『ハチ公物語』昭和初期の渋谷を見続けた忠犬!雨の日も雪の日も主人待つ姿は感動:コラム的映画あらすじ評価感想・動画配信
映画『ハチ公物語』は1987年に公開された忠犬ハチ公の物語を映画化した感動の作品、今見ると日本の名優たちが彩る感動の忠犬物語、誰もが聞いたことのあるハチ公の物語を後年を中心に描写する。
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いや、絶対誰でも聞いたことのある物語
知らないと、詐欺でしょってくらい有名な
賢い犬のお話を今回は紹介したいと思います。忠犬というと、ラッシー、ベンジー、いっぱい思い浮かべます。
がしかし、どうですか、渋谷、渋谷
これで思い出しますかね、
そう、途端に忠犬ハチ公って思い浮かべますよね。『僕のワンダフル・ライフ』、『僕のワンダフル・ジャーニー』的な奇をてらった感動物語じゃあありません、昭和初期の実話を正面から向き合って構成される映画は、まさに犬中心!
ハリウッドでも、リチャードギアが主演でリメイクされているほどです。日本映画界やドラマでも1980年代は犬感動系は、多かったような気がします。『南極物語』とかね。
さっそく紹介に入りましょう
昭和初期、東京大学の教職で弁を取る上野は無類の愛犬家。秋田犬(あきたいぬ)のハチは、そんな上野の宅で飼われることになった。上野は犬をこよなく愛し、ハチを連れてよく散歩させたり通勤に一緒に駅まで連れて行ったりしていた。ある時突然の病気で上野は他界することになる。ハチはそんな上野の帰りを雨の日も雪の日も駅前で待ち続ける・・
いやー素直に映画に好感を持てます
古ーーい映画ですが、今では難しくなった昭和初期の街並みの再現、映画の構成として前半は人間模様の描写を中心に展開していきます。そんな中にハチの存在が入ってきて、渋谷の町にある松濤の上野宅へハチが住んでいくことになるのです。
松濤ですよ、『あのこは貴族』なんかでも出てきましたが、今ではハイソな方々が住む超リッチエリア。まあ、東京大学の教授ともなればこの辺に住んでいるのでしょうね。渋谷の街並みから一歩外に踏み出すと、そこは田んぼが広がる、どこの田舎やねんと思いますが、都市開発される前の50年前はもうこんな感じだったのでしょう。
ハチが上野家に来た時には、本当にかわいい子犬でしたが、上野教授に連れられて1年余りで、もうでっかい犬に成長しています。犬の年齢では、10-12か月で成犬ですからね、まあそう不思議なことはないか。
仲代達矢が演じる上野教授があっけなく、他界して、教授の葬式で八千草薫演ずる奥さんが、ハチの鳴き声で涙したところは、さすがにウルっと来ましたわ・・
ハチにとっては、そのあとの人生のほうがはるかに長い・・10年も渋谷の駅前通い続けるのは純粋にすごい、本当にすごい。何がハチをそこまでしたものか・・
よく考えると、主人を待つ忠犬なんだけど、邪に考えると駅前で待つ間に周囲の人たちに食べ物を恵んでもらうルーチンだったのではないかと、疑いたくなりますな。ちょっとハチ公のリアル(言い伝え)を調べると、そんな自分の浅はかな考えが恥ずかしくなりました。なんとハチはいじめられたり、虐待されることもあったそうで、そして住んでいるのも松濤ではなく違う場所に引き取られたのに、渋谷駅の帰り道に上野宅をよく除きに来たそうでな・・
これって完全に主人を探しているってことで、そう考えると犬からとはいえ
そこまで愛されるのは幸せな男ですね、上野教授!
総じて、映画としてってより
ハチの半生を感動の押し売りすることなく、トレースしています。
映画の構成も周囲の人たちの人間関係を織り交ぜることで、起伏のないストーリーながら飽きることない演出がいいですね、タンタンとしていますが好感を持ています。もっと、もっと上野教授とハチの絡みがあっても、いいのではないかと思いましたがね、、、
なんかハチが上野教授だけに忠義を尽くす理由がわからないくらい期間は短いような気がします。
まあ、上野教授とハチと入浴シーンは可愛かったですけどね。秋田犬もペッちゃんこになるんだな。
まあ、気になったのはそこだけで、全体的に面白いです。今の時代、どんなに忠犬でも駅前で犬一匹が待っていたら、きっと保健所に連れ去られちゃうよねーと思う今日この頃・・
おまけ)
仲代達矢のとがってない演技は、これはこれでいいです。あらためて好きになった今日この頃。。
― hogeru -
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