『ミラクル・ニール!』パイソンズが贈るスーパーパワーを使いきれない男:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『ミラクル・ニール!』はイギリスのモンティ・パイソンらが監督したパイソンズ・ムービー!宇宙人の勝手な決まりで地球の命運を握るスーパーパワーが平凡な中学校教師のニール(サイモン・ペグ)に与えられたが、パワーの使い道はしょーもないことばかり地球を救うことは出来るのか・・・
パイソンズとサイモン・ペグによる
イギリスのコメディー映画
日常のなかに、さえない平凡な男に
アラジンの魔法が永久に何回でも使えるようになったら何に使う?
答えは、
「つかいきれません」
これじゃあ、ドラマにならないはずが、無理目の設定で見事にコメディ化!
原題の、"Absolutely Anything"
意味は、”絶対的になんでもね”
できることには、その名の通りご法度なしです
笑いもお下品が少なめなのもグーです
☆3(5点満点で)
感想中心となります
それでは見ていきましょう
あらすじ ネタバレなし
遠い宇宙のどこか!
銀河評議会の面々(パイソンズの声)が地球からの深宇宙探査船のメッセージを見て、”おバカな地球”を破壊しようともくろむ。評議会の規定に乗っ取り銀河のスーパーパワーを地球人の一人に与えてどういう行動をとるかで破壊するかの最終決定をすることになった。
かくして、何でも可能な願えばどんなことでも出来るスーパーパワーが、一介のイギリスの中学教師のニール(サイモン・ペグ)に与えられるのだった。
ニールはイギリスのある中学校で教鞭をとっていた。
ただ、その学校では生徒にはなめられっぱなしでクラスは荒れ放題のさえない教師をしているのだった。あるとき同僚の教師のレイ(サンジーヴ・バスカー)とのランチの会話中に、
「好きなことするとしたら何をする?」
と問われて、
「宇宙人に自分のクラスを破壊させる」と言ってしまった!
その途端轟音と共に、クラスにレーザービームが撃ち込まれ生徒たちは全員死んでしまう。
自分のパワーに気が付かないニールは、飼っている犬のデニス(ロビン・ウィリアムズ)のフンがなくなればいいとか、捨てたワインを元に戻れなど口にした事が現実になっていき、スーパーパワーの存在を信じ始めるのだった。
そんなニールは殺した生徒を気遣い、「死んだ者を生き返らせてほしい」なんて口にしてしまい、街中がゾンビに覆われ始めるのだった。ニールはおバカな願いでパワーの使い方を学んでいくが・・・
映画情報&キャスト
『ミラクル・ニール!』 2015年 イギリス
【原題】Absolutely Anything
【監督】テリー・ジョーンズ
【脚本】テリー・ジョーンズ
ギャヴィン・スコット
【製作】ビル・ジョーンズ
ベン・ティムレット
【製作総指揮】
マイク・メダヴォイ
クリス・チェサー
ベン・ホワイト
マーク・サンデル
エドワード・シモンズ
ケント・ウォルウィン
ディーン・ゴールドバーグ
デヴィッド・ロジャース
ジェイソン・ギャレット
ジェレミー・マーテル
【出演者】
ニール・クラーク(サイモン・ペグ)
:宇宙人からスーパーパワーを与えられた
中学教師
キャサリン(ケイト・ベッキンセイル)
:ニールのご近所さんで
ニールが気になっている美人さん
レイ(サンジーヴ・バスカー)
:レイの同僚
グラント(ロブ・リグル)
:キャサリンにしつこく言い寄る軍人
犬のデニス(ロビン・ウィリアムズ)
宇宙人の声(モンティ・パイソンズ)
超感想中心の評価考察・レビュー
パイソンズのテリー・ジョーンズ監督
監督は、パイソンズのテリー・ジョーンズ監督!
おバカな映画と言えば、モンティパイソンが必ずあげられるほど有名です。アメリカが「サタデー・ナイト・ライブ」SNLだとすれば、イギリスではモンティパイソンときます。
モンティパイソン(パイソンズ)は、イギリスのコメディ一家、といっても本物の一家ではなくて日本でいうところの「俺たちひょうきん族」とか、ドリフターズのようなものをイメージするといいと思います。
SNLがひょーきん族だとすれば、モンティ・パイソンはドリフターズのような結束が固いチームのようなイメージです。
パイソンズのメンバーは決まっていて
- グレアム・チャップマン
- ジョン・クリーズ
- テリー・ギリアム
- エリック・アイドル
- テリー・ジョーンズ
- マイケル・ペイリン
この6人から構成されています。
6人の誰もが、俳優であり、映画監督であり脚本家であり、企画や製作に携わったりする、笑いのプロですね。
テリー・ギリアム等はコメディ映画以外でも『未来世紀ブラジル』、『12モンキーズ』、『ラスベガスをやっつけろ』など能力の高い才能を魅せてくれます
本作は、テリー・ジョーンズ監督がメガフォンをとりモンテイパイソンの『人生狂騒曲』に続いて、パイソンズ作品になります。テリー・ジョーンズは、他のパイソンズ同様に多才で、コメディ以外でも『ラビリンス/魔王の迷宮』、『たのしい川べ』などまじめな作品もあります
ただなんといっても、日本人になじみが深いのは、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(Monty Python and the Holy Grail(1975年))でしょう。日本の伝説的な深夜番組でサブカル中のサブカルな福田雄一監督の『勇者ヨシヒコ』の原作と言っても過言ではありません
空から大仏でなく、神様が現れますからね(笑
『ミラクルニール!』では、お下劣なシーンはコメディでは比較的珍しく、子供とも安心してみることが出来ます。
全然タイプは違いますが、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』、『お!バカんす家族』あたりとは、また違うセンスのコメディです。
合わせて読みたいコメディ『僕のミッシー』
主演のサイモン・ペッグ つぶしの利くコメディアン
主演のサイモン・ペッグは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』で世界を恐怖の笑いに落として一躍有名になったイギリス人俳優です。
今では、様々なシリーズものに欠かせない存在にまでなっています。
『ミッション・インポッシブル』シリーズ、『スタートレック』シリーズ、『スター・ウォーズ』シリーズこれらに全部に出ている俳優っていないです。
アニメの『アイス・エイジ』シリーズにも出演して、声だけでも活躍しています
そんな、サイモン・ペッグの最大の特徴は
”普通”
そして世の中のすべてに皮肉たっぷりな普通目線の物言い、この『ミラクルニール!』でも、見事に普通っぷりを披露してくれます
そこに、スーパーパワーが宿ります。信じられますか?
何でもかなうんですよ
それなのに、捨てたワインを元に戻せとか、ワインボトルを追っかけて行ったり
犬のデニスに言葉をしゃべらせるようにしたり
くだらなすぎて、本当に腹抱えて笑えます
思いつかないのか、バカなのか、いくらでも何でも方法はあるだろうん。
アラジンのジーニーが見たら、ぜったいほくそ笑んで、喜んで何でもかなえてあげたくなる大アホタイプですね。
しかも、映画の途中で恐らくわざとでしょうか、願い事をするときに右手を振らないとダメ!
って勝手にルール思い込んじゃったりしています。
自分のクラスを宇宙からのレーザーで爆発させる前までは、普通にしゃべっているだけで犬のデニスがゲロして、テストの原稿用紙をちゃんと元に戻したりしていますからね。
こういうやらなくていい右で振りで考えてしまう、本当におバカです。
右手関係なければ、ラストシーンまでの間でキャサリンの恋敵グラントをいくらでも蹴散らせただろうに。。
犬のデニス ロビン・ウィリアムズの遺作
本当に残念なことですが、本作品はロビン・ウィリアムズの遺作となってしまいました。
ご冥福を祈ります。
エンドテロップでの、ノリノリの声での収録シーンが涙ぽろって
ロビン・ウィリアムズは『グッドモーニング・ベトナム』でハリウッドのスターダムを一気に駆け抜けます。アカデミーへのノミネートは常連になり、マット・デイモンとの見事な競演をした『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では静かな教師を熱演してくれました。
彼の根はととってももまじめなコメディアンです、そしてコメディアンとしてはそういうタイプが意外と多いです
そして、アルコール依存とうつ病に悩まされていて、最後には縊死(く び つ り)でした。何が原因かはわかっていませんが残念なことです。
”声”だけの犬を情緒的に演ずることが出来るのは、彼だけでしょう
ロビン・ウィリアムズらしい、明るい役でよかったと思います。
海外の評価 2020/04時点
いや、両サイトともに評価は、めっちゃ悪いですね
もう少し普通評価かと思ったら、辛辣なことが結構書いてあります。
リアル感ないですからね、
やはりモンティパイソンなだけに期待が大きいのでしょうね。
それか、アメリカ映画ではないから辛口になるのか。。
Metascore (批評家) | 31 |
User rating | 6.0/10 |
TOMATOMETTER (批評家) | 18 |
Audience | 31 |
映画の感想まとめ
そこそこ面白い映画でした。
結構、こういうノリの映画は好きです。
サイモン・ペッグの熱くない普通の演技、
そして何にも起こらない普通の出来事の中で発生する、おバカなことに楽しませてくれましたので”ほげる”は好きです。
✔モンティ・パイソン作品は好き
✔サイモン・ペッグの普通を見たい
✔ロビン・ウイリアムズのことを好きな人!
こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 4
ストーリー構成 3
初見で読み取れない謎 3
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