『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』NetflixピュアLGBT!葛藤する美しい友情と純愛:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』はNetflix配信の2020年公開、アメリカの恋愛映画です。高校生のエリーは同級生のポールからアスターに送るラブレターを代筆してほしいと頼まれていくうちに、ポールとの友情が芽生え始めるが・・・。
Netflixオリジナル作品で注目の恋愛作品!
高校生の恋愛ドラマかな?と思いがちですが、気が付けば展開が気になってしまう本作!
とにかく三人の恋愛模様が気になって仕方ありません!
愛情、友情がピュアな気持ちで
しかもレトロな文通を通してもどかしくて、もやもやして、それでいて代筆なんていつの時代だよって感じですが、見てもらえれば分かります
推しですね
それでは、見ていきましょう!
☆4のおすすめ(5点満点)
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレあり
アメリカの田舎で暮らす女子高生のエリーは同級生のポールにアスターへのラブレターを代筆することを頼まれる。
最初は小遣い稼ぎでやっていたが、徐々にポールとの友情が生まれ、アスターとポールの恋を応援する。
ひょんなことから、アスターに代筆していたことがばれてしまった上に、ポールにもアスターが好きだったことがバレてしまい、そこから、不思議な三角関係となっていくが・・・
映画情報&キャスト
『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』 2020年 アメリカ
【監督】アリス・ウー
【脚本】アリス・ウー
【音楽】アントン・サンコー
【撮影】グレタ・ゾズラ
【出演者】
エリー・チュー(リーア・ルイス)
:中国人の高校生。
頭脳明晰でクラスメイトたちの宿題を代行して小遣い稼ぎをしている。
ポール・マンスキー(ダニエル・ディマー)
:アメフト部に所属する高校生。
アスターのラブレターを代筆することをエリーに頼む。
アスター・フローレンス(アレクシス・レミール)
: 高校生。ポールに恋されている。
エドウィン・チュー(コリン・チュウ)
: エリーの父親。
超感想中心の評価考察・レビュー
三人の恋愛関係
中国から来たエリーは、とにかく頭脳明晰で、話す言葉の一つ一つが賢いなと感じるような少女です
そんな彼女は、まだまだお子ちゃま
彼女は今まで恋愛経験はゼロなのです
アメフト部に所属しているポールはアスターに恋心を抱いています。
彼は偶然出会ったエリーにアスターへのラブレターを書いてもらうように頼みます。
口下手でアスターとうまく話せない彼にとってエリーは最高の助け舟でした。
二人は結託し、ポールとアスターが付き合えるように作戦を練っていくのです。
その様子は青春時代の一ページを見ているようで楽しいですよね。
しかし、最初のシーンでエリーがアスターを見ているというシーンがありました
そして、彼女のアスターを見る視線でなんとなく気が付きましたよね。
そうです、エリーはLGBTでアスターのことが好きだったのです。
ラブレターやメール代筆していることがアスターにもばれてしまいます
たいしたことなく、なんてことなく話せるはずが・・・
アスターはメールで会話していたポールのことが好きだったということです
アスターは実はエリーが書いているのは、知らなかったから、もう大騒!複雑な三角関係突入です
名言の数々が心を洗ってくれます
本作では沢山の偉人たちの名言が登場します。
文通を通してだったり、会話を通じてだったり
やっぱり、名言ってのはいいですね
例えば、
オスカーワイルド:「自分を欺いて始まり、他人を欺いて終わる。それが恋愛だ」
サルトル:「地獄とは他人である」
など劇中でいくつも出てきます。
それとともに、エリーの名言も同じように登場するのです。
それがあまりに刺さる言葉だったので、こちらで少し紹介していきたいと思います。
「誰かのために努力するのが愛だろ」
一生懸命ポールがアスターを知ろうとしている姿を見ていうセリフ。
最初はポールのアスターに対する恋心なんて、意味がないと思っていたけれど、徐々に頑張っている彼を応援しようと思うようになったエリーが言うのですが、もしかしたら叶わない自分の恋心を彼に託した瞬間だったのかもしれません。
「愛は寛大でも親切でも謙虚でもない。愛は厄介。おぞましく利己的。それに大胆」
教会でエリーがアスターに向けて言うセリフ。
本当にその通りだと思います。
愛が生まれると、人間は厄介な生き物になるし、時に大胆に変えてしまうのです。
高校生なのにこんな言葉が言えるなんてすばらしいと感じずにはいられません。地味で目立たない存在のエリーでしたが、実はとても素晴らしい文才能力の持ち主だったのです。
友情とは愛とは何か?
それぞれの三人の立場から見ていくと、本作はそれぞれの「愛とは何か?」と考えさせられる作品でもあります。
この登場人物の三人は多感な時期の高校生。恋愛の経験が乏しく、愛や恋に悩む年ごろでもあるのです。
エリーもポールも恋愛経験はゼロですし、アスターも恋愛の在り方について悩んでいるのです。
それがとてもリアルで、純粋に描かれています。
タイトルの副題の“面白いのはこれから”とあるように、この三人のこれからがどんな風になるのか知りたいですよね。
こういう男女関係なしの純愛とか友情はいつでも心がもやもや、そしてピリピリと懐かしくもあり、恥ずかしくもありいいものです。
同じくNetflixですが、「最高に素晴らしいこと」なんかもそうでしたね。
映画の感想まとめ
本作はNetflixオリジナル作品ですが、ただの青春映画ではなく、心に刺さる恋愛映画でした。
三角関係が最後まで気になり、印象的でした。
この三人がどんな風になったのか、数年後が見てみたいですよね。
青春映画、恋愛映画が好き!という方にはおすすめです。
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