『水曜日が消えた』同じ体を曜日で共有する多重人格!:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『水曜日が消えた』は2020年公開の日本のサスペンス・ミステリー映画、中村倫也主演による一つの体に7つの人格が生活する不思議な多重人格の物語!事故によって解離性同一性障害となった数馬は曜日により、一人ずつの人格を持つようになるが、ある時、突然水曜日だけ現れなくなり・・・
今、飛ぶ鳥を落とすほどの、旬の俳優の一人である中村倫也主演!
しかも、7人の多重人格者の役という難役に挑戦しています
まあ、想像がつくようでつかない
まさに、予測不能の展開と
衝撃のラスト!
どんな中村倫也の淡々とした演技で7変化を見られるのか楽しみですよね。
☆4のおすすめ(5点満点)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレあり
幼少期に事故で、数馬は解離性同一性障害になってしまい、曜日ごとに一人ずつ違う人格が現れるようになってしまう。しかし、ある日突然、水曜日だけ現れなくなり、火曜日が水曜日も過ごすことになる。水曜日は一体どこにいってしまったのか?
友達と言えば、なぜかそばにいつもいる同級生の女の子、一ノ瀬だけだった。それでも、水曜日を過ごすことになった火曜日は、水曜日を満喫していた。
公休日に多かった火曜日に不満を持ていた彼は、図書館で働く女性、瑞野さんと出会い、恋に落ちる
そんな瑞野さんから、衝撃のエピソードを聞く。水曜日もどうやら瑞野さんに惚れていたようなのだ、、さあ火曜日は消えた水曜日がどこに言ったのか謎を解こうとやっきになるが、その最中で他の曜日で月曜日以外も消えていることの気が付く。
残るは、何故か月曜と水曜日の人格で、手術すればこの解離性同一障害は治る事がわかっているが、水曜日の想いを消したくない火曜日は迷う。
そんな時、水曜日は手術で7人の人格を復活させる道を選ぶ・・・
時がたち、”僕ら”はまたそこにいた。昔の自分達なら考えられなかったことだが人格同士で話をして、色々なことが出来るようになった。
そして僕の横には、一ノ瀬がいた。そう昔から事故の後からずっとそばにいてくれたのは一ノ瀬で、自分達で誰が一番大事かを見つめなおしたのだった・・そこには新しい自分がいる
映画情報&キャスト
『水曜日が消えた』2020年 日本
【監督】吉野耕平
【脚本】吉野耕平
【音楽】林祐介
【撮影】沖村志宏
【出演者】
斎藤数馬(中村倫也)
:多重人格者で曜日により人が変わる。
一ノ瀬(石橋菜津美)
:数馬の同級生で、数馬のことを心配している。
新木(中島歩)
:数馬の通う病院に勤める助手。
瑞野(深川麻衣)
:数馬の中にいる火曜日が好きな女性。図書館で働いている。
医師(きたろう)
:数馬のことをずっと見守る。
超感想中心の評価考察・レビュー
原作も秀逸ミステリー 吉野耕平の映像作風を好きになった!
原作小説がある映画はいいもので、ストーリーに忠実なのがいいのか・・
ストーリーは、そっちのけで映画としてのクオリティーに傾くケースとあります。
まあ、どっちでもいい映画になる要素ありますが、本作は明らかに原作そのものもかなり秀逸作品です
そして、映画でもミステリー性をそのままにコメディー要素を取り込みつつ
純愛までも、表現できています
トレーラーこそ、コメディチックですが
中身は、ガチのミステリー好きにも受け入れられる内容になっています
この辺は、監督の吉野耕平が上手い!ってとこでしょう
キャリアを見ると、短編映画が得意な監督で、
各曜日に分けられた、数馬のストーリーを各々区切る様に演出することで、映画全体のプロットとしては短編のように扱えたのかもしれません。あれ?このフレーズってか短編映画がいい時に、名作になるのは最近もありましたね
「愚行録」この映画も、そうでしたね。監督が短編出身でした
俳優 中村倫也について
本作では多重人格者という難役を演じている中村倫也さん。
今、旬の俳優である中村さんについて少し触れていきたいと思います。
主な作品としてはドラマでは「この恋あたためますか」のコンビニのクールな社長、「美食探偵 明智五郎」の少し変わった探偵、「凪のお暇」では人たらしのイベントオーガナイザーなど、様々な役柄を演じ切ることができるカメレオン俳優として知られています。
また声優でも「アラジン」の主人公の吹き替えを担当して美声を披露しています。
本当に多方面で活躍が期待されている俳優さんです。
今後も期待です。
本作の中の多重人格
本作の中で登場する多重人格の扱い方がほかの作品とは少し異なっているように感じます。
大体、多重人格者というとホラーテイストにされ、モンスターのように扱われていることが多いように感じます。
しかし、本作は多重人格者の生活面を描いた作品です。
なかなかそういう作品は少ないように思いますよね。
では、本作の主人公である斎藤数馬の中に登場する多重人格について少し触れていきたいと思います。
彼の中には曜日ごとに現れる7人の人間がいます。
- 月曜日
バンドマン!ルーズで大胆な性格。喫煙者で、ワイルドな雰囲気を持つ。いつも火曜日に色んなことを押し付けている。 - 火曜日
真面目で、臆病な性格。病院には必ず行き、診察を受ける。何かあれば必ずと言っていいほど、火曜日が行っている。 - 水曜日
スポーツマン ウインドブレーカーを好んで着ている。 - 木曜日
イラストレーターの仕事をしている。 - 金曜日
植物を育てることが好きで、いつも緑に囲まれている。 - 土曜日
オタク系なコンピューターとゲームが趣味。 - 日曜日
釣りが好きで名人、いつも釣りに行く。
それぞれ趣味も違えば、仕事も違いますし、洋服の趣味も違うのです。
同じ人間の中に全く違う人間がいると考えた方がいいかもしれません。
そう考えると面白いですが、結局のところ毎日違う人間なので、彼を多重人格者だと誰も知らないので、友達もいないし、旅行もできないのです。
かなり窮屈な生活ですよね。
多重人格者をテーマにした作品
本作の他にも多重人格をテーマにした作品はたくさんあります。
その中で、興味深かったものを少しご紹介したいと思います。
まず、1996年に公開された「ジキル&ハイド」
こちらは言うまでもなく、有名な作品なのでご存知の方も多いかもしれませんが、ジキルは博士であり、善良な人間ですが、一方のハイドは荒くれ者で危険な正反対の人間。
その二人に女性たちが翻弄されていくのです。
まさにわかりやすい多重人格です。
2016年公開の「スプリット」こちらはジェームズ・マカヴォイが23人の人格を見事に演じ切っています。
それはもう神レベルと言っても過言ではありません。
一見の価値ありです!
他にも沢山の作品がありますので、是非こちらも合わせてみてみると面白いですよ!
セブン・シスターズとの類似性は実はない
トレーラーを見ているだけの時は、ノオミ・ラバスの「セブン・シスターズ」に激似じゃんこれ
完全にパクっとりますって、思ってました
が、しかし完全に違いましたね
原作では、ストーリーのオマージュ的に着想をはあるかもしれないですが
設定や展開が、まるで逆です
セブンシスターズでは、
7つ子がそれぞれ別の人格なのにもかかわらず、一人の仮想の人格として生活をしたいたが、あるとき月曜が消えたことからバランスが崩れていき・・・
って言うストーリーです、しかも7人の別人が最後には一人になるので、まさに本作とはま逆ですよね
映画の感想
多重人格者の生活を中心にサスペンス風に描いていますが、
怖い部分も全くないので、気兼ねなく見られます。
一方で、正直って喜劇性や怖いシーンなどもなく、タンタンと進む演出です。”つまらない”と思った瞬間に物語が全く入ってこなくなります。
微妙な演技の変化を捕らえられる方にはおススメで、サスペンスが好きな方、多重人格の話がみたい方はおすすめです!
ということで、おすすめです
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