状態

そのため、彼女は長い時間見えない部分を頭の中で妄想しながら過ごしていたように思います。

目が見えるようになったジーナは、「想像と違った」という言葉を繰り返します。その言葉が全てを物語っているように感じます。

具体的に言えば、ジェームズの顔、住んでいる家や家の向こう側の住人がいつも覗いていること、様々なことが少しずつ彼女の想像したものとはかけ離れていました。

しかし、それはジェームズにとっては、かなり残酷ですし、きつい事実に違いありません。
少しずつ変化していくジーナに、置いて行かれてしまうような怖さを感じていたでしょう。

併せて読みたい『見えない目撃者』

映像を通したジーナの視覚表現・演出

本作で重要な要素なのは、ジーナの目線から描かれる映像とその演出です

その視覚表現が、とにかく映像のコマの大部分を使っています。

ジーナの視力が見えない時はかなりぼんやりとした視界が映し出され、手術をしてからは少しずつはっきりと視界がしていき、回復していく様子が分かります。

今、ジーナの目がどんな状態なのかすぐに理解できますし、後半になり、見えなくなってしまうジーナの不安も一緒に感じ取ることができるように構成されています

普段私たちは、普通になんの問題もなく見えていることが当たり前ですが、弱視のような状態の彼女にはこのように見えているのだということも、体感できます。

ただ、映画の視覚表現・効果としては狙った通りなのかもしれないのですが、それが仇を成して、とにかく映画のストーリーがつかみにくいのも事実

ここまでやる必要があたものなのか・・・

ジェームズの思い:夫婦の愛

ジェームズはとにかくジーナのことを愛しているのが見て取れます

そして、それはジーナも同じ気持ちであったに違いありません。
ですが、それはジーナの目が見えないときの話です。

ジーナが見えるようになってからというもの、ジェームズはジーナのことを疑いはじめます。

それはジーナの姉の夫にも、「心配か?」と言われてしまうほどで、それほどにジーナが美人であったこともあるでしょう。ジーナは視力が回復し、今までとは違う新しく美しい世界に目覚め始め、いろんな人間と関わりを持つことを楽しみ始めていました。

性格も性質も奔放になっていく、彼女

しかし、それはジェームズにとっては自分の元から居なくなってしまうのではないか?という不安に繋がります。ジェームズは自分に自信がなかったのかも知れません。

そこで、彼は彼女の目薬に細菌を入れたり、泥棒が家に入ったように見せかけたりしてしまうのです。

しかし、ジーナは全て彼の行動を見破っていたのです。

なんとも浅はかな行動をしたものです。
愛する人はどんなことがあっても、信じなくてはいけないと言われているような映画ですよ

あらすじ~ラスト うがった解釈・考察

ここまでの感想解説が一般的な解釈だろうし、私もそう思います

ただ、冒頭で文字書いた通り、とにかく本作は

見にくい・・・

ストーリーがあいまいで、時系列も微妙にずれていたり、ロケーションや過去のいきさつも含めて説明なしの一切フルパスで視聴者側で、わかってよー系の映画なのでわかりずらい

この辺が、本作の一般的な評価が低いところかなと思います

監督は、『007 慰めの報酬』、『ワールド・ウォーZ』のマーク・フォースター監督なのでそこそこ面白い映画を作れる監督のはず

以下はちょっとうがった見方の考察

・ジェームスは盲目フェチ
 =>何度も盲目プレイの動画を見直している
・通常考察と同じくジェームスは目薬に細工したし、泥棒を演出した
・ジーナはジェームスの目薬の事をわかっていた
・無精子症のこともジーナはわかっていた
 =>その為に浮気をして子種を授かって、泣きながら家に帰った
 =>ジェームスを愛しているから
・手紙で泥棒の細工までしたこと知ったジーナはジェームスに、映画タイトルと同じように自分は全部見ている知っていると、メッセージを送る

・ラストのジェームスの視点が妙にぼやける

以下、ラスト考察

ジェームスは見抜かれた思いと、盲目フェチでジーナに使った目薬を自分に点眼し車をドライブしてトンネルで事故を起こす、ジーナはもう一度やり直したくてひたすら家で待ち続ける
帰らなかったジェームス、子供が生まれて一人で育てる・・・

こんな感じかなと、思い直した次第です

こっちのほうがしっくりくるかな、

事実かわからんですけどね

映画の感想まとめ

本作は見えないことの効果を描いている作品

まあ、効果と言っても色々

家族やパートナー、そして周囲の人たちですが、その見えていなかったことでうまく回ったいたことが、見えないことでよく見えることや見えてしまったことでイメージと異なり、以前とは違う関係に変わってしまう恐ろしさを感じます。

映画としては曖昧な表現が多く、どういう意味かわからない部分もありますが、着眼点としてはかなり面白い作品だなと思います

が、ちょっと好き嫌いは多そうですね。

サスペンスやホラーが好きな方にはおすすめです。