『スタンド・バイ・ミー』あの夏の思い出は一生忘れられない!あらすじとおすすめポイント:動画配信・映画感想あらすじ考察
映画『スタンド・バイ・ミー』はスティーブン・キングの小説が原作のヒューマン映画!オトナになればなるほどわかる、あの二度とやってこない暑い夏。4人の少年達が行方不明の少年の”死体”を探しにひと夏のちいさな冒険を経験する。ノスタルジックな郷愁の念に駆られ、誰もが経験した友達との一日を思い出す超おすすめの一本です。
明確な思い出とか、友達と過ごした日々の記憶
恐らく誰でもそんななかでもひときわ輝く思い出ってあるのではないでしょうか。
特別なことなんて何もなくて、今にして思えば大したことがない。でもそれを経験したから色々なことを学んだことって。。
本作品はそんな気持ちを思い出させてくれます。
映画の中では、トムソーヤの冒険のように、少し冒険に富んだようなことが展開されます。
でもそんな特別でなくてもいいんですよね。
本映画はめっちゃおすすめです
それでは見ていきましょう
あらすじ
新聞の記事で見つけた、「クリス・チェンバース刺殺」ゴディは記憶の中の大切な思い出を探っていった。
あの夏、1959年小さなオレゴンの街の中で僕らは生きていた。
ガキ大将のクリス、気取り屋で戦争軍隊好きのテディ、気が弱くうっかり屋のおしゃべりなバーン、そして僕(ゴディ)は気の合う仲間同士12歳の夏を秘密基地で過ごしていた。
バーンが兄の話を盗み聞きして「行方不明の少年が森の中に列車にはねられて死体で横たわっている」!そんな話を聞き4人はテレビに出れる有名になれるという想いだけで、死体探しの探検に出かける。
線路沿いに4人で出かけたたった二日のひと夏の忘れられない冒険
馬鹿話をしたり、廃車置き場に進入したり、列車の前を走ったり、いろんなバカをした
決して忘れない、今では疎遠になった友達達!でも、あのとき12歳の時のような友達はもう二度とできないだろう・・・
映画情報&キャスト
『スタンド・バイ・ミー』 1986年 アメリカ
【原題】Stand by Me
【監督】ロブ・ライナー
【脚本】ブルース・A・エヴァンス
レイノルド・ギデオン
【製作】ブルース・A・エヴァンス
アンドリュー・シェインマン
【原作】スティーブン・キング 短編集『THE BODY』より
【音楽】ジャック・ニッチェ
【題歌】ベン・E・キング 『スタンド・バイ・ミー』
【出演者】
ゴディ(ウィル・ウィートン)
クリス(リバー・フェニックス)
テディ(コリー・フェルドマン)
バーン(ジェリー・オコンネル)
エース(キーファー・サザーランド)
デニー:ゴディ兄(ジョン・キューザック)
超感想中心評価考察
ノスタルジックな想いに浸れるおすすめ映画
ヒューマンドラマ、人間模様を描くのを得意とするロブ・ライナー監督が送る『スタンド・バイ・ミー』はスティーブン・キングの短編集の中の「The body」が原作となっています。
何か事件が起これば誰もが知ることになる、小さな街である小さな事件
「少年ブラワーが行方不明!森に死体で放置されていて誰にも発見されていない」
と言う大事件を4人の少年達が冒険心・功名心から”夏の遊び”の一つとして冒険していくのです。
ラジオや、少年達が歌う50年代60年代の軽快なポップやロックに載せて軽快に物語はすすみます。
誰にでもある少年時代を思い出す
誰もが経験する子供時代を、「こんなことあったなー」とか、「やったやった」というような子供達特有の遊びだったり言動、友達とのたわいのないじゃれあいを本当によく表現してくれています。
- 秘密基地
- お母さんの悪口が最大の侮蔑
- 汚いこと平気
- 男の子同士ベタベタ距離が近い
- たたいたら、「もうこれ以上反撃禁止ー」とか言って、それを律儀に守る
- ガキ大将、サブ、理論派、おっちょこちょいの絶妙なバランス
- すぐ仲直りできた
- 仲間以外は敵
- 背伸び(タバコ吸ったり)
何度見ても、ノスタルジックな郷愁の念が襲ってきて、切なく大事な物を見るような気持ちになれます。
そして、もう二度と経験することのない戻れない大事な時間だっとことを最後に痛感するのです。この時の何とも言えない少年少女だった時への郷愁の念が本作を名作としています。
少年達が街を出ることの意味
オトナにとっては、街を出たりするなんてことは意識さえしません。
子供にとっては小さな冒険ですが、大きな大きな壁が立ちはだかっています。
この映画で素晴らしい撮り方・表現をしているのが線路と言うものを、各シーンの節々に効果的に使っていることです。
4人が集まり最初に街を出て行こうとするときに、
一瞬立ち止まりカットが街の外を映します。
これは4人の12歳のオレゴン州の田舎の町からあまり出たことのない少年達にとっては、一歩外に踏み出すと言うことがもの凄い冒険への一歩であると言うことを的確に表現していると思います。
期待とともに不安感、待ちを出るということを考えます。
その後、テディが列車に向かって我慢比べをします。これはこの後のシーンでわかりますがテディの戦争帰りの父親を尊敬して大好きだけど、周囲からは精神を病んでいると揶揄されている街のつまはじき物としての”抵抗”を表す行動だと思われます。
クリスもゴディと夜中に二人で会話している時に「誰も自分を知らない街に行きたい」と泣いて心境を吐露しています。これも”線路”で想起される誰も知らない土地へ行く!と言うことなのでしょう。
ゴディは交通事故に合って無くなった兄を引きずって生きています。兄はゴディの唯一の理解者です。
兄が死んでしまったことで、父親からは嫌われていると思い込み、母親は無気力・無関心になってしまっています。
4人がそれぞれのトラウマや抵抗心など冒険への想いを抱いて小さな旅に臨んでいるのです。
少年の純粋な心
映画の中で、少年だなぁ~と思うシーンがいくつも出てきます。
違和感なく、子供の頃はこれが当たり前だった、大人になって少し忘れてしまっているようなことが、映画を少年だけ純粋なの物にしてくれています。
- 2-3日の冒険なのに食料無し
- お金もほぼ持っていない
- 食料買い込みで、コーラとか
- マイティーマンは漫画だけど、スーパーマンは実在すると思っている
- おまたにヒルが付いたら、半泣きになってしまう
- 怖いとしゃべってしまう
- 女の子の胸の膨らみを気にする
映画を彩る挿入歌
挿入歌がいいです。サウンドトラックがそのまま、50’s/60’sで聴ける物ばかりです。
いいタイミングで挿入歌が入ります。
それが、カーラジオだったり、少年達が持っているポータブルラジオだったり。線路を歌いながら歩いたり。
この選曲と要所を押さえた使い方が、さらに古くて懐かしい想いに浸れること間違い無しです。
主題歌のベンEキングのタイトル同名の『スタンド・バイ・ミー』が本当に切なくていい曲なのですが、なぜか子供たちのこの冒険譚にめっちゃ合います。いや、聞きすぎて合い過ぎて、代名詞としてはまっただけかもしれないですけどん。
名優の若かりし時
『 スタンド・バイ・ミー』では、なんといっても当時の若手の人気俳優達がこぞって有名になる前に出演していました。この映画で有名になったのかもしれません。
なんといっても、今は亡きリバー・フェニックス。立て続けに有名な映画に出ていますがこの映画での存在感は抜群です。
正義感のある表情といい、 友達思いの演技、泣く演技も最高です
弟はホアキン・フェニックスで、最近は『Joker』で圧倒的な演技を魅せています。そのアカデミー賞での主演男優賞を獲得し他時のインタビューでは今は亡き兄のリバー・フェニックスについて語ったりして、今でも語り継がれるリバー・フェニックス。もしもはありませんが、今生きていたら、壮年に差し掛かるであろう彼の演技を見てみたいものです。
合わせて読みたいホアキン・フェニックス関連
キーファー・サザーランド、ジョン・キューザックなども出演して若手の登竜門だったのかもしれません。
キーファー・サザーランドは、みたまんま『24 』 のジャックですね。いじめっ子です。
個人的には、コリー・フェルドマンの演技が最高に良かったです。同時期の『グーニーズ』でもいい役でしたが、これ以後ヒット作や役者としてのキャリアは低迷していますよね。惜しいです。
映画の感想 まとめ
田舎に帰りたくなったら、友達のことを思い出したときに
この『スタンド・バイ・ミー』を見ると没頭できること間違い無しです。
少年の時の、なんてことない事件と言うか出来事、でも忘れられない。
記憶を辿ると、セピア色のシーンが蘇るような、甘酸っぱい気持ちが目の前をよぎります。
ラストで、町に戻った4人の少年達には冒険に出かけるときと違う橋が見えたことでしょう。何一つ変わっていないけど、町全体が自分たちの存在を少し認めてくれたような気持ちになったはずです。
本当におすすめの作品になります。
独善的評価[5段階]としては
映像・音楽 4
キャスト 5
ストーリー構成 4
初見で読み取れない謎 4
いつも通り、この映画の評価も毎度同じでが、 基本どんな映画でも大好きな”ほげる”としては、に面白い作品と思います。
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