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『グレイス -消えゆく幸せ-』タイラー・ペリーが贈るNetflix初参戦、意外性と衝撃のラスト5日で撮影の驚異!:動画配信・映画感想あらすじ考察

2020-04-07

『グレイス -消えゆく幸せ-』はタイラー・ペリーがNetflixに殴り込みした新プロジェクトです。自身の持つスタジオで5日感で撮影したと話題の本作品は、黒人女性のえん罪を扱うスリラー!中年のグレイスは自分の息子ほど年の離れた夫の殺害容疑で拘留されている。裁判経験の無いジャスミンが彼女の無罪を証明しようと奔走するが、そこには意外な事実が・・・

評判が良いとは言えない本作品ですが、

”ほげる”的には、めっちゃ面白かったです。

よく、キャスト&映画情報を見ると、タイラー・ペリープレゼンツでした。

やっぱりね。稼ぐ男は違うわ。

あら、結論から書いてしまいましたが

かなりおすすめの作品です。

それでは、以下見ていきましょう

あらすじ ネタバレなし

『グレイス』イメージ画像
公式HPより  https://www.netflix.com/title/81127902

国選弁護人として、誰が見ても有罪判決を受ける夫殺しで検察が送検しようとしている事案を担当することになったジャスミンは、まだ弁護士になってから裁判を経験したことはなかった。彼女が事務所から申し渡される仕事は、検察との司法取引でスピーディーに容疑者の人権と権利を最大限に確保することだ。

彼女に渡された事件は、グレイスが夫を殺した罪で拘留されているが、夫の遺体が見つかっていない。

ジャスミンがグレイスから状況調書を取るが、グレイスは自分の罪を認め罪に服すると告げるのみ。

ジャスミンはグレイスの親友のサラから話を聞き、グレイスから徐々に事情を聞き始めると、そこには恐ろしいグレイスが落ちた結婚詐欺の罠が語られはじめるのだが・・・

[showTable]

映画情報&キャスト

『グレイス -消えゆく幸せ-』 2020年 アメリカ
【原題】A Fall from Grace
【監督】タイラー・ペリー
【脚本】タイラー・ペリー
【配給】Netflix
【製作】ウィル・アルー
    マーク・E・スウィントン
【製作総指揮】
    タイラー・ペリー
    ミシェル・スニード
【出演者】
グレイス(クリスタル・フォックス)
 :銀行勤めの中年の女性
サラ(フィリシア・ラシャド)
 :グレイスの親友
ジャスミン(ブレシャ・ウェッブ)
 :司法取引しか経験の無い弁護士
シャノン(メカッド・ブルックス)
 :グレイスの夫

映画感想・評価

Netflix公式より youtube.com

映画感想、え?面白い、しかもかなり面白い

Netflix配信の本映画、チープ感満々で始まります。

出演者達は、テレビ番組や脇役で活躍する人達で構成されています。少なくとも日本においてはメジャー所ではないですね。
うさんくさいストーリーと、背景設定から始まります。

ありきたりの展開と謎解きかなぁと思いきや、途中からきな臭さが漂います。そしれラストはグリコさながら2度美味しい。
ネタバレは今回は控えます。

それぐらい面白かったです。

正直、映画内のロケやセット感、撮影に対してはチープ感が漂っています。映画って感じでは無くドラマクオリティな感じが否めません。アメリカの1時間番×2セットの感じの作りです。

Netflixでお得意の上空からの空撮での引きや寄り、パンなどは無し、ド派手なアクションも無しです。

それもそのはずです、本映画は5日間で撮影された映画なのです。

5日間で映画って撮影できるものなのかと思うと、だいたいアメリカの週1放送のドラマは、7日に1本の割合で取るそうです。それから比べても以上に短い時間で撮影しているって事です。

それにしても、その事実を知ってしまうとNetflixの二面性に気づかされますね、ド派手にお金を使って作る映画と、ドラマ大量量産して当たればラッキー戦法。

この映画は当たりです。

秀逸なのは、演出と脚本ですね。

セットや撮影はともかく、全体のストーリー構成とプロットの展開では時間の前後、過去にあったことの描写などどれも自然に頭に入ってきます。

正直、突っ込み所も多くて、各シーンでもあれ?って事実や法律的にどうなの?って事は満載ですが、それは映画作成における校閲的なものが薄かったためでしょう。

それでも、それを差し引いても面白いのです。おいおいって、展開はあっても面白い。これって素直に凄いですよね。

裁判のシーンや、検察の立件に至るまで、銀行のセキュリティーなど不可思議なところ満載なのにもかかわらず、サスペンススリラーとしてよく錬られています。

合わせて読みたいNetflix秀逸サスペンス『その住人たちは』

衝撃のラストシーン ネタバレあり

少しだけ、ネタバレあるかもしれません。

ラストシーン10分前まで紹介。

お気をつけ下さい。

グレイスは親友のサラの証言によって、夫のシャノンを殺害したことを裁判で陪審員に有罪と評決されました。

ジャスミンはそれでも納得がいかず、悶々としているところに、親友サラに一応証言の御礼に彼女の家に訪れますが、ここで、登場でアカデミー賞ノミネート女優のシシリー・タイソンがぷるぷる震えた老婆として登場します。

あの女サラは、怪しいのじゃー
私は家に帰りたいだけなのじゃ-
おおおーーーー

なんて言いながら、お告げを告げていきます。
一気にジャスミンは、思い出します。彼女の語った住所は何と銀行にシャノンが使った公証人の住所(アドレス)だったのです。。。

ここから一気にきな臭くなります。そして衝撃のラストです。

タイラー・ペリー監督・脚本・製作の初Netflix参戦!

面白かった理由がわかりました。

本映画は、タイラー・ペリーによる製作だったのです。

日本ではあまりなじみがないかもしれません。

アメリカでは、2011年には「エンターテインメント界で最も稼ぐ男」として、名をはせてます。

日本ではDVDスルーになる事が多い『マデアおばさん』シリーズ(コメディ)でお茶の間で大人気です。

俳優もやっていますが、日本では、『ゴーンガール』のニックを弁護したやり手の弁護士、タナーですね。彼の役が有名です。

タイラーは、特に黒人女性からは絶大な大人気で、宗教観であったり、マデアおばさんシリーズでは本人が女性のおばさん役をやってはちゃめちゃな役をやるのですから、人気のはずです。

タイラー・ペリーは、アトランタの広大な敷地に自分のプロダクション用のスタジオまで作ってしまいます。

スタジオでは、むっちゃ広い敷地に映画のセットの他に音響用のステージやプライベート支社開室、映画館などを設置しているそうです。

先ほど、通常のドラマでは7日で1本の映画を作っていると書きましたが、これはハリウッド基準。

タイラー・ペリー基準では、このスタジオでは6-7日に二本の割合でテレビドラマを量産しているそうです。挑戦に次ぐ挑戦ですね。

その上で、この『グレース・・・』を野心的に5日で作成しているんですね。

海外の評価 2020/04時点

批評家からは、めっちゃ断罪されていますね。

タイラー・ペリーなのに、なんだこれ?

的な感じですが、視聴者からは点数が低いですが好評が多いです。

批評家は、”ほげる”が5日間の撮影でこれはすごい!と言ったことと真逆になっています。

5日しか欠けていないから、混乱に満ちていて、プロットがぐちゃぐちゃだ。って感じですね。

imdbイメージ画像
Metascore
(批評家)
34
User rating5.8/10
ROTTENTOMATOイメージ画像
TOMATOMETTER
(批評家)
17%
Audience52%

映画の感想まとめ

詳細は置いておいて、ストーリーラインや展開そのものが見どころです。

セット含めて、撮影には時間かけていないなあってのは透けて見えますが、

かなり面白いです。

ブロックバスター映画で、くそみたいな内容の映画よりはかなり好きな部類です。

→タイラー・ペリー作品は好き!
→ラストの大どんでん返しは必要!
→黒人だけの映画もいい!

こんな人ならこの映画おすすめで、好きだと思います。

独善的評価[5段階]としては
 映像・音楽      3
 キャスト       3
 ストーリー構成    5
 初見で読み取れない謎 4