『天気の子』ちょっと突き抜けた描写と少年達のエゴイスト的な考えの果てに?:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『天気の子』は『君の名は』の新海誠監督の夢や妄想がたっぷり詰まったアニメ映画!2019年の公開、賛否両論を集める本作ですが物語としては面白い!キャッチコピーがまたいい「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語」
『天気の子』(英題:Weathering With You)は、
2016年にヒットした『君の名は』の製作・監督をした
新海誠によるアニメーション映画!
語るまでもなく大ヒットした本作
アニメのストーリとしては、2021年の6月の物語
どことなく、「君の名は」と同じような世界観、
さらに同監督の作品の登場人物が、そういえばチラホラ
そんな「天気の子」は、
天気を操って少しだけ晴れを作ることのできる、
陽菜という女の子を巡って人々の欲望と自分勝手さがうにょうにょ
ハッピーなんだか、アンハッピーなんだかわからないラスト
人によっては、ちょっと受け入れられないファンも良そうですが
私は、めっちゃ楽しめましたので、
もちろん推しです
☆4のおすすめ(5点満点)
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレあり
神津島で暮らす、高校1年生の森嶋 帆高が家出し、東京歌舞伎町のマクドナルドでで天野陽菜に出会う。その後、帆高は「有限会社K&Aプランニング」というオカルトの雑誌の記事の寄稿を生業している、須賀圭介に出会い、住み込みで雇って貰う。
世間では「一時的な晴天を呼ぶ、100%の晴れ女」が都市伝説として噂されていた。実は陽菜こそが、都市伝説の晴れ女だった。
陽菜は代々木に存する廃ビル屋上の小さな鳥居をくぐったことで、局地的な範囲を祈りによって一時的に晴れにする能力を手に入れていた。陽菜は弟の凪と暮らしているが、経済的に困っていた。
その陽菜に、帆高が「晴れ女」を商売としていけばどうだ?と提案し、ウエブサイトを作成。
順調に進んでいたようだったが、陽菜がその能力を使うと身体が徐々に透明化していく代償がある事に気が付くのだった・・・
映画情報&キャスト
『天気の子』(てんきのこ、英題:Weathering With You)』/2019年7月19日公開 日本
【原作・脚本・監督・絵コンテ・編集・イメージボード】新海誠
【キャラクターデザイン】田中将賀、田村篤
【製作】市川南、川口典孝
【企画・プロデュース】川村元気
【エグゼクティブプロデューサー】エグゼクティブプロデューサー
【プロデューサー】岡村和佳菜、伊藤絹恵
【音楽プロデューサー】成川沙世子
【作画監督】田村篤
【音楽】RADWIMPS
【出演者】
森嶋 帆高(もりしま ほだか):醍醐虎汰朗
天野 陽菜(あまの ひな):森七菜
天野 凪(あまの なぎ):吉柳咲良
須賀 圭介(すが けいすけ):小栗旬
須賀 夏美(すが なつみ): 本田翼
超感想中心の評価考察・レビュー
思春期の男女と少しオカルトな話が組み合わさった現代的なストーリー。
この映画は、思春期の少年少女の為に政策した映画だそうです。映像描写がとても美しく、荒々しい雨の描写や東京の風景が凄いと感じます
新海監督の前作「君の名は。」と似ている部分がチラホラ。オカルト的なところと現代を混ぜ合わしたストーリー、最後に帆高と陽菜が出会う場面も似ています。
違うのは思春期というところに焦点をあわしている事かなと思います。家出少年、風俗、ヤクザ、主人公がピストルを発砲、ラブホ、主人公逮捕、逃走。思春期・無知ゆえの社会への反発、犯罪。
ちょっと人によっては子供とみるのは「どうよ」
って思う親御さんもいるかもしれないですね、是非見て欲しいですがね・・・イヤらしい感じも、残酷な感じもないので、そこまで過敏になる事もなさそうです。
そして、主人公の純真な思い。陽菜は晴れ女の能力の代償として、体が透明になっていく。このままでは人柱として陽菜自身消えてしまう。
帆高は陽菜が力を授かった神社で「陽菜を助けたい」と祈ると奇跡が起き陽菜が元に戻ってきます。そのため、東京は土砂降りの雨が続き沈没…?
そして、また二人は引き離され、再び出会う。ここら辺がちょっとモヤモヤしますが笑。
これはもう少年のエゴがたっぷりと詰まって、
思春期の自分たち以外の世界は、自分たちを中心に回っているということへの焦がれた思い
かつて少年だった大人の男性も、今少年の男の子も同じ
東京の災害よりも近くの好きな女の子ってとこでしょう。
音楽担当は「君の名は」と同じ「RADWIMPS」
『君の名は。』でもインストゥルメンタル含め、劇中音楽を全曲担当したRADWIMPS
『天気の子』でも31曲に及ぶ楽曲を作成した事も話題になりました。
ボーカル入りの主題歌は5曲です!
- 風たちの声
- 祝祭 feat.三浦透子
- グランドエスケープ feat.三浦透子
- 大丈夫
- 愛にまだあるかい
君の名は。と同じく、その場面にマッチしていると思います。世界観もにてますし。
もう新海誠の映画には、RADWIMPSって定番になっちゃたかも・・
帆高の家出理由は、最後まではっきりしなかった(気持ち悪さアリ)
家出をしてきた帆高!
なぜ、家出してきたの?親とうまくいってなかったのか?という描写がありますが、
理由は最後まで語られませんでした。監督インタビューの記事によると、
「トラウマでキャラクターが駆動される物語じゃなく、憧れのまま走り始め、そのままずっと遠い場所まで駆け抜けていくような少年少女を描きたかった」
と語っています。
このへんが、少年の冒険(暴走)の由縁でしょうね
確かに、突き抜けた
家で少年のハチャメチャ行動でしたね
世間やネットで、少し「気持ち悪い」って表現をする人たちがいます。
私的には、わかるようなわからないような・・・
わかるとしたならば、こういう必然の設定、家出の理由とかそういう根幹的なところの表現を”憧れ”に向かって突っ走る思春期の中二病的な思想を、裏テーマのようにしのばせて、それを感じ取る人たちからは、”実はよくわからない・理解できない”って見透かされているのだと思う次第です
受賞歴
この受賞は、めっちゃ凄いですね
以下参考ですが。。。
- 【第23回文化庁メディア芸術祭】:アニメーション部門ソーシャル・インパクト賞
- 【第37回ゴールデングロス賞】:日本映画部門 優秀賞・金賞
- 【第43回日本アカデミー賞】:最優秀アニメーション作品賞・最優秀音楽賞
- 【第74回毎日映画コンクール】:音楽賞(RADWIMPS)
- 【第44回報知映画賞】:アニメ作品賞
- 【第11回TAMA映画賞】:特別賞(新海監督、及びスタッフ・キャスト一同)
- 【第13回アジア太平洋映画賞】:最優秀アニメーション映画賞 …等多くの賞を受賞。
ラスト考察 君の名はとの関係性
主人公の行動にハラハラさせられました。まさか、仕方なかったとはいえ、ヤクザの持っていたピストルを持っていくなんて…。指紋を拭いて捨てて、逃げればよかったのに。警察に届けようにも、家出とピストル所持で警察に追われてしまいます。
親のいない陽菜と弟も児童相談所から逃げ、お互い警察に追われる身になり、泊まる場所として仕方なく3人でラブホに泊まります。インスタント食品の自動販売機で好きなものを食べるが、体が消えていく陽菜にとっては、最後の晩餐と思ってたのかもしれない。
そう考えると悲しい。思春期の社会に対するやり切れない思いと、自分たちではどうすることもできないもどかしさが描かれている映画でした。
しかし、たとえ反社会的な行動になろうとも「陽菜を助けたい」という純粋な思いで行動した結果、圭介の心も動かしました。本当に正しい事ってなんなのだろうか?考えさせられます。
でも客観的に見ると、
彼らのエゴ、「陽菜と一緒にいたい」のほうが本当は表現したかった事なのかなぁとうがった見方もしたくなります。東京に雨が降り続いたっていいんですよ。(^^♪
脱線しますが、「君の名は。」の三葉と瀧も出てきましたね。
そのわりに、世界観はお無いですが、時代や年代は微妙に違っています。東京が雨だらけの時の時代設定は、滝と三葉の世界では、スカっと晴れでしたからね。
まあ、並行パラレルワールドってとこなんでしょう。
実は深い設定で、滝と三葉が時間を巻き戻す前の時の世界だったとかね。深読みしすぎですが・・w
映画の感想まとめ
映像はとにかく綺麗!
まあ、それをいしきしているからだろうけど、音楽も引き続きRADWIMPSで、劇中の中で音楽が流れると歌詞から「こんな心境なんだな」と分かります
マッチ度抜群です
アニメにも統一の世界観を持ち込んでいます
ラストは「君の名は」を思い出させるようなラストでした。
私的には、君の名は。と似ているところが多いので、もっと違うラストが良かったです。
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