『貞子3D』日本が誇るジャパニーズホラー映画の元祖が復活!しないんだなこれが:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信
映画『貞子3D』ビデオでなくSNS等が流行るインターネットが当たり前の世界でもう一度貞子!2012年公開の日本のエポックメイキング的な存在のホラー映画をシリーズの新作と位置づけて作成!主演は石原さとみ
[showTable]映画ショートコラム あらすじ中心ネタバレ含む
コロナ禍において今まで以上にIT用語や、カタカナ用語が周囲に溢れた気がする。
リモートワーク、クラウドなどはまだしもクラスターやソーシャルディスタンスまでもわざわざ英語にしているが、日本語でよくない?と正直思ってしまう次第だ。そんな折に偶然見つけたタイトルが今回紹介したい『貞子 3D』だ。
最初見た時は『貞子3』って書いてるのかと思って、え!リング続編出たの?!って思ってしまった。3Dというと、映画館で紙製のメガネ(なんか赤と緑の薄いテープみたいなやつを通して映画を見ると立体的に見えるというやつね。)を配られたことくらいしか記憶にないのだが、この作品は特にそういう付属品がなくても大丈夫みたいなので見てみた。リングだからすげー怖いのかなと思いつつ見ていたらギャグ要素満載だったので是非みなさんに紹介したいと考えた次第だ。
物語は、主人公の鮎川茜の働いている女子高で流行っている呪いの動画の噂からスタートする。ニコニコ動画上で配信されているその動画を見てしまうと呪われてしまい、命を落としてしまうという噂だった。茜は偶然呪いの動画を見てしまい呪いに囚われてしまう。茜は果たして呪いを退けることができるのか・・・
はい。石原さとみファンの皆さんすいません。
まず謝っておきます。一言でいうとこの『貞子 3D』は歴代のリングファンからすると別枠です。
公式にはシリーズものの、第5作に位置付けられているはずなのですが・・・
というよりもリングの設定をばかにしてるんじゃないかと言いたくなるくらいのクオリティーでしたな!
最初はニコニコ動画のゲリラ配信で呪いの動画が出回るのは拍手したくなったんですよ。ビデオしか使えなかったあの子が・・・無料動画配信サービスを利用できるようになるなんて・・・(でもなんでニコニコ?Youtubeだと垢BANされたの?とは言いたくなった。)みたいな感じだったわけです。
しかししかし、その呪いの動画に出てるのはよくわからん男。おいおいおい!
ふざけんなよ!鏡ごしに髪をとかしてるのが見える女の人は!?とりあえず早く井戸持ってこいよ!とこの時点で既に怒りマックスな訳です。んでまぁー女子高生の子達の演技がひどい。
「ねぇ知ってる?呪いの動画・・・」
ってセリフだと言ってるんですけど「ねぇこっち向いてムーミン」みたいなテンションな訳ですよ。
怖くもなんともない。そして最大の問題は貞子ね。動きがまずクイック。バイオハザードシリーズじゃないんだから!クイックに動く必要ないって!と思わず叫びそうになった。
しかも出てきたモバイル端末の画面傷付けるし・・・初代貞子はもっとお淑やかに優雅に出てきたのにもー暴れまくるわけです。やっと井戸がでてきたと思ったら貞子じゃない何か(バイオハザードのボスキャラみたいなやつ)が複数飛び出してくるし・・・お札じゃなくてショットガン持ってきて!あとミラジョボビッチも!と言いたくなる奴がうじゃうじゃうじゃうじゃ・・・・もうここまでくるとタイトル変えろ!と言いたくなる。
んでまぁ主人公の茜は最後呪いの元凶になる貞子に会うわけなんですが・・・主人公→石原さとみ、貞子→橋本愛っていう美人同士な訳ですよ。貞子はイメチェンしたのか顔ばっちり出てるし・・・怖いよりも「うわ〜二人ともめっちゃ美人〜」って感じただけだった。
んー・・・総じて言わなくてもいい気がするが、リングみたいなホラーが見たい!
って人は見ない方がいい。
映画のキャストを含めて一度初代貞子さんの前で謝罪するべきだと思うレベルの世界観の違い。今作はリングシリーズを製作した中田監督や鶴田監督ではない監督らしいのだが、初代リングを見たことがないのだろうか・・・トイストーリーの中にチャイルドプレイのチャッキーが入り込んじゃったレベルの違和感を感じる作品だ。
以前『貞子vs伽椰子』でも、確か語ったと思うのですがね
一番真にずしっと、はらわた抉られたのは、リングのTV版。意外と知らない人もいるかもしれない
これを見た時には、マジでビデオ見ることできなくなったレベル!
こういうレベル感の映画が本当に少なくなった。映像なんて怖くなくていいから、精神的に来るものがホラーだといいたい!
そういうレベルからみると、この映画で本当に、過去の貞子さんは、
井戸の底でショック受けてるだろうし、井戸登れなくなったらどうすんだよ!と思う一方で、これが貞子なんだ〜みたいに受け止める世代がどんどん増えてくるとジャパニーズホラーの行く末がどんどん心配になる今日この頃・・・
― hogeru -
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